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「ドラクエ」が累計1億本、DL分は2015年以降しか数えていない

2026年9月17日 ・ トレンド「ドラクエ 売上本数 累計 1億本 ドラゴンクエスト 40周年 堀井雄二 出荷 ダウンロード」より

スクウェア・エニックスが9月16日、「ドラゴンクエスト」シリーズの累計出荷・DL販売本数が1億本を突破したと発表した。生みの親の堀井雄二さんも同じ日の夜にXへ投稿していて、そちらは88万表示・2万いいねまで伸びている。

「40年前、ドラクエの1作めを作った時、ここまで来るとは夢にも思いませんでした。感無量です」と本人の言葉。1作目のファミコン版『ドラゴンクエスト』が1986年5月27日の発売なので、ちょうど40年で大台に乗ったことになる。

で、ここからが本題。公式のお知らせをいちばん下までスクロールすると、アスタリスク付きの小さい注釈がある。これを読むと、1億本の数え方がなかなか渋い。

1億本の中身はパッケージの出荷数と、11年ぶんのDL

注釈はこう書かれている。

シリーズ累計出荷・ダウンロード販売本数は、パッケージゲーム出荷本数と本編ダウンロード販売本数の合計。ダウンロード販売本数は、2015年4月以降の累計値を使用し、パッケージゲームの本編ダウンロード版と家庭用ゲーム機およびPC向け本編ダウンロード専用タイトルを含む。

大事なのは真ん中の一文で、ダウンロード販売は2015年4月以降のぶんしか足していない。シリーズが始まったのは1986年、DLを数え始めたのが2015年4月。40年のうち、ダウンロードが数字に入っているのは後ろの11年ちょっとだけということになる。

しかも対象として名前が挙がっているのは家庭用ゲーム機とPC向けで、スマホアプリの話は出てこない。パッケージのほうも「出荷本数」なので、店頭で売れた数ではなく店に出した数だ。

つまり1億本は、40年ぶんの販売実績をまるごと積み上げた数字ではない。数えられる範囲をきっちり定義したうえで、それでも1億に届いた数字と読むほうが近い。

大台に乗ったのは6月末で、発表は9月

公式サイトの「ドラゴンクエストとは」ページには、シリーズの累計本数がずっと載っている。今そこを見ると「1億本以上(2026年6月末時点)」という表記になっている。

ところが、Wayback Machine で9月5日時点のこのページを開くと「9,700万本以上(2026年2月24日時点)」のまま。9月16日の発表に合わせて更新された格好だ。

数字そのものの締めは6月末なので、大台に乗ってから3か月近く寝かせてから出てきたことになる。40周年イヤーのどこで出すか、タイミングを選んだのだろう。

8,300万本から1億本までは5年

同じページの表記をさかのぼると、シリーズがどのくらいのペースで積み上がってきたかが見える。

  • 8,300万本以上(2021年3月末現在)
  • 8,800万本以上(2023年3月末現在)
  • 9,400万本以上(2024年12月末時点)
  • 9,500万本以上(2025年6月末時点)
  • 9,700万本以上(2026年2月24日時点)
  • 1億本以上(2026年6月末時点)

2021年から5年で1,700万本増えた計算になる。目を引くのは最後で、9,700万本から1億本までの約300万本を4か月ちょっとで足している。40周年で移植やリマスターが立て続けに出た時期と重なっていて、9月10日には『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン ちょっとステキなリマスター』のダウンロード版が3,520円で出たばかりだ。

ちなみに公式は、シリーズがここまでで100を超えるタイトルを出してきたとも書いている。ナンバリング以外にモンスターズやヒーローズ、人生ゲームのようなグッズ側の展開まで数えると、確かにきりがない。

FFは去年2億本、同じ言い回しで発表していた

この「累計出荷・ダウンロード販売本数」という言い回しは、スクエニが他のシリーズでも使っている表記だ。ファイナルファンタジーは2025年3月14日に2億本の突破を発表している。タイトル単位でも同じで、『ドラゴンクエストXI』は2019年12月に全世界550万本というお知らせを出していた。

数字だけ見るとFFがドラクエの倍になる。ただしFF側のお知らせにはDL分をいつから数えているかまでは書かれていないので、同じ条件で並んだ2億本と1億本なのかは、注釈をつき合わせてみないと分からない。FF側は40周年記念展が2027年1月から東京国立博物館 表慶館で開かれる予定で、両シリーズとも周年の展示が続く。

堀井さんのメッセージ映像と、40周年の残り

発表に合わせて、スクウェア・エニックス公式チャンネルからは堀井さんの感謝メッセージがショート映像で公開されている。

40周年の予定はまだ残っていて、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S』のNintendo Switch 2版が9月24日、『ドラゴンクエストモンスターズ4 枯れ木の国のビアンカ・フローラ』が12月3日に控えている。後者は体験版がすでに配信中だ。展示のほうは40周年記念展『ドラゴンクエスト the DIVE』の大阪会場が2027年1月26日から3月14日まで。グッズ方面でも東京ゲームショウ2026でぺったんこモンスター!マスコットが出たばかりで、周年の球はまだ残っている。

1億本という数字は、注釈を読むと思ったより控えめな数え方だった。逆に言えば、数えられていないぶんが40年のどこかに眠っているということでもある。ファミコンのカセットを買ってもらった人たちの1本は、ちゃんとこの1億に入っている。

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