おむすび権米衛とコンビニ3社のおにぎり価格比較、塩むすびと昆布は権米衛が最安だった
8月25日、武蔵小杉のセブン-イレブン店舗が運営する公式アカウント「ムサコのセブン」が、おむすび専門店のおむすび権米衛とコンビニ大手3社のおにぎりを、同じ具材どうしで並べた価格表を投稿しました。いいねより先にリポストが伸びる珍しい形で、リポストは1,400を超えています。自社を含む比較を自社の店が出しているのが、まずおもしろいところです。
具によって最安と最高値がきれいに入れ替わる
表に並んでいたのは、しゃけ・梅・ツナ・昆布・明太子・塩むすびの6種類です。
読み方は単純で、具が少ないものほど権米衛が勝っています。塩むすびは権米衛の130円が4社でいちばん安く、次に安いセブンの145.80円と15円以上離れています。昆布も権米衛の180円が最安です。
ところが具が主役になると順番がひっくり返ります。しゃけは権米衛240円に対してローソンが221円、明太子は権米衛250円に対して3社が232.20〜235円で、どちらも権米衛が4社の中でいちばん高い値段になっています。
米だけで勝負する商品は専門店が強く、魚や明太子が乗ると大量仕入れのコンビニが強い、という並びです。
セブンの列だけ小数点が付いている理由
表を見ると、セブンの列だけ232.20円、196.56円、145.80円と1円未満まで書かれています。これは本体価格に消費税8%を掛けた金額をそのまま載せているからで、割り戻すと215円、182円、135円ときれいな数字になります。
セブン-イレブンは公式サイトでも税込価格を小数点まで表示していて、レジでは会計全体をまとめてから端数処理されます。表を作った側が数字をいじったわけではなく、元の表記をそのまま持ってきた結果です。
権米衛のおむすびはコンビニより大きい
もうひとつ、表には出ていない前提があります。おむすび権米衛のおむすびは、コンビニのものより明らかに大きいという点です。
運営する株式会社イワイは1991年設立で、1号店は1996年にお台場のデックス東京ビーチに出店しました。機械を使わず手作業で握る方式で、Wikipediaの記述では「コンビニの2倍近い大きさ」、ファイナンシャルフィールドの記事では「コンビニおにぎりの約1.5倍」と説明されています。数え方に幅はありますが、同じ大きさではないことははっきりしています。
同記事は、権米衛が価格を抑えられている理由として、工場や大型物流を持たずに店内で米を炊いて当日売り切る構造と、農家との直接契約で中間コストを削っている点を挙げています。契約農家から直接仕入れているため、店舗ごとに産地や品種が違うのも特徴です。
値上げで差が詰まってきた
そもそもこの比較が成立するようになったのは、コンビニ側の値上げが続いたからです。セブン-イレブンは2025年1月27日から順次価格を改定していて、グルメ Watchの報道によれば塩むすびは116円から138円へ、手巻おにぎりの北海道産昆布は138円から162円へ上がりました。おにぎりで最大28円ほど、弁当で最大60円ほどの改定で、理由として原材料や包材の高騰に加えて米価の上昇が挙げられています。
そこからさらに時間が経った現在地が、今回の表というわけです。コンビニのおにぎりが値上がりして権米衛と変わらなくなってきた、という話題自体はこの表より前から出ていて、まとめ記事も立っています。今回は感想ではなく数字が並んだので、保存して見返す用途でリポストが伸びたのだと思います。
権米衛は国内50店舗ほどで、米国とフランスにも出しています。近所にあるとは限らないので、次に見かけたら塩むすびの値札だけでも見てみると、この表の意味がわかると思います。