『SILENT HILL f』×『都市伝説解体センター』コラボ、竜騎士07監修の無料ブラウザミニゲームで雛子とあざみが共演
9月9日の朝10時1分、集英社ゲームズの公式Xがコラボを告知した。相手はコナミデジタルエンタテインメントの『SILENT HILL f』。公式ページの言い方をそのまま借りると、「株式会社コナミデジタルエンタテインメントのサイコロジカルホラーゲーム『SILENT HILL f』と、怪異を解き明かすミステリーアドベンチャー『都市伝説解体センター』がコラボレーション!」だ。
告知の中身は3つ。「本日より、コラボを記念した3つの企画を公開👁️」として、①スペシャルミニゲーム、②コラボ記念イラスト、③2作品10%OFFバンドル、と並んでいる。目を引くのは①で、これがブラウザで無料で遊べる。
霧の中に迷い込んだ雛子が、怪異を追う人物と出会う
ミニゲームのあらすじは公式ページに一段落だけ載っている。「奇妙な霧の中でとある建物に迷い込んでしまった雛子。雛子がそこで出会ったのは怪異の謎を追う人物で…?」
雛子というのは『SILENT HILL f』の主人公、深水雛子(しみずひなこ)のこと。戎ヶ丘(えびすがおか)という町に住む高校生で、シリーズで初めて日本を舞台にした作品の主役だ。そして「怪異の謎を追う人物」のほうが、『都市伝説解体センター』の新人調査員・福来あざみになる。ホラー側のヒロインが迷い込んだ先で、ミステリー側の調査員と鉢合わせる形になる。
作ったのは『都市伝説解体センター』の開発元である墓場文庫だ。公式ページには「本企画では「雛子」と「あざみ」が登場する、墓場文庫制作のスペシャルミニゲームをお届け。」と書かれている。あくまでコラボ用の読み切りで、「本ブラウザゲームは『SILENT HILL f』『都市伝説解体センター』本編には含まれない、本コラボ限定のスペシャルミニゲームです。」とも明記されている。本編のセーブデータも要らないし、どちらも未プレイでも触れる。
ひとつだけ引っかかりやすい注意書きがある。「※ブラウザのプライベートブラウズ(シークレットモード)では、プレイ状況が保存されません。」とのことなので、シークレットタブで開いて途中で閉じると最初からになる。普通のタブで開いたほうがいい。
竜騎士07は監修で参加、手を動かしたのは墓場文庫
告知から4分後の10時5分、墓場文庫がミニゲームのURLを添えて「竜騎士07先生の監修も!ありがとうございます🙏🙏」と投稿した。ここが今回いちばんざわついたところだと思う。
念のため向きを整理しておくと、ミニゲームを制作したのは墓場文庫で、竜騎士07はそこに監修として入っている。逆ではない。ただ、竜騎士07が『SILENT HILL f』側の人であることを考えると、この配置はけっこう贅沢だ。コナミの発表文にも「本作のストーリーは竜騎士07氏が担当し、クリーチャーおよびキャラクターデザインはkera氏が手がけています。」とある。つまり本編のシナリオを書いた本人が、他社が作ったコラボミニゲームの原作チェックに回っている。
監修の範囲がどこまでなのかは公表されていない。シナリオだけ見たのか、雛子の口調や演出まで見ているのかは分からないので、そこは遊んで確かめるところになる。
記念イラストはkera、Steamは2作品まとめて10%OFF
残りの2企画も軽くない。コラボ記念イラストは「『SILENT HILL f』のキャラクター&クリーチャーデザインを手掛けるKera氏による、描き下ろしコラボ記念イラスト」で、公式ページで公開されている。ミニゲームが墓場文庫、イラストがkera氏と、両陣営が1本ずつ持ち寄った格好だ。
3つ目はSteamバンドルで、2作品を「10%オフでご購入いただけるお得なバンドルとなっております。」という内容。ミニゲームで片方を知って、そのままもう片方に手を出す人を拾う導線になっている。
数字で見ると、この2本はどちらも小さくない。『SILENT HILL f』は2025年9月25日発売で、コナミの発表によれば2026年4月22日時点で全世界累計出荷200万本を突破している(パッケージ版の出荷数とダウンロード版の販売数の合計)。「ファミ通・電撃ゲームアワード2025」ではファン投票によるGOTYを含む3冠、「IGN JAPAN GOTY 2025」で4部門を取った。いっぽう『都市伝説解体センター』は2025年2月13日にSwitch・PS5・Steamで出て、発売から10日で10万本、3カ月で30万本を売っている。インディー規模のミステリーADVとしてはかなりの数字だ。
ホラー枠だけどジャンプスケアは無し、配信もスクショも自由
『SILENT HILL f』の名前が付くと身構える人がいると思うが、公式が先回りして「・驚かせる演出(ジャンプスケア)はありません。」と書いている。急に大音量で叫ばれるやつが苦手でも大丈夫、という話だ。
配信勢向けの但し書きもある。「本ブラウザゲームの配信・スクリーンショットの投稿は自由に行っていただけます。」と明記されているので、ホラー実況のネタとしてそのまま流せる。無料・ブラウザ・配信可という3点が揃っているので、夜の配信の頭に軽く1本挟むには都合がいい。
そもそも『都市伝説解体センター』は、ネットに転がる都市伝説を調査して解体していくゲームだ。SILENT HILLという世界最大級の「怪異」に、あざみが調査員として突っ込んでいく絵面そのものがコラボの旨味になっている。
公開1時間で、同じ文面のクリア報告が並び始めた
面白かったのは反応の出方だ。公開から1時間ほど経った11時台には、同じ文面のクリア報告がタイムラインに並び始めていた。ミニゲームをクリアすると感想をSNSに投稿できる導線が用意されているためで、公式ページにも「ゲームをクリアすると、プレイした感想を各種SNSに投稿いただけます。」とある。共有ボタンから出る定型文がそのまま流れてきた、というわけだ。
つまり公開から1時間で遊び切った人がそれなりにいる。プレイ時間は公表されていないものの、朝の空き時間で終わる長さではあるらしい。墓場文庫の投稿も伸びていて、10時台の時点で4,798だったいいねが、11時半には6,800を超えた。
『都市伝説解体センター』はここのところ動きが多くて、6日前の9月3日には千葉県警察とのコラボも発表されている。行政とゲームの取り合わせが話題になった直後に、今度は世界的ホラーシリーズと組んだ形だ。
コラボの終了日は公式ページに書かれていない。いつまで置かれるか分からないので、遊ぶつもりなら集英社ゲームズのお知らせページから早めに開いておくのがいいと思う。ブラウザで開いて無料、それでシナリオ監修に竜騎士07が付いているのだから、なかなかお得な朝だった。