「轢かれたのは僕なんです」の元ネタは16万いいねの通話コント、耐えたのは筋トレのせい
「轢かれたのは僕なんです」は、車に轢かれたのに無傷の男が、電話で状況を説明しているコント調の一文です。倒れているのは轢いたはずの運転手のほう、というひっくり返った状況が笑いどころになっています。
2026年1月にXで投稿され、いいねは16万を超えました。
「轢かれたのは僕なんです」とは?
交通事故の通報を装った、架空の通話の台詞です。本文はこんな流れで進みます。
- 「轢かれたのは僕なんです」と名乗る
- 「倒れてるのは運転してた方で」と、相手の聞き間違いを訂正する
- 「冗談とかじゃなくて」と念を押す
- 理由は「僕が耐えちゃって」。最後に「筋トレとか好きで」と添える
何度聞き返されても、男は「いや嘘じゃなくて」と真顔で言い張ります。通報を受ける側が信じてくれない困り具合まで、文面から伝わってきます。
投稿には写真が1枚付いています。白いSUVの前で、男性が電話をしながらしゃがんでいて、そばに人が倒れている構図です。この写真があるので、文章がそのまま現場の実況に見えます。
「僕」のほかに、一人称を替えた「轢かれたのは俺なんです」や「轢かれたのは私なんです」の形も出回っています。
元ネタは「ぶぁいぶぁい」の投稿
元になったのは、Xで「ぶぁいぶぁい」という表示名のアカウントが2026年1月26日の朝に投稿したものです。日本時間で8時54分でした。いいねは2026年10月29日時点で162,785、返信は263件です。
全文は次のとおりです。
はい。轢かれたのは僕なんです。いや、倒れてるのは運転してた方で。いや冗談とかじゃなくて。僕が耐えちゃって。衝撃で外に放り出されて失神しちゃってるみたいで。いや轢かれたのは僕で、耐えちゃったのも僕です。筋トレとか好きで。結構耐えちゃったっていうか。いや嘘じゃなくて運転手が倒れてて
投稿者は、アニメ画像や実写画像を使ったコント形式の投稿を毎日出しているネタ垢だとされます。ハンドル名は途中で変わった可能性がありますが、経緯ははっきりしません。
写真の出どころは明かされていません。このフレーズをまとめた解説でも、元ネタとして挙がるのはこの投稿です。
派生の型
投稿の翌日、1月27日の未明には一人称を「俺」に替えた投稿が出て、こちらも5万いいねを超えました。その日のうちにXで話題になり、28日にはキャラのイラストに当てはめる流れが広がっていました。型は大きく3つあります。
- 一人称を「俺」「私」に替える
- 耐えた理由を筋トレから別のものにずらす(「不死身とかで」「多少の訓練はしてるので」など)
- 漫画やアニメのキャラの立ち絵を置いて、倒れる役を相手側に回す
3つ目では、感想やリクエストの中で「杉元」「レノ」といったキャラクターの名前も挙がっていたとされます。頑丈さで知られるキャラほど「この人なら耐えそう」と納得されやすく、そこが二次創作の燃料になりました。
なぜ広まった?
理由として挙げられているのは、次の2点です。
- 被害者のはずの人が無傷で、加害者のほうが倒れている逆転
- 超人的なキャラに当てはめると、本当にそうなりそうな説得力
後者のおかげで、元の投稿を見ていなくても、キャラ絵だけで笑える形に育ちました。異世界転生もののお約束だった「トラックに轢かれる側」を、轢かれても平気な側に入れ替えた、とも読めます。
使い方・例文
好きな頑丈なキャラや、体力自慢の友人を主役に据えて使います。
- 「轢かれたのは俺なんです。倒れてるのは運転してた方で。俺が耐えちゃって」
- 「轢かれたのは私なんです。受け身は習ってたので」
- 「あ、はい、轢かれたのは僕なんです。ええ、耐えちゃって」
語尾を「〜なんです」で押し切って、同じ説明を言い直し続けると雰囲気が出ます。ひとつだけ注意があります。これはあくまで作り話のコントなので、実際の交通事故やその被害者をからかう場面では使わないほうが無難です。
関連する言葉
トラックに轢かれて異世界へ行く定番の流れは、なろう系の代表的なテンプレです。このミームはそれを逆から見て、轢かれた側がまったく平気、という構図になっています。
写真に架空のやり取りを添えて一言で落とす点は、ジン、これ店出せるよと同じ型です。コントのセリフが切り取られて広がった例としては、これ毒かももあります。