ガンダム新作「XARX-ZERO」の読み方は“アレックスゼロ”
2026年9月14日の昼、ガンダム公式アカウントがシリーズ最新作のテレビ放送決定を告知した。タイトルは『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO』。ここで多くの人が一度止まったと思う。XARX、どう読むんだ。
公式もそこは分かっていたようで、ポストの末尾に読み方がわざわざ添えられている。
答えは「アレックスゼロ」、公式がポストに読み方を書いている
告知ポストの最後の行が (pronunciation: “Alex Zero”) になっていて、同時に付いているハッシュタグも 「#XARXZERO」と「#アレックスゼロ」の2本立て。作品公式サイトのタイトル表記も『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO(アレックスゼロ)』で、カッコ書きの読みがそのまま入っている。
つまり読み方は「アレックスゼロ」で確定。公式がハッシュタグを2本並べたこともあって、X(旧Twitter)では「XARXZERO」と「アレックスゼロ」がセットで飛び交っている。
後半の ZERO は主役機から来ている。公式サイトのMECHAページを見ると、主役機の名前は「ガンダムZERO」で、型式番号が 「XARX-0」。対アポカリプス最新鋭実験機で、ガンダムタイプと呼ばれる新世代MSという設定になっている。作品名は機体まわりの表記をそのまま持ってきた形だ。
ガンダムに「アレックス」はもういる
このタイトルが出た瞬間にファンがざわついたのは、読めなかったからだけではない。ガンダムシリーズには、すでに「アレックス」と呼ばれている機体があるからだ。
1989年のOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に出てくるガンダムNT-1がそれで、コードネームが「アレックス(ALEX)」。アムロ・レイ専用機として再設計された試作機という設定で、ネット上ではNT-1よりアレックスの名前で呼ばれることのほうが多い。ちなみにこのALEXという略号、ガンダムの型式番号でおなじみのRXをもじったもので、同時に装甲積層試験(Armor Layered EXamination)の頭文字にもなっているという凝った作りになっている。
だから今回のニュースには、こういうネタが飛んだ。
「『機動戦士ガンダムRG アレックス ゼロ』がついに放送されるのでその後を描いた『機動戦士HGUC ガンダムNT-1アレックス』はお店に出たら即完売だろうな」
もちろん「HGUC」はガンプラの商品グレードなので、そんなアニメは無い。ただ、同じ名前の機体が40年近く前からいる以上、呼ぶときに混ざるのは避けられない。
「タイトルが機体名か分からんけどRGRGアレックスゼロになったらややこしいな」 「ちょっとは耳に残るカッコいいワードを自分で発明しなさいよって思うよね… 他のとややこしくなるし」
といった声も並んだ。なお、XARX という綴りがなぜ「アレックス」になるのか、その由来を公式が説明している文章は今のところ見当たらない。
メカデザインは清水栄一、『ULTRAMAN』のあの人
「xarx-zero メカデザイン」で検索している人がかなり多いので、ここもはっきりさせておく。公式のSTAFF表記では「ガンダムデザイン」というクレジットになっていて、担当は清水栄一さん。
漫画家で、相方の下口智裕さんと組んで『ULTRAMAN』を連載している人だ。この作品での担当は原作脚本とメカデザイン、それにメカ作画まで。つまり自分で設計して自分で描くタイプの人で、『鉄のラインバレル』の原作、『スーパーロボット大戦V』のヴァングレイのメカニックデザインなども手がけている。
この人選が刺さっている人はかなりいるようで、こんな反応があった。
「清水メカ=好き 人類VS宇宙人=好き 荒廃した世界=好き 有機物系メカ=好き なのでアレックスゼロはたぶんハマります」 「アレックスゼロのジム顔かっこよくないすか?」
公開された機体画像でいちばん話題になっているのが右腕まわりで、「そろそろ右腕のことに触れてほしいアレックスゼロ」という声が飛んでいた。同じ日にバンダイホビー公式がガンプラ「HG 1/144 ガンダムZERO」の商品化も告知していて、そちらの画像にも「HGガンダムZEROの腕パーツ、全体バランスに対して大きく目立ってるけどなんかギミックある感じ?」と、明らかに何かありそうな造形にツッコミが入っていた。ここは本編で明かされるのを待つしかない。
声優は大塚剛央、主人公は月面で目を覚ます少年
もうひとつよく検索されているのが声優。公式で名前が出ているキャストは現時点で1人だけで、主人公アズミ・レイ役の大塚剛央さんだ。
アズミ・レイは、アポカリプスの襲撃で両親を失った戦災孤児で、ガンダムZEROの専任パイロット。公式サイトにはすでに大塚さんのコメントも載っていて、こう書かれている。
「神山監督の描く物語に、楽しく頭を悩ませながら収録に臨んでいました。今回、アニメとゲームのメディアミックスプロジェクトということで、展開にも非常にワクワクしています」
残りのスタッフもなかなかの布陣になっている。監督・シリーズ構成は神山健治さん。SF設定監修に、『道化師の蝶』で芥川賞を取り、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』でシリーズ構成とSF考証を担当した小説家の円城塔さんが入っている。キャラクターデザイン原案はSTATOさん、キャラクターデザイン・総作画監督が高須美野子さん、音楽は椎名豪さん。制作はSOLA ANIMATIONで、製作はバンダイナムコフィルムワークス。
音楽の名前を見て反応している人もいた。
「アレックスゼロ、音楽椎名豪さんなのはだいぶ期待できるな」
「RG」が何の略かは、実はどこにも書いていない
最後に、タイトルの頭に乗っている「RG」について。
公式は「RGプロジェクト」という呼び方をしていて、ポータルサイトにはその中身がこう説明されている。「神山監督により生み出された新たなSF世界」をゲームとアニメ等で描くことに挑戦した次世代のガンダムプロジェクト、というものだ。アニメが今回の『XARX-ZERO』で、ゲームが同じ世界観を共有する『GUNDAM ROGUE ORBIT(ガンダム ローグオービット)』。ひとつの世界をアニメとゲームの両側から描く、という立て付けになっている。
ただ、RGが何の略なのかという説明は、作品サイトにもポータルサイトにも見当たらない。ガンプラにもRG(リアルグレード)というグレード表記があるので、検索するときにいきなり食い違うのはこのあたりが理由だ。
舞台は、太陽系外から来た「三つの福音」で人類が一気に広がったあと、それが暴走して地球を捨てることになった世界。A.A.45年の月面で、少年が目を覚ますところから始まる。放送は2027年4月なのでまだ先だが、ガンダムZZの旧機体を作り直したROBOT魂のように過去作を掘り直す動きが続くなかで、完全新規の世界がひとつ立ち上がることになる。展示終了で話題になったお台場のユニコーンガンダム立像のように、数年後にはこの機体も街のどこかに立っているかもしれない。
とりあえず、友達に話すときは「アレックスゼロ」で通じる。詳報はシネマトゥデイの記事などでも出ているので、続報を待とう。