「ペコポン」とは?ケロロ軍曹の元ネタと原作から表記が変わった理由
「ペコポン」は『ケロロ軍曹』の宇宙人たちが地球を呼ぶときの名前だ。地球人は「ペコポン人」になる。
実はこの名前、原作漫画では別の表記になっている。アニメ化のときに放送コードの都合で入れ替わり、そっちのほうが定着した、という経緯がある。
「ペコポン」とは?
ケロロ軍曹たちケロロ小隊は、ガマ星雲第58番惑星ケロン星から地球侵略の先遣隊としてやってきた。そのケロン人をはじめ、作中の宇宙人は地球のことを「ペコポン」と呼ぶ。
だから日向家の冬樹や夏美は、ケロロから見ると「ペコポン人」だ。侵略する側の言葉なので、「ペコポン侵略」のように、宇宙人側から地球を見る言葉として出てくる。
元ネタ・由来
原作は吉崎観音の漫画で、1998年の読み切り「ケロロぐんそー」を経て、1999年4月号から月刊少年エースで連載が始まった。この原作では、地球の呼び名は「ポコペン」と書かれている。
この言葉は古くからある俗語で、語源は清朝時代の中国語「不彀本(元値に足りない)」とする説が有力だ。現在はマスコミが自主規制している言葉にあたる。
そのため2004年4月にテレビ東京系でアニメが始まるとき、放送コード上の理由で前後を入れ替えた「ペコポン」に変わった。小説版などアニメ以降に出た派生作品も、ずっと「ペコポン」で統一されている。
ちなみに同じ理由で、アニメでは「ゲロロ酋長」も「ゲロロ艦長」に変えられている。
面白いのは、アニメの呼び名が原作側にも逆輸入されたことだ。原作でも第118話で「ペコポン レポウト」という表記が登場し、第154話ではケロロがアニメのエンディング曲「おまたせ地球一丁!」を歌っている。
アニメで定着した「ペコポン」
アニメは2004年4月から2011年4月までサンライズの制作で7年続き、その間に「ペコポン」は公式のあちこちに入り込んだ。地球と書いて「ペコポン」と読ませるのが定番の型になっている。
「おまたせ地球(ペコポン)一丁!」は作詞が畑亜貴、作曲が伊藤真澄。原作でケロロが歌ったのもこの曲だ。
毎回のナレーションで「ペコポン侵略期限まで、あと○○日」と言われ続ければ、見ている子どもの耳に残らないはずがない。アニメから入った人が原作の表記を知らなくても無理はない。
2026年にまた聞くようになった
『ケロロ軍曹』は単行本が35巻(2025年12月時点)まで出ていて、累計部数は1400万部を超える(2018年6月時点)。第50回小学館漫画賞の児童向け部門も受賞している。
2026年はこの作品がまとめて動いた年だ。9月18日から27日まで、日本青年館ホールで舞台「ペコポン侵略ミュージカル『ケロロ軍曹』」が上演された。タイトルからして「ペコポン」が入っている。
そして10月3日からは、新作アニメ『ケロロ軍曹☆』がテレビ東京系で毎週土曜9時30分に始まった。キャストの顔ぶれは「ケロロ軍曹☆」秋は旧夏美役の斎藤千和、モアは市ノ瀬加那にまとめてある。
新作をきっかけに見始めた人が「ペコポンって何?」と調べるのも、昔のアニメ版を見ていた人が懐かしくなって口にするのも、この秋ならではだ。コラボカフェの情報はケロロ軍曹のコラボカフェの記事で紹介している。
使い方・例文
作品を知っている人同士なら、作中のセリフを借りて地球や日本、自分のいる場所を冗談で「ペコポン」と言い換えても通じる。たとえばこんな感じだ。
- 「ペコポンの夏、暑すぎて侵略どころじゃない」
- 「ペコポン侵略期限まであと3日(レポート提出の話)」
- 「新作ケロロ見てたら、ひさしぶりにペコポンって単語聞いた」
ケロロ口調の「〜であります」とセットにすると、ネタだとすぐ伝わる。
関連する言葉
- ペコポン人:ケロン人から見た地球人のこと
- ケロン人:ケロン星の住人。ケロロ小隊のメンバーもこれにあたる
- ケロロ小隊:ケロロ軍曹が率いる地球侵略の先遣隊