「魔法少女ノ因習村」が日本ゲーム大賞フューチャー部門を受賞、発売日は2026年
9月20日の13時から、東京ゲームショウ2026のイベントステージで日本ゲーム大賞2026のフューチャー部門が発表された。まだ発売していないゲームに贈られる部門で、選ばれたのは10作品。会社名の列にはバンダイナムコ、コナミ、スパイク・チュンソフト、セガ、スクウェア・エニックス、アトラス、カプコンが順番に並んでいる。その中に1本だけ、毛色の違う会社名が入った。合同会社Re,AERとグッドスマイルカンパニーの『魔法少女ノ因習村』だ。
公式アカウントが受賞を報告したのは13時52分だった。
書き出しが「よそもののみなさま。」で、締めが「村一同、心よりお待ちしております。」。受賞の報告なのに最初から最後まで村の住人が喋っていて、読み手のことも「よそもの」で通している。20日の15時すぎ時点で表示は5.9万回、いいねは2,800ほどだった。
大手9本の中に1本だけ混ざった
フューチャー部門の受賞作品一覧に載った10本を、会社名つきで並べるとこうなる。
- ACE COMBAT 8: WINGS OF THEVE(バンダイナムコエンターテインメント)
- GUNDAM ROGUE ORBIT(バンダイナムコエンターテインメント)
- Castlevania: Belmont’s Curse(コナミデジタルエンタテインメント)
- スーパーダンガンロンパ2×2(スパイク・チュンソフト)
- STRANGER THAN HEAVEN(セガ)
- ファイナルファンタジーVII リベレーション(スクウェア・エニックス)
- ペルソナ4 リバイバル(アトラス)
- 魔法少女ノ因習村(合同会社Re,AER/グッドスマイルカンパニー)
- モンスターハンターワイルズ:アセンダンス(カプコン)
- ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド(スクウェア・エニックス)
人気シリーズの続編か、名作のリメイクか。9本はそのどちらかで埋まっていて、10本目に因習村がいる。
プラットフォームの欄を見るともっと差が出る。ほかの9本はPlayStation 5やXbox Series X|S、Nintendo Switch 2、Steam、Epic Games Storeとずらりと書いてあるのに、因習村の欄は「Nintendo Switch / Steam」の2つだけ。PS5にもXboxにも出ない作品は、この10本では因習村しかない。
ネット投票は3日間だけ、そのあと選考委員の審査
フューチャー部門の選び方は少し変わっている。CESAの選考基準のページによると、東京ゲームショウ2026で対象作品の基準を満たした作品にインターネット投票を行い、そのあと選考委員による審査会を経て選出する、という二段構えだ。
投票できた期間は「東京ゲームショウ2026」会期中の9月17日10時から19日16時まで。ページには「※インターネット投票は9月17日(木)、18日(金)、19日(土)の3日間のみ実施いたします。」とわざわざ注記がある。つまり木・金・土の3日で票が決まった。
この会期は最終日の21日が台風25号で中止になっているが、投票が締め切られた19日16時より後の話なので、票数にはかかっていない。
投票した人には賞品もある。抽選で計200名に、フューチャー部門の受賞ソフトとオリジナルグッズのセットが当たる。受賞ソフトが手元に届くのは、それぞれの発売後だ。
ジャンルは「魔法少女を吊るすADV」
公式サイトの製品情報はこうなっている。
ジャンル名が自己申告で「魔法少女を吊るすADV」。あらすじのほうも公式の書き方がきつい。主人公の綿貫サクヤが古びた社で目を覚ますと、目の前で全身から花を咲かせた少女が吊るされ、すでに息がない。ほかに生き残っている少女9名は全員、片目から花が咲いている。そして毎晩20時の「花剥ノ儀(はなむけのぎ)」で、神孕花に捧げる少女が選ばれて吊るされる。
作り手の並びも納得の顔ぶれだ。原作は『魔法少女ノ魔女裁判』の喜多南さん、制作に『コープスパーティー』シリーズの祁答院慎さんが入っている。キャラクターデザインは梅まろさん。魔法少女ものの皮をかぶった和風ホラーとして組まれている。
発売日はまだ「2026年」までしか出ていない
受賞したいま、いちばん検索されているのは発売日だろう。ところが公式サイトの発売時期の欄は「2026年」の4文字だけで、月も日も入っていない。価格も「後日公開予定」のまま止まっている。
残りは9月から12月まで。受賞を機に日付が出るのか、年をまたぐ発表になるのかは公式からの続報待ちだ。権利表記は「© Re,AER LLC./Acacia © GOOD SMILE COMPANY」で、Acaciaは『魔法少女ノ魔女裁判』を手がけたゲームブランドだ。
前作の「まのさば」は5日前に優秀賞を取っている
その『魔法少女ノ魔女裁判』、通称まのさばは、同じ日本ゲーム大賞2026の年間作品部門で優秀賞に入っている。発表は9月15日で、こちらは12作品が選ばれる枠だ。Steam版とSwitch版の累計は、8月28日時点で70万本と公表されている。
発売済みの部門で前作が優秀賞、未発売の部門で新作が受賞。同じ年の同じ賞に、ブランドの前後の作品がそろって名前を出した形になる。
公式アカウントのプロフィールには「魔法をもらった日が、命日」と書いてある。受賞報告のほうは最後まで「どうぞ安心してお越しください。」と言い切っていたので、安心できる村ではないことだけは先に覚えておきたい。発売日が出たら、そのときはまた「よそもの」として呼ばれるのだろう。