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競走馬「イトウカカリチョウ」が初勝利で昇進、馬名の正体は日本中の係長さん

競走馬のイトウカカリチョウが初勝利を挙げた。馬名の意味は、JRAの登録で「日本中の企業で働いている係長さん」。

勝ったので次からはひとつ上のクラスで走る。係長が「昇進」したと、競馬ファンのあいだで小さくざわついている。

祝日の朝9時50分に勝った

レースは2026年10月12日、4回東京5日目の1R。2歳未勝利のダート1400mで、発走は朝の9時50分だった。

この日はスポーツの日で、世の中の多くの会社は休み。その日のいちばん最初のレースで係長が働いていたわけだ。

イトウカカリチョウは8枠15番、騎手は丹内祐次。2番人気(単勝2.7倍)に推されて、タイムは1分25秒5。

2着は1番人気のアンバーバレットで、差は2馬身半あった。3着はオーケーエース。上位人気の3頭で決まったレースで、係長がきっちり上司(1番人気)を抜いた形になる。

デビュー2戦目での勝ち上がり

デビューは9月19日の中山、2歳新馬戦のダート1200m。雨の中の12頭立てで、2番人気の2着だった。

そこから距離を200m延ばした2戦目で勝ち上がった。新人研修を終えて、配属2戦目で結果を出したようなものだ。

未勝利戦を勝った馬は、次から「1勝クラス」で走る。netkeibaが勝利を伝えたポストには、見出しに「【昇進】」と付いていた。

係長は正式な馬名の由来

この「係長さん」は、ファンが勝手に付けたあだ名ではない。JRAの競走馬データにある「馬名意味」の欄に、そのまま「日本中の企業で働いている係長さん」と書かれている。

馬名は、馬主が申請して登録するものだ。登録の基準を定めたジャパン・スタッドブック・インターナショナルの馬名登録実施基準では、申込みのときに「希望馬名の意味及び由来」を書くことになっている。

つまり係長さんへのエールは、申請の段階から書類に入っていた公式の由来ということになる。

「イトウ」は馬主の名前ではない

名前を見て、まず気になるのが頭の「イトウ」だ。

馬主は小菅誠さんで、JBISの登録データでもそうなっている。つまり馬主の名字ではない。

JRAの馬名意味に書かれているのは係長さんのほうだけで、「イトウ」がどこから来たのかは公表されていない。どこかの伊藤係長なのか、そうでないのかは、今のところ馬主さんしか知らない。

大喜利になった反応

勝利の知らせが流れると、名前と出世をかけたツッコミが並んだ。

祝日の朝イチに勝ったことについては、@kinni_kinni__さんのポストにこんな声。

「イトウカカリチョウ、休日出勤とか言われてて草」

この先の出世まで見越した人もいる。@Pboowyさんは「このまま昇進続いたらカルト的な人気出そう」と期待しつつ、こうツッコんだ。

「しかしG1まで勝っても係長で変わらないということは、彼は総合職ではなく専門職か」

名前の頭が気になったのは、やっぱりみんな同じだったようだ。@aikeiba1000さんはお祝いのあとにこう書いている。

「馬の名前なのか馬主の名前なのか気になりますが…」

次は1勝クラスで

イトウカカリチョウは2024年4月15日生まれの牡馬で、鹿毛。浦河町のガーベラパークスタツドの生まれだ。プロフィールと成績はnetkeibaの競走馬データベースで見られる。

次走からは1勝クラス。勝つたびに肩書きが変わらないのはちょっと気の毒だが、名前が名前なので、課長に上がる日は来ない。出馬表で見かけたら、係長の働きぶりを応援してみてほしい。

競馬の話では、南関東で無敗の三冠を取ったミックファイアの引退と種牡馬入りの話も書いている。

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