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打越鋼太郎の新会社「CRASH KEYS」、名前は極限脱出の秘密結社

『極限脱出』の打越鋼太郎さんが、新会社「CRASH KEYS」を発表しました。社名は、自作に出てくる秘密結社の名前そのものです。

10月15日の午前1時すぎ、本人のXに3連投で上がった発表でした。

1年半の新作が開発中止に

1本目は、あまり明るい話ではありません。

打越さんは「およそ1年半もの間、スタッフみんなで精魂込めて作り続けてきたゲームが突如…開発中止になってしまった」と書いています。続けて「つまり突然、仕事を失ったことになります」とも。

どのゲームなのか、なぜ止まったのかは、投稿には出てきません。

2本目で、お仕事の依頼やプロジェクトへの出資の提案を募るために、ひとつ発表をする、という流れになります。

そして3本目が、会社の名前でした。

打越さんによると、会社を作ったのは去年の3月。主にゲームの企画、ディレクション、シナリオの執筆をするゲームスタジオです。

そこに「ここだけの話ですが、世界の平和を守るための秘密の組織でもあります」と冗談めかして足して、「その名は…CRASH KEYS!!」と続きます。

ゲーム情報サイトのGame*Sparkによると、本来は2027年に新作と同時に公表する予定だった新スタジオを、今回の件で前倒しにした形です。出資パートナーの募集はファミ通やAUTOMATONも伝えていて、オリジナルプロジェクトを進める事業基盤づくりが目的だとされています。

社名は倉式茜の秘密結社

「世界の平和を守るための秘密の組織」と聞いて、ピンとくる人は多いと思います。

『極限脱出』シリーズには、CRASH KEYS(表記はCRASH-KEYSとも)という秘密結社が出てきます。率いるのは倉式茜です。

『ZERO ESCAPE 刻のジレンマ』のWikipediaには、茜は「世界を救うための秘密結社「CRASH-KEYS」のリーダー」と書かれています。本名が倉式茜で、世界滅亡のきっかけを阻止するために、Dcomのデータベースにハッキングして実験に潜りこんだ人物です。

英語版のファンwikiによると、名前の由来は「倉式(くらしき)」のもじりです。社名のほうも、そのまま作中の組織名から取ったと見て間違いなさそうです。

シリーズは3作あり、発売日は次のとおりです。

  • 『9時間9人9の扉』DS 2009年12月10日
  • 『善人シボウデス』3DS・PS Vita 2012年2月16日
  • 『刻のジレンマ』2016年6月30日

公式サイトの文言も作中から

公式サイトのcrashkeys.comは、投稿と同時に公開されました。

トップページには、RHIZOME-9という語と、英語の一文が置かれています。

ファンwikiによると、RHIZOME-9(Rhizome 9)は『善人シボウデス』の舞台になる、月の地下基地です。

Game*Sparkも、公式サイトの2つの文言が同作からの引用らしいと触れています。ただ、そこから先は「単なる遊び心なのか」と問いかける形で止まっています。

落書きの一文はアナグラム

もう一つの文、MEMENTO MORI, IF THE NINETH LION ATE THE SUN は、『善人シボウデス』の倉庫Bの壁にある落書きです。

この文は、並べ替えると別の英文になります。

THE MAN ON THE MOON RULES THE INFINITE TIME です。日本語にすると「月の男が無限の時を支配する」くらいの意味で、作中でもこの並べ替えが答えになるアナグラムです。

スペースと記号を除いた35文字が、過不足なく入れ替わります。自分でもアルファベットを数えて照合しましたが、ぴったり合いました。

ここで引っかかるのが綴りです。作中の落書きは NINETH で、普通の英語の綴りなら NINTH です。

NINTH で並べ替えようとすると、e が1個足りなくなって英文が成立しません。つまり落書きは、余分な e が入った綴りでないと答えが出ない仕掛けになっています。

公式サイトの表記は NIN”e”TH で、e だけが引用符で括られています。この e が謎を解く鍵だと示しているとみられますが、サイトにそう書いてあるわけではありません。

まだ分かっていないこと

分からないことのほうが多い発表です。

  • 開発中止になった新作のタイトル、理由、組んでいた相手先は、3連投のどこにも書かれていません
  • 打越さんは『HUNDRED LINE -最終防衛学園-』(2025年)でトゥーキョーゲームスのシナリオも担当していますが、今後の関係には触れていません
  • 公式サイトには大文字の暗号文も載っていて、冒頭は GE YZW PYJPY IVMK で始まります。解読はまだ確認できていません

投稿の返信欄は、一部のアカウントしか返信できない設定になっています。1本目のいいねは、公開から2時間ほどで550ほどでした。

本人の語り口は終始軽く、開発中止の報告のあとに「世界の平和を守るための秘密の組織」を持ってくる落差が大きい3連投でした。

次に出てくるもの

打越さんが過去に手がけたのは、KIDの『Ever17』などのinfinityシリーズ、スパイク・チュンソフトの『極限脱出』『AI: ソムニウム ファイル』です。

会社が動き出したのは去年の3月で、公表は2027年の予定でした。公式サイトの暗号文の解読や、新作の続報がどこから出てくるのかは、これから分かってくるところです。

ゲームの作り手のニュースでは、桜井政博さんが投稿した「ゲームディレクターのアベンジャーズ」の記事もあります。

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