← ミーム辞典トップへ ネットミーム

「毒うさぎ」とは?Suica新キャラB案の呼び名、発祥はXのあだ名

毒うさぎ(どくうさぎ)(どくうさぎ) ・ 2026年10月30日 公開

「毒うさぎ」は、Suicaの新キャラクター候補B案の紫のうさぎに、Xの投稿者が付けた通称です。JR東日本が付けた名前ではありません。

「毒うさぎ」とは?

2026年9月8日、JR東日本は「Suicaのペンギン」の後継になる新イメージキャラクターの最終候補3案を公開し、ネット投票を始めました。ペンギンは2027年3月31日で卒業します。

3案のうちB案が、白地に黒い目と小さな口だけという、情報の少ない顔の紫のうさぎです。これを見たXの人たちが「毒うさぎ」と呼び始めました。

JR東日本の投票ページでの表記は、ずっと「キャラクターB」のままです。

元ネタと広まり方

流れを追うと、あだ名が付くまでは一日もかかっていません。時刻はすべて日本時間です。

  • 9月8日 15:02 JR東日本ニュースが3案を告知し、投票を開始
  • 同日 17:05 「Bのパープルデーモンくんが大好き」という投稿が出る
  • 同日 22:27 「毒うさぎ」と書いた投稿が出る
  • 同日 23:04 「ポイズンラビット」と書いた投稿が出る
  • 9月9日 10:46 「Bの毒Suica好き」という投稿が出る

最初の告知はこれです。3案の元絵が並んでいます。

「毒うさぎ」という語を使った投稿のうち、Togetterのまとめに載った範囲でいちばん早いのは、9月8日 22:27の@Tanu_mohuさんでした。「Suicaの毒うさぎ」と書いたうえで「だんだん愛着湧いてきたぬ」と続けています。

ただし、これは「まとめに載った中で最も早い」というだけです。最初に言い出した人までは確認できていません。

翌9月9日の朝には、「Bの毒Suica好き」という投稿が3万2,000件を超えるいいねを集めました。

同じ日にTogetterが「悪いインターネットどもはBのパープルデーモンくんが大好き」「毒うさぎかわいい」…というまとめを出し、呼び名がタイトルにも入りました。

「毒」が付いた理由

公式の制作意図には、怖がらせる狙いは書かれていません。紫は「スイスイ(安心)」を象徴する青と、「ワクワク(感動)」を象徴する赤が混ざり合ってできた色だと説明されています。

「毒」の由来をはっきり説明した投稿は見つかっていません。ただ、Yahoo!エキスパートの記事はB案を「不気味」と言われたキャラクターとして紹介していて、Togetterのまとめにも「Bが怪異み感じてちょっとすきかも」「キショい動きで魅せるB一択」のように、不気味さをむしろ魅力として面白がる声が並んでいます。発表直後には「ペンギンを返して」という声も目立っていました。

つまり、ここでの「毒」は不気味な見た目を面白がった呼び名です。JR東日本への非難や、キャラクターそのものへの悪口として使われているわけではありません。むしろ「毒うさぎかわいい」「愛着湧いてきた」のように、好意を込めて呼ぶ投稿が目立ちます。

別名と派生語

同じB案を指す呼び名が、ほかにもいくつか出ています。

  • 毒Suica
  • 毒ウサギ(カタカナ表記)
  • ポイズンラビット
  • パープルデーモン(くん)

投票締め切りの日に出たYahoo!エキスパートの記事では、空気の変化とあわせて「毒Yogibo」「毒うさぎ」というあだ名が紹介されました。記事はこちらです。当初は「ペンギン返して」が目立っていたものの、だんだん「全キャラ可愛い」に変わっていったという内容でした。

なぜ広まったのか

理由は大きく3つ考えられます。

1つめは、顔の情報が少ないことです。描き込みが薄いぶん、二次創作で目を足したり暗がりに立たせたりと、遊べる余白がありました。実際、発表の翌日以降にホラー寄りの4コマ漫画や動画が次々に投稿されています。その流れは別の記事にまとめました。

2つめは、公式の愛称がまだ無いことです。デザインが決まっても愛称の発表は2027年3月なので、その間はファンの通称が名前の代わりに使われます。

3つめは、遊び方の広がりです。ファンアートのほかに、チャームや生成AIで作った動画などが出ました。Yahoo!エキスパートの記事によると、発表から数時間のうちにB案が働いたり踊ったりする動画まで作られていたそうです。

3案の中身や投票のやり方はこちらの記事にあります。

使い方・例文

投票の報告や、見た目の感想に添える使い方が中心です。以下は使われ方の例です。

  • 「結局、毒うさぎに入れてしまった」
  • 「最初は怖かったけど、毒うさぎ見慣れてきた」
  • 「毒うさぎのグッズが出たら買う」

公式発表や、キャラクターを紹介する文脈では「キャラクターB」や「B案」と書くほうが正確です。

結果はまだ出ていない

投票は2026年9月23日23:59に締め切られましたが、得票数や順位は公表されていません。結果発表は11月18日の予定で、この日はSuicaの誕生25周年にあたります。

新キャラクターの公式な愛称は2027年3月に発表され、4月1日から登場する予定です。「毒うさぎ」が選ばれるかどうかも、公式の愛称がこの通称に近いものになるかどうかも、この時点では分かりません。

ペンギンの卒業が決まるなか、各地では丸善ジュンク堂のペンギングッズが店舗限定で出るなど、お別れの動きも続いています。ペンギン柄のSuicaカードも在庫限りで販売終了になりました。

関連する言葉

最初は「不気味」と受け止められたものが、見慣れるうちに愛されていく流れは、大阪・関西万博の公式キャラクターだったミャクミャクと同じです。

ファンの描くイラストや動画が通称と一緒に広がっていくところは、二次創作の文化そのものです。

広告