スシローの「ご飲食明細」に品名が出ない問題、確定を押す前に確認しろと言われても照合できない
回転寿司の会計で、最後に出てくるあの確認画面。「ご飲食内容に間違いがなければ確定を押してください」と書いてあるやつです。言われたとおり確認しようとして手が止まった、という投稿が6万いいねを超えました。
明細に並んでいるのは「金額」だけ
画面に出ているのは「ご飲食明細」という表で、列は3つ。商品分類、数量、金額です。
そこに並んでいるのが「120円皿 4枚 ¥480」「180円皿 2枚 ¥360」「110円皿 2枚 ¥220」といった行で、合計が¥4,920。つまり商品分類の欄に入っているのは料理の名前ではなく価格帯で、何を食べたのかはどこにも書かれていません。
にもかかわらず、画面の右側には「ご飲食内容に間違いがなければ確定を押してください」。何を食べたかが分からない明細を見て、飲食内容が合っているか判断してほしいと言われている状態です。
リプ欄で見つかった、さらに細かい話
投稿を見た人たちが画像を拡大して、指摘を追加していきました。
ひとつは並び順です。上から120円、180円、110円、140円、150円、160円、200円、360円、130一品。金額の昇順でも降順でもありません。何かの基準で並んでいるのかもしれませんが、少なくとも探しやすい順ではない。
もうひとつはボタンの色です。案内文のなかに置かれている「確定」のアイコンは黄色地なのに、実際に押す確定ボタンは赤い。説明と実物で色が違っています。
「要件定義の時点で間違ってる気がするよね。スシロー側から出した要件が、食べたネタについて一切触れてなかったのでは」という投稿もありました。仕様として狙ってこうなったというより、会計に必要な情報だけを素直に画面に出したらこうなった、という見立てです。
なぜ価格帯でしか出ないのか
これは会計の仕組みを考えると筋が通ります。
回転寿司の会計は、レーンから取った皿を数えて金額を出すのが基本です。スシローは2019年に伊丹荒牧店で次世代型店舗を開き、業界で初めて画像認識による自動皿会計システムを導入しました。テーブルに置かれた皿をカメラで撮り、AIが枚数と価格を計測して店舗システムに送る。スタッフが皿を数えに来る必要がなくなった、という仕組みです。
会計に必要なのは「どの価格帯の皿が何枚あるか」なので、集計もその単位で行われます。皿の枚数と価格が分かれば金額は出る。だから明細も価格帯ごとの行になる。品名が出ないのは情報を隠しているからではなく、そもそも会計の計算に品名が要らないから、と考えるのが自然です。
ただ、そうだとしても「間違いがなければ確定してください」という文言だけが、品名のある世界を前提にして残っている。噛み合っていないのはそこ1点です。
「そもそも明細を見たことがない」
反応で意外と多かったのが、明細をそもそも読んでいないという告白でした。「スシローで明細を確認したことない。いつも確定を押すだけ」「注文した商品が届いていたら間違いはないと思っているから」という投稿には、続けてこう書かれています。逆に品名を並べられたとして、何を何皿食べたか暗記して照合できるのかな、と。
言われてみると確かにそうで、家族4人で2時間かけて食べたものを品名一覧で出されても、たぶん照合はできません。皿の枚数と合計金額のほうが、まだ「だいたい合ってるな」と分かる。この明細は不親切に見えて、実は人間が確認できるぎりぎりの粒度なのかもしれない、という話にもなります。
とはいえ、次にスシローに行ったら明細をちゃんと見てしまうと思います。並び順も含めて。