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「aviutl」で出る広告は別ソフト、本物のAviUtlは0円

AviUtlは無料のフリーソフトで、お金を払う場面はどこにもない。「aviutl」で検索して出た別のソフトに課金していた、という投稿がXでざわついている。

10月10日の夜、めちょぽちょさん(@oytop_oytem)が投稿したのは、自分が今まで使ってきたものがAviUtlではなかったと気づいた瞬間の報告だった。

「これがaviutlだと思って使ってきた」「買い切りプランで10000円くらい払った」と続き、最後は「4000円くらい追加で請求され」のところで文章が途切れている。

翌日の昼までに表示は190万回、いいねは9千件を超えた。金額は本人の申告で、どのソフトにいくら払ったのかまでは確認できていない。

検索結果に出ていたのは広告枠

投稿が引用しているのは、「aviutl」で検索した結果のスクリーンショットだ。いちばん上に出ていたのは検索結果ではなく、「スポンサー」と書かれた広告枠だった。

表示URLは「filmora.wondershare.co.jp › aviutl」で、見出しは「初心者でもすぐ使える | AviUtl」。本文には「AviUtlを比較検討中なら、Filmoraの簡単操作と豊富な機能をチェック。」とある。

つまりこれは、Wondershareの動画編集ソフト「Filmora」の広告だ。見出しに「AviUtl」の文字が入っているので、急いでいると公式ページに見えてしまう。

Filmoraは無料でダウンロードして試せるが、公式サイトのFAQによると、無料版で書き出した動画にはFilmoraの透かしが入る。透かしを消すには有料プランへのアップグレードが必要だ(Filmora公式サイト)。

本物はKENくんの無料ソフト

本家のAviUtlは、個人開発者の「KENくん」が作っている動画編集ソフトだ。Wikipediaによると開発が始まったのは1997年11月で、フリーウェアとして公開されている。

配布しているのは公式サイトの「AviUtlのお部屋」。ページには価格の表示も購入ボタンも無く、zipファイルとインストーラーがそのまま置かれている。

なので「aviutl 無料ですか」の答えはシンプルで、無料だ。プランも追加請求も存在しない。

後継のAviUtl ExEdit2

ここ1年でAviUtl自体も大きく変わっている。旧AviUtlの最終版は2019年10月3日に出たversion1.10で、それ以降は更新が止まっていた。

そこに来たのが、AviUtlと拡張編集をまとめてゼロから作り直した「AviUtl ExEdit2」だ。Wikipediaによると2025年7月7日にテスト版のbeta1が出て、ちょうど1年後の2026年7月7日、version2.0.54でベータ表記が外れたとされる。

公式の過去バージョン一覧を見ると、beta1からbeta53aまで刻んだあとにv2.0.54が並んでいる。1年で50回以上の更新という計算になる。

しかも例の投稿があった10月10日当日にも、公式でversion2.1.13が公開されていた。配布は旧版と同じ「AviUtlのお部屋」で、こちらも価格の表示は無い。

動作環境は公式に「Win10以降、DirectX11.3、AVX2が利用出来る環境が必要です。」と書かれていて、GPUによっては動かないこともあるそうだ。古いPCで旧版を使っていた人は、乗り換える前にここだけ確認しておきたい。

検索で間違えるのは誰でも

AviUtlはゆっくり動画や切り抜きを作り始めた人が、最初に名前を聞くことの多いソフトだ。名前だけ知っていて検索すると、公式より先に広告が目に入る。

投稿主のプロフィールには、曲を作って絵と動画も自分で作っていると書かれている。動画を作る人ほど、編集ソフトを探して検索する回数は多い。

本人の「騙されていた、ってことですか…?」という一言は、リポストが2,000件を超えて広がった。広告に「スポンサー」の小さな表記があっても、名前で検索した直後だと見落としやすい。

これからAviUtlを入れる人は、検索結果の「スポンサー」表記を飛ばして、URLがspring-fragrance.mints.ne.jpになっているかを見てから落とせば大丈夫だ。

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