「ダークマイト構文」とは?意味・元ネタ(ヒロアカ映画ユアネクストのあらすじ)を解説
どんな話をしていても、最後に決まった2文を足すだけで巨大要塞が飛んできて全部持っていかれる。それが 「ダークマイト構文」 です。改変ネタなのに、貼り付ける文章そのものは映画の公式あらすじがそのまま使われています。
「ダークマイト構文」とは?
ダークマイト構文は、映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』のあらすじ末尾を、まったく関係ない話の末尾に接ぎ木する遊びです。「ダークマイト乱入構文」とも呼ばれます。
貼り付ける本体はこの2文です。
そんな中、突如として謎の巨大要塞が現れ、街や人々を飲み込んでしまう。そして出久たちの前に、見た目はオールマイトにそっくりだが真逆の信念を持つ敵・ダークマイトが立ちはだかる。
肝は、書き出しが「そんな中」であることです。前段がどれだけ平和な近況報告でも、他作品のあらすじでも、接続としては一応成立してしまう。しかも読み手は途中まで普通に読んでしまうので、要塞が出てきた時点で完全に手遅れになります。
いじるのは基本的に「出久たち」の名前部分だけで、あとは一字一句そのまま貼ったほうが効きます。もとの文が持っている「映画の公式説明」の硬さが、直前の日常会話とのギャップを作っているからです。強いキャラクターが味方側にいる作品では、その名前をもじって「ダーク◯◯」に差し替える派生もあるとpixiv百科事典では説明されています。
元ネタ・由来
映画『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』は2024年8月2日公開の劇場版第4作です。監督は岡村天斎、原作者の堀越耕平が総監修に入り、オールマイトとダークマイトの2役を三宅健太が演じました。公開に先立って2024年6月17日に本予告が出ています。
構文の素になったのは、公開前から各映画サイトに載っていた解説・あらすじの末尾でした。映画.comの作品ページにも同じ文がそのまま載っています。狙って書かれたキャッチコピーではなく、ごく普通のあらすじ文です。
呼び名が一気に広まったのは2024年6月22日でした。Xで「ダークマイト乱入構文ほんと笑うからやめろ」という投稿が1万1000以上のいいねを集めています。話の腰を強引に折る定番だった「黒塗りの高級車」の令和版だ、という評し方です。
ただ、この時期は似た遊びが同時多発していて、最初に貼った1人までは特定できません。pixiv百科事典も「そんな中」「突如として」という割り込みの入り口がキモだと書いていて、誰かの発明というよりあらすじの構造がそうさせた、という整理に落ち着いています。
肝心の映画のほうは、2024年10月14日までの集計で興行収入35.2億円・動員246万人を記録し、前作『ワールド ヒーローズ ミッション』の34.3億円を抜いてシリーズ歴代1位になりました。ネタにされるだけされて、興行成績もちゃんと出しています。この規模の数字が出るとXがざわつくのは『映画ちいかわ』の記録的スタートのときと同じでした。
使い方・例文
- 「朝から会議が3本あって、資料も作りかけのままだった。そんな中、突如として謎の巨大要塞が現れ、街や人々を飲み込んでしまう」
- 「(好きな作品のあらすじを丁寧に要約したあと)そして主人公たちの前に、見た目はオールマイトにそっくりだが真逆の信念を持つ敵・ダークマイトが立ちはだかる」
- 「真面目な近況報告にこれ貼るのやめろ」
関連する言葉
決まった文をそのまま貼る遊びなので、実態はコピペを使った大喜利です。X発の大喜利フォーマットという意味ではびっくりした構文が近い仲間になります。
作品の言い回しを借りる形式としてはフリーレン構文やアウラ構文、ちいかわ構文と同じ系統です。ただしこの3つがキャラクターの喋り方をなぞるのに対して、ダークマイト構文が借りているのは公式のあらすじ文という珍しい素材でした。
同じ『僕のヒーローアカデミア』からは、オールマイトの決め台詞私が来たも広く使われています。頼れる本家が颯爽と現れる一言と、そっくりな見た目の敵が話をぶち壊す構文が、同じ作品から出ているわけです。敵役やクセの強いキャラのほうがネタとして愛されるのはよくある話で、dアニメストアの14周年広告にインセクター羽蛾が紛れ込んだときの盛り上がり方もその一例でした。