「グリコ看板」6代目は見納め、歴代には噴水の3代目もあった
江崎グリコが、大阪・道頓堀の「グリコ看板」を刷新すると発表した。2014年から続く6代目は11月末で見納めで、7代目は27年春に登場する。
10月14日の朝に江崎グリコのリリースが出て、同じ日に公式Xも告知した。正式名称は「道頓堀グリコサイン」で、ランナーが両手を上げて走っている、あの看板だ。
6代目は11月末で見納め
公式Xの告知はこうなっている。
12月1日からリニューアル工事に入り、工事の間は看板が見られない。大阪の情報サイトLmaga.jpによると、6代目は11月30日の深夜0時まで点灯し、工事中は養生シートで全体が覆われる。
7代目のお披露目は27年春の予定で、新しいデザインはまだ発表されていない。
工事の期間中も、道頓堀に来た人が楽しめる企画を準備しているという。企業や団体とのコラボを計画中で、詳細は後日の発表になる。
刷新の理由はLEDの寿命と部品
リリースの本文に、刷新の理由は書かれていない。
Lmaga.jpは、LED看板の耐用年数が一般に約10年とされるなか、6代目は12年が過ぎたと伝えている。さらにLED技術が進んだことと、今使っている部品の調達が年々難しくなっていることも挙げていた。
6代目は高さ20m、横幅10.38mで、LEDチップは約14万個(143,976個)。日没後から24時まで点灯している。
歴代の看板、初代は高さ33m
道頓堀に最初のグリコ看板が立ったのは1935年だ。リリースの「歴代」の欄を、年代順にまとめる。
3代目は水を噴き上げる看板
いちばん意外なのが、1963年に登場した3代目だ。看板なのに噴水になっていた。
12トンの水を、ランナーの中心にある150本の水車状のノズル(高さ18m、横8m)から噴き出す。そこへ12色のランプ400個を当てて、虹のような模様を描いたという。
落ちた水はポンプで上のタンクに戻す仕掛けで、水は使い回しだった。
2代目にはワニ君のステージ
2代目も変わっている。ネオン塔の下に特設ステージがあり、大きな人形の「ワニ君」がピアノをひいたり、人形劇をしたり、ロカビリー大会を開いたりした。
看板というより、道頓堀の小さな劇場に近い。初代が戦時の鉄材供出で消えたあと、1955年に戦後の街へ再建されたのがこの2代目だった。
ランナーに「ゴール」はない
あの「ゴールイン」のポーズは、観光客が戎橋で真似して写真を撮る定番だ。ただ、今回のリリースで公式が書いているのは逆の言葉だった。
人々のすこやかな毎日とゆたかな人生の実現にゴールはありません。
副題も「Glicoのランナーは走り続けます」になっている。看板の姿は変わっても、ランナーは走り続けると公式は言っている。7代目のデザインはまだ分からない。
見られるのは11月30日まで
6代目を見られるのは11月30日まで。そのあとは養生シートで覆われるので、あの形を背景にした写真は撮れなくなる。
大阪の人なら通り道でも、遠くから行く人には残り1か月半ほどしかない。
過去の看板は、大阪市西淀川区の江崎記念館で見られる。江崎記念館のページによると、初代から5代目までの看板と当時の周辺風景をジオラマで展示していて、Web-VRでも見られる。
グリコ関連では、ちいかわパークのカエルの箱の正体がオフィスグリコだった話も、少し前に書いている。