ロマサガ3リメイクの「失礼剣」、正体は寝転がったまま斬るサガスカ仕様
9月17日から幕張メッセで東京ゲームショウ2026が始まり、スクウェア・エニックスのブースでは『ロマンシング サガ3 デスティニーユナイテッド』が試遊できるようになった。1995年のスーパーファミコン用ソフト『ロマンシング サ・ガ3』のフルリメイクで、9月9日のNintendo Directで発表されたばかりのタイトルだ。
その試遊の映像が同じ日にXへ流れてきて、ファンがいちばん食いついたのは新システムでもグラフィックでもなかった。剣技「失礼剣」である。
上の動画はファミ通TUBEが公開した試遊版のプレイ動画で、ファミ通.comのプレイリポートと対になっているものだ。TGS2026の試遊台には、世界観と基本システムを触れる「迷子のゴンを救い出せ!」と、強敵と戦える「悪竜グゥエイン」の2種類のデータが入っているという。動画の説明文には、パーティメンバーやイベントは試遊版用に調整されたもので製品版では仕様が異なる可能性がある、というただし書きも添えられている。
寝転がったまま剣を振る技として実装されていた
ざわつきの発端になったのは、試遊のプレイ映像を撮った画面写真だった。技名の表示は「失礼剣」。そこに映っているのは、緑髪のキャラクターが地面に寝そべった体勢のまま剣を振っている姿だ。ダメージは221、敵には素早さダウンのアイコンが付き、画面下にはOverdriveのゲージが伸びている。
技を出しているのが誰なのかは、この写真からは確定できない。画面のパーティ表示にはカタリナ、サラ、トーマス、ユリアンの名前が並んでいるが、5人目が見切れているためだ。試遊版のパーティは調整済みとのことなので、製品版で同じ顔ぶれになるとも限らない。
とにかく、戦闘中に一人だけ寝そべって斬りかかっている。技名が失礼剣なので嘘はついていない。
原作の失礼剣は、背を向けて斬る技だった
ここで原作をやった人ほど「そんな動きだったっけ」となる。
サガ用語辞典の「失礼剣」の項によると、1995年の『ロマンシング サガ3』での失礼剣は、背後を振り向きながら斬りつける動作だったという。寝転がってはいない。敵に背中を向けたまま斬るので失礼、という理屈だ。技名の由来についても同辞典は、敵に背を向けるのは失礼という扱いらしい、と説明している。
性能のほうもちゃんとしていて、原作では消費WPが1と軽いうえに、カウンターを受けず盾でも防がれないという特徴を持つ。ネタ技の見た目をしておいて、攻撃を確実に通すための技として機能していたわけだ。ついでに言うと、他のゲームでも攻撃の瞬間に振り向いて敵から離れる動作のテクニックを失礼剣と呼ぶことがあるそうで、その呼び方の元をたどるとロマサガ3に行き着く、とも書かれている。
サガスカ以降のモーションが、そのまま持ち込まれた
つまり今回のリメイクは、原作RS3の背を向けて斬るモーションを再現したのではなく、後発の『サガ スカーレット グレイス』以降で採用された寝転がりのモーションのほうを採ってきたことになる。
ファンの側もそこはすぐ見抜いていて、「失礼剣のモーションは確かサガスカから寝転がりのハズ」と指摘する人がいた。同じ投稿では、3の後ろ向きステップ斬りも味があった、と原作のほうを惜しむ声も添えられている。
原作準拠にするか、シリーズで一番おもしろい形にするか。失礼剣に関しては後者が選ばれた形で、少なくとも技名との一致度は上がっている。背を向けて斬るのは確かに失礼だが、寝転がったまま斬るほうが明確に失礼だ。
「思ってた10倍失礼」と沸いた
反応を見ていると、原作勢と初見勢で笑っているポイントが少し違うのが面白い。
発端になった画面写真の投稿には「失礼剣が本当に失礼で笑ったww」と添えられていて、この1件だけで3800件を超えるいいねが付いた。ほかにも「失礼剣が失礼過ぎてウケる」「失礼剣、思ってた10倍失礼で笑う」と、実物を見て笑った人の投稿が並んだ。
技名だけ知っていた層の反応も出ている。「失礼剣ってどんな剣かなと思ってたけど、長年の謎が解けた(笑)。」という声もあった。名前は聞いたことがあるのに動きを見たことがなかった人にとっては、30年越しに答え合わせができた格好になる。
TGS2026は9月17日から21日まで幕張メッセで開催され、17日と18日がビジネスデイ、19日から21日が一般公開日になっている。一般公開日に試遊台へ並べる人は、グゥエイン戦のほうを選べば戦闘モーションをじっくり見られるはずだ。誰が失礼剣を覚えているのか、寝そべる前にどんな予備動作が入るのか、確かめてきてほしい。
ちなみにこのリメイク、発表直後に盛り上がっていたのも技の話ではなく、キドラントの町長を殴れるかどうかだった。30年経っても、ファンが気にするところは一貫している。