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生後半年の“仔馬”に2億円…セレクトセール2026、エフフォーリア産駒パンデリング2025に市場が即反応

2026年7月13日 ・ トレンド「セレクトセール2026 パンデリング エフフォーリア 2億円」より

「ウマ娘」やダービーの中継で競馬に触れたことはあっても、“レース前の馬に何億円もの値がつく”世界はあまり知られていません。7月13日、その象徴のようなニュースがトレンド入りしました。国内最大級のサラブレッド競り「セレクトセール2026」の初日、まだ生後半年ほどの当歳馬に税抜2億円の値がついたのです。

主役は上場番号7番、母「パンデリング」・父「エフフォーリア」の牡馬、通称「パンデリングの2025」。ANIMAレーシングが2億円(税抜)で競り落とし、この日初めての2億円到達となりました(デイリースポーツ)。レースで1円も稼いだことのない“赤ちゃん”に、いきなり家一軒どころではない金額が動いたわけです。

そもそも「セレクトセール」とは

セレクトセールは、日本軽種馬協会(JRHA)が主催する国内最大級のサラブレッドの競り市。毎年7月、北海道・苫小牧のノーザンホースパークで開かれ、初日に「当歳(0歳)」、2日目に「1歳」の馬が上場されます。つまり、まだデビューしていない“未来の名馬候補”を、血統と馬体だけを見て青田買いする場です。

その規模は年々拡大していて、2025年の当歳の総売上額は約188億円と市場レコードを更新。平均価格・中央値もいずれも過去最高を記録しました。競馬の華やかなレースの何年も前、こうした競り市で巨額のお金が動いているというのが、多くの人にとっての“へぇ”ポイントかもしれません。

なぜ、走る前の仔馬に2億円なのか

今年の主役級のキーワードが、父の「エフフォーリア」です。エフフォーリアは2021年に皐月賞・天皇賞(秋)・有馬記念を制し、JRA賞の年度代表馬にも選ばれた実力馬。引退後は種牡馬(父親馬)になり、その初年度産駒が今年ちょうど2歳としてデビューし始めたところです。

その初年度の子どもたちが毎週のように勝ち上がる好スタートを切っており、「この父の子なら走るのでは」と市場の期待が一気に高まっているタイミングでした。母パンデリング自身は競走馬としては未出走ながら、産駒には短距離ダートでオープン2勝のコンティノアール、今年の毎日杯3着のカフジエメンタールがおり、母系の実績も申し分なし。旬の種牡馬×実績のある母系という組み合わせに、市場が素直に反応した形です。

2億でも「初日初」止まり、上には上がいる

もっとも、2億円という数字はセレクトセールの世界では“ケタ違いの高額”というわけでもありません。過去には税抜6億円で落札されたディナシー(2006年・当歳)という例があり、これが長らく最高額として知られてきました。近年も高騰は続いており、2025年の当歳では、名馬イクイノックスの産駒が6億3800万円で落札されて話題をさらっています(netkeiba)。

そう考えると、今回の2億円は「初日で最初に大台へ乗った1頭」という位置づけ。裏を返せば、生後半年の馬に2億円が“スタートライン”になっている市場の過熱ぶりこそが、この競りの一番の見どころとも言えます。

ここで動いた金額は、いわば数年後のターフに向けた壮大な先行投資。パンデリングの2025が、いつか重賞のゲートに入る日が来るのか。高い買い物が“正解”だったと言えるかどうかは、これから始まる本当のレースが決めることになります。