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一人称「漏れ」の発祥、「俺漏れも」の誤変換と初期2ちゃんねる

漏れ(もれ)(もれ) ・ 2026年10月8日 更新

昔のネット掲示板でよく見た、独特の一人称 「漏れ」。今ではすっかり見かけなくなった、ネット老舗スラングのひとつです。

「漏れ」とは?

漏れは、「俺(おれ)」を意味する一人称のネットスラングです。「漏れも行きたい」で「俺も行きたい」を表します。もちろん、液体が漏れることとは無関係。あくまで「俺」の“書き換え”です。

発祥(「俺も俺も」→「俺漏れも」)

生まれたきっかけは、打ち間違いです。「同人用語の基礎知識」の項目(ページ末尾の日付は2000年12月20日で、その後の追記で2005年ごろの様子まで書かれている)が、いちばん詳しく経緯を残しています(同人用語の基礎知識「漏れ」)。

  • 画像やファイルをやり取りする掲示板で、「俺も俺も」(俺も欲しい)と書き込もうとした
  • ローマ字入力で母音の「O」を打ち損じて、「俺漏れも」になった
  • 「いったい何を漏らしているんだ」とアングラ系の匿名掲示板で話題になった
  • 住人が重なっていた2ちゃんねるへと伝わった

「俺も俺も」をローマ字で打つと「oremooremo」。2つ目の「俺」の頭の「o」が抜けると「oremoremo」になり、変換すると「俺・漏れ・も」に化ける、というわけです。発祥の掲示板は、2ちゃんねる以前からあった「あやしいわーるど」あたりだという説明もあります(ネット王子「漏れ」)。ただし最初の書き込みそのものは残っておらず、同人用語の基礎知識も「発祥場所はともかく」と書いて、場所までは言い切っていません。

2ちゃんねるでの全盛期

同人用語の基礎知識は、漏れが定着した時期を「1990年末から2000年代初め頃」としています。「奴」を書き換えた香具師と並ぶ“書き換え型”の典型で、「逝ってよし」「氏ね」などとともに、2003年ごろまでの初期の2ちゃんねる用語の代表だったと書かれています。

当時の使い方はこんな感じです。

  • 「漏れも参加していい?」(俺も参加していい?)
  • 「俺漏れも」(自分も同じ、という同意)

とくに「俺漏れも」は、発祥の打ち間違いをそのままなぞった形で、「自分もそう思う・自分も同じだ」という同意を表す定番の言い回しでした。

今ではほぼ“死語”

同じ項目によると、あまりにも流行りすぎたため、2005年ごろには2ちゃんねるでもあまり見る機会がなくなったそうです。言い回し自体を「キモい」とする意見も強くなっていきました。

その理由のひとつとして、この項目は、女性が掲示板で男性のふりをして書き込むときに「漏れ」を使うケースが多く、それが男性から見ると違和感のもとになっていたのかもしれない、と書いています。もっとも、過疎っている場所ではその後もしぶとく見かけた、とも添えられています。

ピークから20年以上たった今では、ほとんど使われない死語です。当時を知る人にとっては、なんとも懐かしい響きの一語といえます。

関連する言葉

同じく古い2ちゃんねる由来のスラングには、「奴(ヤツ)」を表す香具師や、なんでも実況板のなんJがあります。誤変換から生まれたという点では、「気がする」が化けた希ガスとも仲間です。

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