「逆転裁判5 VR」は2027年発売、開発元の名前はカプコンでなく「あまた」
「異議あり!」がVRになる。ただし、作っているのはカプコンではない。
あまた株式会社が2026年9月24日の朝9時50分に、『逆転裁判5 VR』を発表した。対応機種はMeta Quest系で、発売は2027年予定。同時にティザーサイトとアナウンストレーラーも公開されている。
出どころは「Ace Attorney VR / 逆転裁判5 VR 公式」というYouTubeチャンネルで、ティザーサイトと同じタイミングで公開されたアナウンストレーラーだ。
作っているのはカプコンじゃない
プレスリリースの1文目が既にそうなっている。あまた株式会社が「株式会社カプコンよりライセンス許諾を受け」、「逆転裁判」シリーズをVR化した『逆転裁判5 VR』をMeta Quest向けに発売する、という順序だ。カプコンが自社でVR移植をしたわけではない。
裏付けはティザーサイトの著作権表記にも出ている。書いてあるのは「©CAPCOM Licensed to and published by AMATA K.K.」。権利はカプコンが持ったまま、作って売るのはあまた、という形だ。
カプコンのIPだから当然カプコンの新作だろうと読み飛ばすと、ここを取り違える。発表元も配信元も、カプコンではなくあまたになっている。
あまたはVRを作ってきた会社
では、あまたとは何をしている会社なのか。会社概要によると設立は2008年6月25日で、本社は東京都千代田区九段南2丁目3-1の青葉第一ビル。資本金1億円、代表は髙橋宏典(代表取締役会長兼社長)だ。
従業員は100名(2025年4月現在、常勤役員・社員・契約スタッフを含む)。事業はゲームを軸にVR・映像・コミック・メディアまで広げている。
ライセンスを預けた相手がVRの実績を持っている、というのがこの発表の肝になる。代表の髙橋宏典は、世界のVRイベントで賞を取った『Last Labyrinth』のプロデューサー兼ディレクターを務めた人物で、その開発チームがそのまま次のオノゴロ物語を作っている。VRを外注で覚えた会社ではない。
なぜ「5」がVRに選ばれたか
シリーズには他にもナンバリングがあるのに、選ばれたのは5だった。理由は明言されていないが、5固有のシステムが手と視線の操作に向いているからとみられる。
リリースで名前が挙がっているのは2つ。感情のムジュンを見つける「ココロスコープ」と、真相を導き出す「カンガエルート」だ。どちらも相手や情報をじっと見て、つなげる動作が中身になっている。
VR側の操作についてはハンドトラッキングに対応し、ピンチやタップで動かせるとしている。コントローラーでのプレイにも対応する。ファミ通の記事では、証拠品を手に取って突きつける感覚や、ジェスチャーで真実を導き出す法廷バトルとして紹介されている。
原作の『逆転裁判5』は2013年に3DSで出た作品だ。成歩堂龍一が8年ぶりに弁護へ戻り、法廷爆破から始まる「法の暗黒時代」に立ち向かう話で、王泥喜法介と新人弁護士の希月心音も並ぶ。主観視点で立つ場所としては、確かに派手な事件から始まる巻になる。
価格は未定、出るのは2027年
現時点で決まっていないものもはっきりしている。価格は未定で、発売は2027年予定という粒度までしか出ていない。
プレイ時間15時間以上という数字は、VRの新作としてはかなり長いほうだ。体験モノではなく、ちゃんと座って読む長さのアドベンチャーが来ると考えていい。
対応言語が日本語から繁体字まで7つ並んでいるのも、国内限定で出す規模の企画ではないという意思表示に見える。詳細はあまたの公式プレスリリースに全部載っている。
シリーズはいま25周年で、逆転裁判25周年のカプコンカフェが10月9日から池袋と梅田で始まる予定になっている。周年の節目に、本編そのものが別の形で出てくる流れだ。
Quest2でも動くと書いてあるので、押し入れで眠らせている人は引っ張り出しておくと出番があるかもしれない。