新幹線「S0系」の読み方は“エスゼロけい”、0は「進化の基点」
JR東海が10月16日に発表した次の新幹線の名前は「S0系」。読みは「エスゼロけい」で、0には東海道・山陽新幹線の「新たな進化の基点」という意味が込められています。
N700Sの次にあたる、フルモデルチェンジの車両です。営業運転の開始は2029年7月の予定になっています。
読み方は「エスゼロけい」
「S0」と書いてあると、「エスゼロ」なのか、アルファベットのOに見えて「エスオー」なのか、はたまた「エスれい」なのか、一瞬迷います。報道では、日本テレビが「S0(エスゼロ)系」と表記していました。
ちなみにJR東海のプレスリリースには、読み仮名は書かれていません。記事では報道の表記にならって「エスゼロけい」としています。
上の動画は、日テレ鉄道部が配信した社長会見のリプレイです。
Sと0に込められた意味
名前の意味は、JR東海のリリースにはっきり書いてあります。
現行のN700系シリーズを超える革新的な車両として、東海道・山陽新幹線の新たな進化の基点を表す「0」に Shinkansen、Supreme の「S」を冠し、「S0系」とします。
つまりSには2つの意味があります。
- Shinkansen(新幹線)
- Supreme(最高の、という意味の英語)
N700Sの「S」もSupremeですが、今回はそこにShinkansenが加わり、さらに「0」が付きました。この0が「進化の基点」です。
出典はJR東海のプレスリリース(PDF)です。
700番台が、およそ27年で終わる
東海道新幹線の形式名は、1999年にデビューした700系から、N700系、N700A、N700Sと「700」を軸に続いてきました。鉄道コムの記事も、今回で700番台から別の数字に移ると伝えています。
今回のS0系で、700番台の名前が一区切りになります。
X上でも、まずそこに反応した人がいました。
- 「ついに700シリーズ終わるのか」
- 「N700Sの登場が最近だと思ったんだけどなぁ」
初代0系との関係は、書かれていない
新幹線の「0」と聞くと、1964年の東海道新幹線開業に合わせて作られた初代の0系を思い出す人もいるはずです。0系は2008年11月30日に定期営業運転を終えています(Wikipedia)。
ただ、今回のリリースには初代0系との関係は一言も書かれていません。「進化の基点」という説明は、あくまで東海道・山陽新幹線のこれからの話です。
先頭は鳥の「風切羽」がモチーフ
新しい先頭形状の名前は「ツイン リーメクス形」です。リーメクスは風切羽のことで、飛ぶときに空気の流れを受けて揚力を生む、翼の羽にあたります。
リリースによると、車体側面から先頭部へつながる面のねじれを風切羽の形にたとえて、先頭でも後尾でも風の流れを操る形を表したそうです。N700Sの先頭形状は「デュアル スプリーム ウィング形」でした。
新幹線の先頭と鳥といえば、500系の“カワセミのくちばし”の話もあります。今回も、鳥から名前をもらったことになります。
第一印象は「300X」
発表の直後、Xには第一印象がいくつも流れました。目立ったのは、顔つきを見て「300X」を挙げる声です。300Xは、JR東海がかつて走らせた高速試験車両のことです。
別の投稿にも、「1灯なのがめっちゃ300Xに見える」とありました。
一方で、見た目はそこまで変わらないと見る人もいます。
- 「正直ヘッドライト以外N700Sと変わらないかなあ」
JRのリリースによると、グリーン車には座席が2タイプ(多機能アームレスト座席とパーティション座席)入ります。普通車の座席そのものが変わるとは書かれていませんが、デッキの荷物置場が6箇所から9箇所に増え、客室の荷棚も広がるなど、普通車とグリーン車に共通の変更はリリースに載っています。
なお、青い帯などの塗装デザインは「今後決定」とされています。
乗れるのは、まだ先
確認試験車が走り出すのは2028年8月の予定で、営業運転は2029年7月から。グリーン車のサービス向上は、2027年12月以降に投入されるN700Sの新製車両から先に始まります。
名前が決まっただけで、色も顔も細かいところはこれからです。「エスゼロけい」という読みを、いまのうちに覚えておいてください。