「イヌ? タヌキ?」と保護された幼獣、成長したら“キツネ”だった 見分けにくさに納得の声
イヌだと思って保護したら、育つうちに「あれ、タヌキ?」となり、最終的にはキツネだった。そんな野生動物らしいエピソードが、あらためて注目を集めています。
「イヌ」→「タヌキかも」→まさかのキツネ
投稿したのは、けがや迷子の野生動物を保護しているNPO法人「ジャパンワイルドライフセンター(JWC)」です。
経緯はこうです。4月9日、一頭の幼獣が「イヌ」だと思われて保護されました。その後、育ってきた姿を見て「タヌキかもしれない」と同団体に相談が入ります。ところが、さらに成長するにつれて大きな耳や細い顔立ちがはっきりしてきて、正体はキツネの幼獣だと判明しました。健康状態は良好とのことで、投稿は340万回以上表示され、「わからんもんだなぁ」「なるほど、これは分からん」と多くの反応が寄せられています。
子どものうちは、プロでも見分けが難しい
「そんなに間違える?」と思うかもしれませんが、これには理由があります。イヌ・タヌキ・キツネは、大人になれば見た目がずいぶん違うのに、赤ちゃんのころはどれもマズル(鼻先)が短く、顔も体も丸っこいのです。特徴が出そろっていない子どものうちは、キツネの子もタヌキ顔に見えてしまい、判別がとても難しくなります。
大きくなると違いははっきりしてきます。キツネは体が細長くて脚も長く、鼻先がとがって耳が大きめ。しっぽもふさっと太くなります。いっぽうタヌキは、丸っこい体に短めの脚、目のまわりの黒い“隈取り”模様が目印です(見分け方は仙台市の八木山動物公園も解説しています)。今回の幼獣も、成長とともにキツネらしい輪郭が出てきたことで、ようやく正体がわかったというわけです。
元気に育っているのが何より
保護された当初は名前も種類もわからなかった小さな命が、すくすく育ってキツネだと判明し、しかも健康。オチとしてはこれ以上ない結末です。野生動物は、子どものうちは専門家でも種類を見誤ることがあるという、知っておくとちょっと得意げに話せる豆知識つき。道端で見かけた“子犬”が、実はキツネやタヌキの子だった、なんてことも、ゼロではないのかもしれません。