冨樫義博がハンターハンター429話の背景指定書完成を報告、本文ゼロでキルアに喋らせた
8月27日の夕方、『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博がXに写真を1枚上げた。今回は本文が一文字もない。かわりに、写真に写っている黄色い封筒のほうがしゃべっている。
封筒に描かれたキルアが報告している
紐で留めるタイプの黄色い封筒に、マーカー一本でキルアが描かれている。左下に吹き出しがあって、中身は「No.429 背景指定書 完成」。吹き出しの尻尾はキルアのほうを向いているので、報告しているのは作者ではなくキルア本人ということになる。
線はいわゆる清書ではなく、勢いのままのラフだ。それでも髪の毛の跳ね方と目の描き分けはいつものキルアで、リプ欄にはスケッチ風のタッチを推す声や、この封筒を鑑定番組に出したらいくら付くのかという冗談が集まった。投稿は1日たたないうちに15万を超えるfavoriteと800件近いリプライを集めている。
封筒の周りには定規が何本も転がっていて、下にはクリアファイルが重ねて置かれている。冨樫の進捗報告は毎回こうして机の一部がそのまま写り込むので、ファンにとっては作業環境が見える数少ないカットにもなっている。
「背景指定書」は何をする紙なのか
原稿そのものではなく「背景指定書」という言葉が出てくるのが、この報告の面白いところだ。
週刊連載の漫画は、キャラクターを作者が描き、背景をアシスタントや背景スタッフが担当する分業で進むことが多い。そのときに要るのが、どのコマにどんな建物・室内・自然物を入れるか、資料は何を見るか、パースはどう取るかを書き出した指示の紙になる。これが背景指定書で、これが出来上がって初めて背景側の作業が動き出す。
つまり429話は「作者の手を離れて次の工程に入った」段階ということになる。原稿が刷り上がるまでの道のりのうち、目に見えて一段進んだのが今回の1枚だ。
426話の2日後に、もう429話
8月に入ってからの冨樫の報告は間隔が短い。
426話の原稿完成を報告したのが8月25日で、その2日後に出てきたのが3つ先の429話だ。原稿として仕上がっている話数と、工程を進めている話数がそれぞれ別に動いていることになる。
『HUNTER×HUNTER』は2022年の再開時も、何話分か仕上げてから本誌に載せる形をとってきた。今回も掲載は6月末から始まっている一方で、作者本人の作業はその先をどんどん進んでいる。
掲載時期はまだ発表されていない
429話がいつ載るかについては、今のところ何も出ていない。掲載の判断は編集部が握っていて、作者のXでわかるのは「どこまで描けたか」までだ。
とはいえ、426話の原稿が終わり、429話の背景指定書まで進んでいる。ここ数年のこのアカウントを見てきた人ほど、この積み上がり方は悪くない知らせに映るはずだ。続きが気になる人は、ジャンプの目次を毎週見ておくのが確実になる。