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「アームドファンタジア」どうなった 答えは開発中止

『アームドファンタジア』は開発中止になりました。書いたのは開発チームではなく、パブリッシャー側のDigital Bros(505 Gamesの親会社)です。

2026年9月24日付の決算資料に、中止した作品の1本として名前が載っていました。2022年のKickstarterで支援した人にとっては、「あれどうなった」の答えがいきなり決算書から出てきた形です。

決算資料に書かれた一文

中止の記述は、Digital Brosが公開した2026年6月期(6月30日締め)の決算資料にあります。英語の原文はこうです。

The Group decided to discontinue the development of some videogames, Directorate: Novitiate, Armed Fantasia and the sequel to the Free to Play game Battle Island, after multiple attempts to revise their gameplay.

ざっくり訳すと「ゲーム性の見直しを何度か試みたうえで、Directorate: Novitiate、Armed Fantasia、基本無料ゲームBattle Islandの続編の開発を打ち切ると決めた」という内容です。

理由も同じ段落に書かれています。市場環境の変化と、発売までにかかる追加の投資を踏まえて、作品ごとの見込みを洗い直した結果だそうです。

505 Gamesは、Digital Brosがゲームの開発・販売に使っているブランドです。日本だと「505 Games」の名前のほうが通りがいいかもしれません。

償却は3作で1,760万ユーロ

決算では、ゲーム資産の減損が合計1,870万ユーロ計上されました。このうち中止した3作の償却が1,760万ユーロです。

残りの100万ユーロは、売上の見込みが下がった別のゲームの減損で、中止した作品の分ではありません。アームドファンタジア1本でいくら消えたのかは、資料に書かれていません。出ているのは3作の合計だけです。

ワイルドアームズの精神的続編だった

アームドファンタジアは、PS時代のRPG『ワイルドアームズ』シリーズの精神的続編として発表された作品です。中心にいたのは、WAシリーズのトータルゲームデザイナーだった金子彰史さん。

金子彰史さんのWikipediaによると、金子さんは1993年3月にメディア・ビジョンの設立に加わり、SCEの下でPS用ゲームを作ってきた人です。2012年1月に放送が始まった『戦姫絶唱シンフォギア』の原作者でもあります。シンフォギアから名前を知った人も多いと思います。

2022年8月27日には、公式チャンネルがKickstarter用のトレーラーを公開していました。

支援は約3億7900万円

募集は、『シャドウハーツ』の精神的続編『ペニーブラッド』との2作同時でした。4Gamerの記事にもあるとおり、2022年10月1日に成功で締め切っています。

Kickstarterの集計では、支援額は379,328,385円、支援者は17,920人。目標の4倍近くまで伸びました。

その後、Noisy Pixelによると、2026年3月には、メインシナリオや中核のゲームシステムを組み込んだ縦切り版(vertical slice)のROMが完成し、パブリッシャーに提出したと金子さんが報告していたそうです。開発スタジオはWild Bunch Productionsとされています。進んでいるという話が出てから半年での中止になりました。

ペニーブラッドは一覧に無い

同じKickstarterで募った『ペニーブラッド』は、決算資料の中止リストに入っていません。資料の全文を見ても「Penny」という語は一度も出てきません。

ただ、言えるのは「中止の一覧に名前が無い」ところまでです。開発が順調かどうかは、この資料からは分かりません。

支援者への扱いは未発表

支援した人がいちばん気になるのは、返金やリターンがどうなるかだと思います。決算資料には記載が無く、9月25日の時点では公式の発表も見当たりません。

金子さんや開発チームのコメントも、今のところ確認できていません。国内ではファミ通が9月25日の朝に報じています。

決算書の1行で幕引き

発表から4年、ROMの完成報告から半年で、パブリッシャーの決算書に1行載って終わるという、なんとも静かな幕引きになりました。

Kickstarterのアップデートや開発側から何か出てくるかどうかが次の焦点です。支援した人はメールとプロジェクトページを見ておくとよさそうです。

ゲームの発売が消えた話では、『ハロウィン ザ・ゲーム』PS5版の日本での発売中止もありました。クラウドファンディング絡みでは、『歌マクロス』がオフライン版で復活する話もあわせてどうぞ。

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