「チーバくん」のXがロック、誕生日を正しく直して13歳未満扱いが理由
千葉県のマスコット「チーバくん」の公式Xが、丸1日見られなくなっていた。原因は乗っ取りでも凍結でもなく、誕生日の入力だ。
県の担当者が、登録してあった生年月日を「正しい日付」に直した。そうしたら、Xの年齢制限に引っかかってロックされたらしい。
千葉日報が県の報道広報課に取材していて、経緯がかなり細かく分かっている。
開設時は1997年生まれで登録
チーバくんの誕生日は2007年1月11日だ。一方、公式Xを始めたのは2011年12月20日で、このときチーバくんはまだ4歳だった。
Xは規約上、13歳未満だと使えない。そこで県は開設時、要件を満たすように生年月日を「1997年1月11日」と入力していた。月日はそのままで、年だけ10年さかのぼらせた形だ。
1997年生まれなら、2011年の開設時点で14歳になる。これでひとまず条件はクリアしていた。
正しく直した瞬間にロック
問題は、この「便宜上の1997年」の経緯が課内で引き継がれていなかったことだ。
設定を見て疑問を持った担当者が、10月7日の午後6時半ごろに生年月日を正しい2007年1月11日へ直した。すると、アカウントがロックされたという表示が出た。
33万人を超えていたフォロワー数も、一時は「0」と表示された。県報道広報課は千葉日報の取材に「投稿を楽しみにしている方も多いと思うので申し訳ない」と話している。
8日の千葉日報の初報の時点では、県はロックの解除を申請して返事を待っている状態だった。
今は19歳なのに引っかかる理由
ここで「2007年生まれなら今は19歳だし、13歳未満じゃなくない?」と首をかしげた人もいると思う。
引っかかったのは今の年齢ではなく、アカウントを作った時点の年齢とみられる。2007年1月生まれだと、開設した2011年12月はまだ4歳。生年月日を直したことで「4歳でアカウントを作った人」になってしまった、というわけだ。
この仕組みには前例がある。2018年5月25日、当時のTwitterはEUの個人情報保護ルール(GDPR)に合わせて、規約で13歳未満の利用を禁止した。
そのとき、今は大人でも「アカウントを作った時点で13歳未満だった」人まで自動でロックされた。GIGAZINEの記事によると、Twitter自身も英語の公式アカウントで「予期していなかった」と説明している。
今回のチーバくんも、プロフィールの上ではこれと同じ状態になったと考えると筋が通る。
丸1日で元に戻った
ロックが解けたのは8日の午後6時45分ごろ。止まっていたのは、ほぼ24時間だ。
その8分後、チーバくん本人がこう投稿して再スタートを切った。
「画像は少しずつ復活してくるみたい」とあるとおり、戻った直後は画像の表示が追いついていなかったようだ。投稿には3万4千を超えるいいねが付いている。
千葉県のチーバくんのSNS情報のページにも「一時不具合が生じていましたが、復旧しました」と出ている。
「攻撃じゃなくて良かった」
ニュースを見た人の反応は、心配から笑いに変わったものが多かった。
- 「チーバくんサイバー攻撃じゃなくて良かった。」
- 「単なるミスだった模様。わたしゃなんかの攻撃かと思って心配したわよ」
- 「年齢逆サバ読みの罠。」
キャラクターの年齢が規約に引っかかる、という構図そのものを面白がる声もあった。
- 「チーバくんのアカウント、年齢制限で一時ロックされたのかわいすぎる」
- 「毎年5歳を繰り返すワイは怯えとる(笑)」
自分や周りの体験を思い出した人もいる。「昔、艦これに登録した日を誕生日にしてロックされた人おったな…」という投稿や、「毎年恒例で企業公式がやらかしていたのがなつかしいww」という声もあった。
次からはマニュアルに書く
県は再発防止として、今後は生年月日の設定についてマニュアルに書き、担当者の間で引き継ぐとしている。
今回は、間違っていた数字を正しく直したらロックされた。キャラクターの公式アカウントでは、わざとずらした数字のほうが「正しい設定」だった、という珍しいケースだ。
自分のアカウントの誕生日を適当に入れている人は、直すときに作成日と見比べておくと安心だと思う。チーバくんについては、イラストの使用ルールで反転も色変えも禁止されている話も前に書いている。県の公式アカウントの運用方針は千葉県のページで読める。