関東に「ダブルレインボー」、外側の虹は色の並びが逆になる
関東の空に二重の虹が出た。外側の1本をよく見ると、色の並びが内側の虹と逆になっている。
10月13日の15時ごろから、雨が上がった東京などで大きな虹が見えた。ウェザーニュースの公式Xも16時半すぎに「ダブルレインボー(二重虹)が見えたところもあるようです」と投稿している。
二宮和也さんも空を撮っていた
タイムラインで目立ったのが、二宮和也さんの投稿だった。16時19分、仕事帰りに見上げた空の写真を上げている。
写真には虹が2本、くっきり写っている。内側の虹の下の空は明るく、2本のあいだだけ一段暗い。このあと説明する虹の仕組みが、1枚にほぼ全部入っている写真だ。
いいねは取得時点で約2万580。リプライには「良いことありそうだね」といった声が寄せられていた。
目黒の屋上からも
地図づくりの会社、武揚堂の公式アカウントは、目黒の屋上から撮った4枚を投稿した。
「雨が降っていたことにも気づきませんでした」とあり、撮った時点ではもう西日が差していたそうだ。街の上に半円の虹がかかり、その外側にうっすらもう1本見える。
ほかにも四ツ谷、渋谷、両国、スカイツリーの周り、埼玉などから「見えた」という投稿が上がっていた。都心だけでなく、わりと広い範囲で見えていたようだ。
外側の虹は並びが逆
ふだん「虹」と呼んでいるのは、内側のくっきりした方で、これを「主虹(しゅにじ)」という。外側の薄い方は「副虹(ふくにじ)」だ。
日本大百科全書(ニッポニカ)の「虹」によると、主虹は外側が赤で内側がすみれ色。副虹はその逆で、内側が赤、外側がすみれ色になる。
つまり2本を並べると、赤どうしが向かい合う形になる。写真を拡大して確かめてみると、外側の虹は内側の縁が赤っぽいはずだ。
なぜ逆になるのか
虹は、太陽の光が雨粒に入り、中で反射して出てくるときに色ごとに分かれて見えるものだ。だから虹は太陽と反対側の空に出る。13日も、ちょうど西日が差していた時間帯だった。
主虹は雨粒の内側で光が1回反射して出てきた光。副虹は2回反射している。反射が1回多いぶん、光が出てくる向きがひっくり返り、色の並びも逆になる。
大きさも違う。太陽と反対側の点を中心にして、主虹の半径は約42度、副虹は約51度。副虹の幅は約4度で、主虹のおよそ2倍ある。
2回反射するあいだに光が弱くなるので、副虹は主虹より薄い。ニッポニカにも「うっかりすると見落としてしまう」とあり、色がぼやけて白っぽい帯に見えることもあるという。「1本しか見えなかった」という人は、外側を見落としていたのかもしれない。
あいだの暗い帯にも名前
二宮さんの写真で、2本のあいだだけ空が暗く見えた部分。これには「アレキサンダーの暗帯」という名前が付いている。
ウェザーニュースの解説では、主虹の内側が明るく、2本のあいだが暗く、副虹の外側がやや明るく見えると説明されている。
主虹の内側や副虹の外側が明るいのは、そこに浮かんでいる雨粒の中で反射した光が、目の方へ戻ってくるから。2本のあいだの角度には、目に届く反射光がほとんど来ない。だから帯のように暗く見える。
「意味」で検索する人も多い
「ダブルレインボー 意味」と検索すると、幸運のサインだとする話がたくさん出てくる。二宮さんの投稿にも「良いことありそう」という声が付いていた。
縁起として受け取るかは人それぞれだが、空で起きていることの意味は上のとおり。雨粒の中で光が2回反射した、少し珍しい虹だ。
関東で見逃した人は、ウェザーニュースが13日の虹の投稿をまとめたページで各地の空を見られる。次に雨上がりで西日が差していたら、太陽を背にして、虹の外側までちょっと目をこらしてみてほしい。