東京と大阪の「日本橋」、読み方は“にほんばし”と“にっぽんばし”
同じ「日本橋」でも、東京は“にほんばし”、大阪は“にっぽんばし”と読む。この違いを駅名標で並べたグッズが出る。
東京メトロとOsaka Metroが、両社で初めてのコラボグッズを10月5日から売り出す。選ばれたのは、東京にも大阪にもある「京橋」と「日本橋」の2駅だ。
告知したのは、東京メトロのグッズを扱うメトロコマースの公式アカウント。写真には、東京と大阪の駅名標を1枚ずつ並べたアクリルマグネットが写っている。
日本橋は読みが違う
日本橋のマグネットを見ると、違いは一目でわかる。
東京側は東西線の日本橋で、駅番号はT10。ひらがなは「にほんばし」、ローマ字は「Nihombashi」と書かれている。
大阪側は堺筋線の日本橋で、駅番号はK17。こちらは「にっぽんばし」、ローマ字は「Nippombashi」だ。
漢字はまったく同じなのに、小さい「っ」が入るかどうかで読みが分かれる。ローマ字も「m」の前が「ho」か「ppo」かで、綴りから別物になっている。
京橋はどちらも同じ
もう1枚の京橋は、東京も大阪も「きょうばし」で読みは同じだ。
東京側は銀座線の京橋(G10)で、隣の駅は日本橋と銀座。大阪側は長堀鶴見緑地線の京橋(N22)で、隣は蒲生四丁目と大阪ビジネスパークになっている。
京橋の隣に日本橋がある東京と、京橋と日本橋が別の路線にある大阪。並べると、駅の並び方の違いまで見えてくる。
大阪の日本橋も幕府の橋
大阪の日本橋は、町の名前であると同時に、道頓堀川に架かる堺筋の橋の名前でもある。
この橋は1619年(元和5年)に江戸幕府が架けた。幕府が管理する「公儀橋」で、道頓堀川に架かる橋では唯一だった。江戸の日本橋と同じ扱いの橋が大阪にもあったことになる。
いまの橋は1969年に架け替えられたもので、長さ28.8m・幅28m。大阪の日本橋駅も、同じ1969年12月6日の堺筋線開通と同時に開業している。
一方の東京の日本橋は1603年(慶長8年)に架けられた。いまの石造2連アーチ橋は1911年に完成したもので、国の重要文化財になっている。
名前の由来には2説ある
東京の日本橋という名前の由来は、はっきり決まっていない。
ひとつは「日本国中の人が集まって架けた」から日本橋になったという説。もうひとつは、みんなが自然とそう呼ぶようになったという説だ。
大阪の日本橋は、その江戸の日本橋と同じ公儀橋として架けられた。同じ名前の橋なのに、いまの地下鉄の駅名標では読みもローマ字も別々になっている。
価格と買える場所
マグネットは京橋と日本橋の2種類で、それぞれ1,320円。公式の説明は「東京・大阪で同じ漢字表記を持つ駅に注目したアクリルマグネットです。」となっている。
もう1つ、両社の路線図を載せたWポケットクリアファイルも650円で出る。
販売は、東京メトロ側の通販サイトメトロの缶詰とOsaka Metro公式オンラインショップの先行販売から始まる。
東京メトロとOsaka Metroそれぞれの京橋駅・日本橋駅には、記念のポスターも貼られる予定だ。掲出期間は10月中旬の予定で、駅によって異なる場合がある。
さらに、コラボグッズの第2弾も進んでいるという。次はどの駅の組み合わせになるのかも気になるところだ。
東京メトロがらみでは、ちいかわと東京メトロの脱出ゲームの記事も出している。
大阪の日本橋に行く機会があったら、駅の柱の「にっぽんばし」を見てみてほしい。東京の感覚で読むと、一回は引っかかるはずだ。