「まのさば」が日本ゲーム大賞2026で優秀賞、累計は70万本
9月15日の夜、東京ゲームショウ2026の前々夜祭として日本ゲーム大賞2026の授賞式が開かれ、「まのさば」こと『魔法少女ノ魔女裁判』が年間作品部門の優秀賞に入った。
19時すぎには公式アカウントが受賞を報告している。書き出しは「共犯の皆様。」で、ファンを「共犯」と呼ぶところから始まっている。21時すぎの時点で約1.7万いいねが付いていた。
まのさばが取ったのは大賞ではなく優秀賞
先に整理しておくと、まのさばが受けたのは「年間作品部門 優秀賞」だ。大賞は『ぽこ あ ポケモン』で、ブレイクスルー賞やムーブメント賞といった別の賞にも入っていない。
ここがややこしいのは、日本ゲーム大賞の選び方にある。日本ゲーム大賞の公式サイトによると、まず優秀賞を選び、その中から大賞を発表する流れになっている。大賞と優秀賞の選考では、一般投票の集計結果も参考データとして使われる。つまり優秀賞の12作は同じ土俵に並んだ候補で、ぽこ あ ポケモンもこの12作に含まれたうえで大賞に選ばれた。
並んだ顔ぶれを見ると、『DEATH STRANDING 2』や『バイオハザード レクイエム』のようなシリーズものの大作が続く中に、まのさばの名前がある。
受賞作の一覧は電ファミニコゲーマーの記事とファミ通の受賞作まとめで確認できる。ファミ通の見出しにも「優秀賞は『まのさば』『バイオ9』『エアライダー』など」とあり、略称のまま名前が出ている。
公式の報告は「共犯の皆様」あて
公式の投稿は、受賞の報告より先に「共犯の皆様。」と呼びかけてから始まる。続けて「ご投票いただいた共犯の皆様のおかげでございます。」とお礼を書いていて、一般投票が選考の参考になる賞だからこその言い回しになっている。
出演者からもお祝いの投稿が出た。宝生マーゴ役の樹冬華さんは、公式の報告を引用して「共犯者の皆様、まだまだまのさば大旋風をいっしょに巻き起こしていきましょうね💪🏻」と書いている。
公式も出演者も、ファンに向けては「共犯」という呼び方をそろえて使っている。
Steamで出てから1年ちょっとで累計70万本
まのさばは、Re,AERのゲームブランド「Acacia」が出した魔法議論ミステリのアドベンチャーゲームだ。孤島の牢屋敷に閉じ込められた13人の少女が、自分たちの中に紛れた「魔女」を探し出していく。
発売はSteam版が2025年7月18日で、Nintendo Switch版は1年近くあとの2026年7月9日。本数の伸び方を追うとこうなる。
- 2025年10月 Steam版で20万本
- 2026年2月 50万本
- 2026年8月28日 Steam版とSwitch版の累計で70万本
電ファミニコゲーマーの記事によると、70万本の報告と同じタイミングで新作『魔法少女ノ因習村』の「墨垣イトリ」役を花守ゆみりさんが担当することも明かされている。因習村は2026年の発売予定で、次の作品の話が進む中での受賞になった。
賞はこれが初めてではなく、電撃インディー大賞2026ではアドベンチャー部門と総合部門の両方で1位を取っている。インディー系の賞に続いて、今度は大手タイトルと同じ枠で名前が呼ばれた。
ゲーム以外にも小説とコミカライズが出ている
ゲームから入っていない人向けの入口も増えている。角川スニーカー文庫の小説版1巻が2026年7月31日に902円で出ていて、時任せつなさんが描くコミカライズはMFコミックスの2巻が8月21日に924円で発売された。
7月9日のSwitch版、7月31日の小説、8月21日のコミック2巻と、この夏は3週間おきくらいで新しいものが出ていた。受賞のニュースで気になった人は、ゲームを買う前にコミックで雰囲気をつかむのもありだ。
同じ夜に決まったほかの賞
大賞のぽこあポケモンは、発売後に建築勢の作り込みがXで話題になっていたタイトルだ。優秀賞にはカービィのエアライダーも入った。PRAGMATAは優秀賞とブレイクスルー賞の2つに名前がある。
ムーブメント賞はめっちゃカメレオンに決まった。そして今年で終わるゲームデザイナーズ大賞の最後の受賞作は、文字だけの世界を冒険する『文字遊戯』だった。
まのさばの考察や登場人物を追いかけたい人は、公式サイトから入るのが早い。共犯者を名乗るファンがこの先どこまで増えるのか、因習村の発売と合わせて見ておきたい。