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首相が応援した「ロブチェン」、馬名の正体はモンテネグロの国名の由来の山

森に覆われたロヴチェン国立公園の山と、草地に建つ赤い屋根の石造りの小屋
画像: ロヴチェン国立公園の山並み(CC0 / Qasinka, via Wikimedia Commons)

菊花賞で三冠を狙う二冠馬ロブチェンに、モンテネグロの首相が日本語で応援メッセージを送った。馬名は、同国の国名の由来になった山の名前だ。

公開したのは外務省のスポーツ担当アカウント。10月22日の16時すぎに、約28秒の動画つきで投稿された。

メッセージはスパイッチ首相から届いたもの。投稿には「ロブチェンの馬名は、モンテネグロを代表する山に由来しています」とある。いいねは1万件を超えた。

ロブチェンは国を代表する山の名前

ロブチェンの欧字名はLovcen。馬名の意味は、ウィキペディアによると「モンテネグロの山名」とされている。

山のほうは、カタカナだと「ロヴチェン山」と書かれることが多い。馬名は「ロブチェン」で、表記が少し違う。

2023年4月9日生まれの牡馬で、馬主はフォレストレーシング、調教師は杉山晴紀(栗東)。生産は北海道安平町のノーザンファームだ。

山の呼び名がそのまま国名になった

ロヴチェン山は、モンテネグロの国立公園に指定されている山。標高は1,749mある。

この山が、同国の名前の由来になっている。

昔は「黒い山」を意味するツルナ・ゴーラと呼ばれていた。遠くから見ると森林が密集していて、黒く見えるためだ。

これをヴェネト語に直訳したものがモンテネグロ。日本語にすると「黒い山」で、国名そのものがひと山の見た目から来ている。

国名の元ネタになった山なので、外務省が「モンテネグロを代表する山」と書くのも分かる。

山頂には国の偉人の廟がある

ロヴチェン山は、1952年に国立公園になった。面積は62.20平方キロメートル。

山頂には、ペータル2世(ニェゴシュ)の廟がある。死後120年を経た1971年に、本人の遺志に基づいて設置されたものだ。

登山者が登る山であると同時に、国の歴史ともつながっている山ということになる。英語版のLovćenのページにも、廟や国立公園の詳しい説明がある。

二冠馬が三冠をかけて走る

ロブチェンは2025年のホープフルSを勝ち、2026年に皐月賞と東京優駿(日本ダービー)を制した。神戸新聞杯も勝っている。

今週の10月25日に京都で行われる菊花賞を勝つと、クラシック三冠になる。デイリーによれば、2020年のコントレイル以来6年ぶり、史上9頭目の三冠馬が誕生するかどうかのレースだ。

父のワールドプレミアは、この菊花賞を勝った馬。父が勝った淀の長丁場に、息子が三冠をかけて挑む形になる。

鞍上は主戦の松山弘平騎手。戦績の詳しいところはnetkeibaの馬ページや、JRAの日本ダービー結果で見られる。

馬名の意味は登録のときに決まる

競走馬の名前は、馬主が申請して登録するときに「どういう意味や由来か」を書くことになっている。ロブチェンの「モンテネグロの山名」もそのひとつだ。

意味が分かると、レースの見え方が少し変わる。最近だと、「イトウカカリチョウ」の馬名の意味が「日本中の係長さん」で、勝ったら「昇進」と言われて話題になった。

三冠という点では、南関東の三冠を無敗で制したミックファイアの引退も記憶に新しい。

菊花賞は10月25日。レースの前に、馬名がひと山の見た目から来ていることを思い出してから見ると、ちょっと面白いかもしれない。

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