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杉谷拳士が入る「サバンナバナナズ」はバントで退場、観客の捕球でアウト

夜のスタンドを埋めた観客と、黄色いバナナの着ぐるみが写る2021年のサバンナ・バナナズの試合
画像: サバンナ・バナナズの試合に集まった観客(CC0 / baseballmapper, via Wikimedia Commons)

元日本ハムの杉谷拳士(35)が、米国の「サバンナ・バナナズ」からドラフト指名を受け、2027年シーズンから現役復帰する。

戻る先はNPBではない。バントをすると退場、観客がファウルを捕るとアウトになる「バナナボール」だ。

杉谷はこの競技に、すでにゲストとして出ている。今回は、そこから正式にチームの一員になる話になる。

10月28日のドラフトで指名

杉谷が所属する会社のZENSHIN CONNECTが出したリリースによると、指名があったのは2026年10月28日19時(米国東部時間)。日本時間では10月29日の朝8時だ。

バナナボールの2027年シーズンに向けたドラフトで、サバンナ・バナナズが杉谷を指名した。復帰は2027年シーズンからで、場所は米国になる。

指名の順位は5位。報知は、バナナボール公式Xの情報として伝えている。

杉谷は1991年2月4日生まれの東京都出身。帝京高校から2008年ドラフト6位で北海道日本ハムファイターズに入り、2022年の引退まで14年間プレーした。通算777試合に出たとスポニチは書いている。

本人は「2倍働きます」

本人がXで発表したのは、29日の11時16分。

投稿は「35歳。杉谷拳士、現役復帰します!!」から始まり、サバンナ・バナナズからドラフト指名を受けたと続く。

この投稿でいちばん分かるのは、今の仕事を辞めないということだ。

「ちなみに今のお仕事は減らしません。つまり、これからは2倍働きます」

締めは「夢に年齢制限はない。」。リリースにも、2027年は米国を拠点にしつつ、日本での出演やイベントも可能な範囲で続けるとある。具体的な出場予定は、球団と協議して決まり次第知らせるそうだ。

サバンナ・バナナズは何者か

発表の反応には、バナナボールの選手になるということなのか、どこで配信しているのか、日本でも試合をやってほしい、といった疑問が出ていた。順番に答えていく。

サバンナ・バナナズは、米国ジョージア州サバンナを本拠地にする球団だ。リリースによれば、いまのバナナボールは6球団のリーグとして運営されている。

ウィキペディアによると、始まりは2018年。試合が2時間を超えると観客が途中で帰ってしまうので、それを何とかしようと考えたルールだという。

2020年6月26日に初めての公式試合があり、2026年5月2日にはテキサスA&M大学のカイル・フィールドに10万2千人が集まった。

バナナボールは野球と何が違う

公式サイトのルールは全部で11項目ある。杉谷の復帰で話題になりそうなものを挙げる。

  • バントをした打者は退場になる。公式の言い方は「Bunting sucks.」
  • 観客がファウルボールを捕ると、アウトになる
  • 2時間が過ぎたら、新しいイニングには入らない
  • 1イニングごとに1点。そのイニングで多く点を取ったチームが1点をもらう(最終回だけは1点ずつ数える)
  • 打席を外すとストライクになる

ほかにも、いつでも一塁への盗塁を試みてよいこと、4球目のボールは「スプリント」になること、マウンドに寄るのは禁止なことが決まっている。

スプリントは、守備の全員がボールに触るまで、打者が進塁できるルールだ。

杉谷本人も、日本語でルールを解説する動画を出している。

この動画で、公式サイトの英語を読まなくても、ルールの全体を日本語で追える。

杉谷は指名の前からゲスト出場

指名の前から、杉谷はバナナボールの試合に出ている。

2025年9月には、バナナボール公式のYouTubeチャンネルが「Kenshi Sugiya RETURNS to the Savannah Bananas!」という動画を出した。

公式が「RETURNS」と書いているとおり、2025年が初めてではなく、戻ってきたという扱いだ。説明文では、日本の野球のレジェンドと紹介されている。

2026年も、杉谷のチャンネルが5月30日に「今年もサバンナ・バナナズ出場が決まりました」と告知した。6月17日には「【ついに出場】杉谷拳士-勝負の一打席!球場が大熱狂した瞬間」という動画も上がっている。

だから今回は、ゲストが突然入団したのではなく、ゲストを続けてきた人が選手として指名された形だ。

日本語の生中継もあった

どこで配信しているのか、という疑問には、杉谷のチャンネルが一つの答えになる。

2026年8月28日(米国時間)、杉谷のチャンネルは「バナナボール初の日本語生中継」と題して、サバンナ・バナナズ対ロコ・ビーチ・ココナッツの試合を配信した。

ウィキペディアにも、この試合で初めて日本語の生中継が杉谷のYouTubeで配信されたと記されている。日本語で試合を追いたい人には、杉谷のチャンネルが入口になる。

2027年と日本開催の話

リリースによると、2027年のバナナボールはドジャー・スタジアムやヤンキー・スタジアムでも試合を予定している。米国に加えて、カナダとメキシコにも広げる。

日本での試合についても、ZENSHIN CONNECTは実現に向けて球団と連携しながら取り組むとしている。ただし、今のところ決まった日程は出ていない。

日本ハムを退いて4年。次は、バントを禁じられた野球で打席に立つ杉谷を見ることになりそうだ。

まずはバナナボール公式サイトでルールをのぞいて、杉谷のチャンネルの解説動画と見比べてみてほしい。

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