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「デカチチバト」がカプセルトイに。武蔵美の卒業制作が全5種400円、2026年12月中旬発売予定

2026年9月2日 ・ トレンド「デカチチバト カプセルトイ ガチャ 卒業制作 武蔵野美術大学 手乗りフィギュア」より

2026年1月、武蔵野美術大学の卒業・修了制作展にビキニ姿の巨大な鳩が置かれていた。名前は「デカチチバト」。あれがカプセルトイになる。カプセルトイメーカーの株式会社エイチエムエーが9月1日の午後5時に発売を告知して、翌朝までに表示108万・いいね1.4万・リポスト6,100件超まで伸びた。告知文にある呼び方は「伝説の卒業制作」だ。

卒業制作の展示から1年たたずに、ぬいぐるみとガチャの両方が決まった

もともとは一学生の卒業制作だ。そこから今日までの流れを並べると、速さがよくわかる。

  • 2026年1月15日〜18日、武蔵野美術大学の2025年度 卒業・修了制作展(鷹の台キャンパス)で展示
  • 1月19日、作者のじょうきさんが制作過程を投稿。いいねは12.3万まで伸びた
  • 2月19日〜24日、六本木アクシスの「コンタクト展」にも、ボルゾイであみだくじと一緒に展示
  • 6月、システムサービスがぬいぐるみBIGとマスコットキーチェーンを2026年11月頃からプライズで展開すると発表
  • 9月1日、エイチエムエーが手乗りフィギュアを告知。2026年12月中旬発売予定

つまり11月にゲームセンターの景品として登場し、12月にはガチャの中身にもなる予定だ。どちらもまだ発売前だが、学校の展示台に置かれてから1年経たないうちに全国のカプセルトイ売り場まで話が進んだことになる。卒業制作がSNS経由で外に出ていく例はほかにもあって、旧帝国ホテルをレゴで再現した卒業制作は本物の帝国ホテルでの展示までこぎつけた。ただ、量産グッズになって全国の売り場に並ぶところまで行くのはさすがに珍しい。

元ネタは「鳩胸」、素材は発泡スチロールで制作は2か月

作者のじょうきさんは武蔵野美術大学 造形学部 視覚伝達デザイン学科の卒業生。デミタス(r11r.jp)のインタビューで、卒業制作のテーマは「『面白い』というのは、どうやったら創れるのか」だったと話している。分析を重ねてたどり着いた答えが「身の回りにあるものに、少しの違和感をプラスする」というアプローチで、その実装のひとつがこの鳩だった。

発想の出どころも本人が明かしていて、デカチチバトは「鳩胸」というワードからイメージを広げて作ったのだそうだ。言葉遊びが起点になっている。

作りのほうも読むと面白い。素材は主に発泡スチロールで、部分的に断熱材でよく使われる密度の高いスタイロフォームを入れて強度を出している。しかもビキニの紐は本当にほどける仕様なのだそうだ。展示を見に行った人が細部の写真を撮って回っていた理由がこれで、遠目のインパクトだけで押し切る作品ではない。本人のポストによると、これを2ヶ月ほどかけて1人で作っている。同じ展示には「ボルゾイであみだくじ」「内輪差ダックス」も並んでいたので、違和感を足すという手口を何体ぶんも通したわけだ。

全5種のうち2種が「茶バトさん」と「手ブラバトさん」

告知画像に出ているラインナップは、デカチチバトさん、デカチチバトさん(夏バテ)、デカチチバトさん(青ボーダー)、茶バトさん、手ブラバトさんの5種。無印のほかに、ぐったり寝そべった夏バテ版、水着が青のボーダーになった個体、体色の違う茶バトさん、そして羽で胸を隠した手ブラバトさんという並びだ。

サイズは全長約60mm。公式の言い方だと「全長約60mmと存在のあるサイズ感で登場です。」で、手のひらに乗る大きさに落としつつ、机に置いたときの圧は残す狙いに読める。画像の左端には「うわ、デッッッか・・・」という縦組みのコピーが入っていて、右下に©JOUKIの表記もある。作者名義の権利表記が入った公式のグッズ化ということになる。

1回400円という値付け

エイチエムエーが2026年8月に出したジャポニカ学習帳 豆学習帳は1回400円で全5種・約55mm、ただのかえるたちのソフビたちは1回400円で全6種・全長最大約45mm。400円で5〜6種、数十mmというのがこのメーカーの標準的な組み方で、今回もそこに収まっている。カプセルトイ売り場の100円玉4枚という価格帯は、ガシャポンでいうプレミアム枠ほど高くはないが、フィギュアの造形にはある程度振れる位置にある。比較として、直近だとタカラトミーアーツの忍たま乱太郎「でふぉラバ!めじるしガチャマスコット」が1回300円で全13種。種類を絞って1体あたりの単価を上げるか、数を並べて安くするかで作りが変わる。

売り場は全国のカプセルトイ売り場と告知されているだけで、店舗リストは今のところ出ていない。エイチエムエーの公式サイトにもデカチチバトの商品ページはまだ立っておらず、既発売の商品では導入店舗の一例としてカプセルトイ専門店のガシャココが挙げられている。発売時期も「2026年12月中旬より全国のカプセルトイ売り場にて発売予定♪」と幅を持たせた書き方なので、細かい日付は続報待ちになる。

「巨乳≠はと胸」というツッコミも出た

返信は13件と多くはないが、素直に「買いたい!」「きたぁぁぁぁぁーーーー!!!」と喜ぶ声が付いていた。手ブラバトさんについては「手ブラ鳩は待ちぼうけシリーズみたいw」という感想もあった。

一方で「巨乳≠はと胸」と冷静に指摘する返信もあって、こちらはこちらで正しい。鳩胸はもともと胸のあたりが前に張り出した体型を指す言葉で、大きさの話ではない。作者が言葉から広げてこの形にたどり着いた以上、指摘のとおりズレてはいるのだけれど、そのズレこそが本人の言う「少しの違和感」なので、ツッコミが成立している時点で作品としては当たっている。

2月に実物を見た人が「生で見に行ったぞ」と当時の写真を貼り直していたのも印象的だった。目玉や羽の質感、水玉のビキニまでしっかり作り込まれていて、60mmのフィギュアがどこを拾ってくるのかは気になるところだ。

11月頃にゲームセンターのプライズ、12月中旬にカプセルトイ。年末のカプセルトイ売り場で「うわ、デッッッか・・・」のポップを見かけたら、財布の400円を確認しておくといい。作者本人はSUZURIの「じょうきホンポ」でもグッズを出しているので、ガチャを待てない人はそちらもある。

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