アゴダで予約した宿に「契約していません」の貼り紙、背景は第三者経由の在庫
アゴダで予約した宿に着いたら、入口に「agodaとは契約していません」という貼り紙があった。
投稿したのはエクストリーム芹川さん(@Exseri)。10月10日の夜9時すぎに「agodaで予約した宿ついたらこれで横転してる」と写真を上げ、11日の夕方までにいいねは2万4千を超えた。
「横転してる」は、ひっくり返るほど驚いた・笑ったという意味のネットスラングだ(横転)。予約した宿の入口でこれを見たら、たしかに笑うしかない。
貼り紙に書かれていたこと
写真の貼り紙はホステルからの案内だ。宿の名前は写っていない。文面は4つの文でできている。
1文目はいきなり結論から入る。
当ホステルでは、agodaと契約をしておりません。
2文目で、何が起きているかを説明している。
agodaが転売をしている関係から、チェックインに必要な『チェックインコード』や『玄関ドア解錠番号』をホステル側で送信しているにもかかわらず、agodaがメッセージを送らないといったトラブルが発生しております。
無人チェックインの宿では、玄関のドアを開ける番号が届かないと建物に入れない。ホステル側は番号を送っているのに、それが客まで届いていない、というのが貼り紙の言い分だ。
3文目と4文目は、問い合わせ先の案内になっている。
ホステルへご連絡をいただいても、手続きの関係上、メッセージの案内や予約の確認・変更・キャンセルを承ることができません。
詳しくはagodaのサポートセンターまで、ご相談ください。
つまり予約の中身を確かめたり変えたりしたいなら、宿ではなくアゴダに連絡してほしい、という案内だ。ここまで準備した貼り紙があるということは、同じ事情で困った客が何度も来ているのかもしれない。
2025年にも同じ型の騒ぎ
「契約していない宿がアゴダに載っていて、予約した客が困る」という話は、今回が初めてではない。2025年の夏にはかなり大きく報じられた。
J-CASTニュースによると、6月24日に星野リゾートの星野佳路代表がXでこの問題を取り上げた。星野リゾートは当時アゴダと契約していなかったのに、アゴダで予約した客が到着しても部屋を確保できないケースが頻発している、という内容だった。
Business Insider Japanは、星野リゾートでアゴダ絡みの問題が1日に5件から10件超起きていたと伝えている。
同じ型の被害は、アパホテル・東横イン・ルートインといった大手ビジネスホテルにも広がっていた(Business Insider Japan)。1泊5〜6万円の部屋が、19万円ほどで売られていた例もあったと報じられている。
観光庁もこの年の3月に、アゴダの日本法人へ業務改善を申し入れていた。
アゴダの説明は「第三者のサプライヤー」
アゴダ側の説明も見ておく。J-CASTの取材に対してアゴダは、業界の標準的な慣行に沿って、ホテルから直接仕入れる部屋に加えて第三者のサプライヤーとも連携していると答えている。
サプライヤーは、宿の部屋を仕入れて予約サイトに卸す業者のことだ。宿がアゴダと直接契約していなくても、間に入った業者経由でアゴダに部屋が並ぶことがある。
その後アゴダは、6月26日付で特定の第三者サプライヤー経由の在庫をプラットフォーム上で扱わないようにしたと発表した。
今回のホステルがどんな経路でアゴダに載ったのかは、貼り紙からは分からない。ただ「宿は契約していないと言い、予約はアゴダ上で成立している」という構図は、2025年の騒ぎとよく似ている。
反応は「安さの代償」と「客と宿で見え方が違う」
投稿への反応は割れた。まず、安さと引き換えだと割り切る声があった。
「agodaは低価格の代償として何割の確率で泊まれない、くじ式予約だから仕方ない」
別の予約サイトに乗り換えるという人もいた。
「agodaはやめとけ。私はエクスペディア派」
客の側と宿の側で、見え方がまるで違うと整理する人もいる。
「Agodaは顧客サービスは普通に手厚いので(安いしトラブル対応もするし)、paypayとかクレカと同様に、消費者にいい顔をして生産者に迷惑をかける存在として整理される気がする」
「agodaはまだ開業してないホテルも予約出来たりすごい予約サイト」と皮肉まじりに返す人もいた。
予約前に確かめておくこと
宿に着いてから困らないための確認は、そこまで手間ではない。
- 泊まる宿の公式サイトで、予約できるサイトの一覧にアゴダが入っているかを見る
- 無人チェックインの宿なら、到着前に解錠番号やチェックインコードが届いているかを確かめる
- 届いていなければ、宿ではなく予約したサイトのサポートに先に連絡する
安く取れたと思った宿ほど、前日までに一度メッセージ欄を開いておくと安心だ。