バンダイ「機動文具 自動変形名刺ケース」が10月発売、ボタン一つで開いて名刺が180度回って出てくる
名刺入れから名刺を出す。ふつうは指でつまんで、向きを直して、両手で差し出す。その一連をぜんぶ機械にやらせる商品が、バンダイから10月に出ます。
BANDAI SPIRITSの新ブランド「機動文具(MOBILE STATIONERY)」第1弾、「自動変形名刺ケース」です。8月27日に全貌が公開され、同じ日から一般店頭での予約が始まりました。価格は3,300円(税込)で、発売は2026年10月の予定。カラーはトイカラー、スタンダードカラー、ブラックカラーの3種類です。
ボタンを押すと開いて、名刺が180度ひっくり返る
使い方は公式の説明どおりで、あいさつする相手のほうを向いてボタンを押すだけ。ケースが左右に開き、中の板が伸びて、載っている名刺が180度回転して相手側を向いた状態で差し出されます。名刺を渡すときに自分で向きを直す、あの一手間がなくなるわけです。
作っているのは超合金のブランドなので、動きは玩具そのもの。トイカラーは赤・青・黄・白の配色で、どう見てもロボットアニメの主役機の色をしています。閉じているときは厚めのカードケースにしか見えないのに、開くと左右のパーツが翼みたいに跳ね上がるのがポイントです。
ただし公式が自分で釘を刺していて、「それほど多く名刺をストックすることはできません」。ここぞという相手にだけ使ってくれ、という注意書きが商品ページに書かれています。1日に何十枚も配る展示会向けではないということです。
対応する名刺のサイズが「4号(55mm×91mm)」と指定されているのは、日本で一般的に使われている名刺の規格です。紙厚は0.24mmが推奨で、あまり薄い紙や分厚い紙だと送り出しがうまくいかない可能性があります。公式のセット内容は「本体」のみで、電池についての記載はありません。
日本おもちゃ大賞2026でバラエティ部門の優秀賞
この商品、実は発売前にすでに賞を取っています。8月19日に発表された「日本おもちゃ大賞2026」で、バラエティ部門の優秀賞を受賞しました。おもちゃ大賞は日本玩具協会が主催していて、キャラクター、デジタル、キダルト、ゲーム&パズル、エデュケーショナル、アクション、バラエティ、共遊玩具の8部門があります。
同じ発表でバンダイナムコグループは、仮面ライダーの変身ベルト「DXマイスドライバー」がキャラクター部門で大賞、「ちいかわフォンすまーと スペシャルセット」がデジタル部門で大賞、「PERFECT GRADE UNLEASHED 1/60 νガンダム」がキダルト部門で大賞と、大賞3つを含む計6商品が入っています。優秀賞のほうには、相手をバラバラに壊して勝つ四駆バトル「バラバライド」も入っていました。受賞の発表があったのはTOKYOおもちゃショー2026の記者発表会で、この名刺ケースも会場のバンダイブースで紹介されています。
魂ウェブの商品説明にある「超合金のノウハウをフル活用し、キダルト層に向けた会社に持って行ける実用品としての商品化」という一文が、この商品の立ち位置をよく表しています。飾るフィギュアではなく、会社に持っていける形をした玩具、という発想です。
「かっこいい」と「これを出すのは失礼では」で割れた
反応はきれいに二つに分かれました。おもしろがる側は「これで名刺交換したい」「外国の人に渡すときはぶっ刺さりそう」「変形する意味はよくわからんが、とにかくすごいインパクト」といった調子。3,300円という価格についても「バカグッズとしてはアリかも」という受け止めがありました。
一方で、実際の商談を思い浮かべた人からは慎重な声も出ています。「発想はとても面白いけど、実際に名刺交換をする際にコレを出されたらどうなんだろう」「よくよく考えると、ちゃんとしたビジネスシーンで初対面の方にコレで名刺を差し出すのはめっちゃ失礼な気がしてきた」。相手を選ぶ道具であることは、たぶん公式もわかっていて「ここぞというタイミングでご使用ください」と書いているのだと思います。
価格そのものへの物言いもありました。「3,300円は高い」「いらないけど欲しい」といった投稿が並んでいます。ブランド名が「機動文具」で第1弾が名刺ケースだったことについては、「バンダイの技術を大いに無駄使いしたハイテク筆箱のほうがよかったのでは」という注文まで付いていました。シリーズと銘打った以上、第2弾に何が来るのかは気になるところです。
予約は8月27日から、Amazonやあみあみといった通販でも受付が始まっています。10月に届いたとして、初めて人前で押すのはたぶん、いちばん笑ってくれそうな相手に対してになりそうです。