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ウミガメに噛まれると痛いのか、道の駅ウミガメ公園の飼育員が実体験で回答、歯がないのに噛む力が強い理由

2026年9月5日 ・ トレンド「ウミガメ 噛まれる 痛い 歯 ない 噛む力 アカウミガメ 道の駅 紀宝町ウミガメ公園 質問用紙 2026」より

三重県紀宝町の「道の駅ウミガメ公園」の公式Xが、9月4日のお昼に1枚の写真を上げました。本文は「質問コーナー」の6文字だけ。それが6.6万いいね、323万表示まで伸びています。

写っているのは館内に置いてある「質問用紙」です。用紙の説明には「飼育員への質問や感想を書いてね!」とあり、その下に「回答は館内に掲示もしくはTwitterに投稿します。」と書いてあります。今回ピックアップされたのは、お名前欄に「さかな」とだけ書いた人の質問でした。

「ウミガメにかまれると痛いですか?」

飼育員の回答が、自分が噛まれた話から始まる

回答欄の1行目がこれです。

「幸運なことに、私がウミガメに噛まれた時は、結構痛かったです。」

噛まれた経験がある前提で話が進むうえ、それを幸運だと言っている。この時点でだいぶ情報量が多いのですが、続きはちゃんとした解説になっています。ウミガメには歯がないこと、それでも噛む力は強いこと、特にアカウミガメは甲殻類や貝などの固い生物を主食にしているため噛む力がとても強いこと。そして締めが「本当に痛いで済んで運が良かったです。」でした。

つまり「痛いですか?」の答えは、痛いです。ただし飼育員が言いたいのはその先で、痛いで済んだのが運だった、という話になっています。

歯がないのに噛む力が強いのは、食べているものの都合

ウミガメの口の中に歯は生えていません。かわりにあるのが、硬い鞘に覆われた嘴のような顎です。噛み切るのではなく、挟んで砕く道具だと思うとわかりやすい。

アカウミガメでそれが極端になります。名古屋港水族館のアカウミガメの解説によると、アカウミガメは他のウミガメの仲間に比べて体に対して頭が大きく、英名の Loggerhead turtle も「頭の大きいカメ」の意味だそうです。野生では生きた貝、カニ、エビを主に食べていて、すばしこく泳ぐ魚はめったに捕まえられない。嘴は非常に頑丈で、サザエなどの堅い貝殻も噛み砕いてしまうと書かれています。

サザエを殻ごといける顎に指を挟まれたら、そりゃ痛い。飼育員の「運が良かったです」が、ここまで読むと急に重みを持ちます。

公園が同じ日に出した頭蓋骨の写真が答え合わせになっていた

質問コーナーの投稿から数時間後、公園はもう1枚写真を出しています。並べて置かれた2つの頭蓋骨です。

「左の大きな頭蓋骨がアカウミガメ、右の小さな頭蓋骨がアオウミガメです。実はこの2個体には甲長に大きな差はありません」。アカウミガメは底生生物(甲殻類や貝など)が主食で、アオウミガメは海藻や海草が主食。だから甲羅の長さがほぼ同じでも、頭の大きさはここまで違う、という説明です。

写真だと本当に一回り以上ちがいます。硬いものを噛み砕く筋肉を収めるぶん、頭ごと大きくなっているわけです。「食べ物で顔が変わる」を骨2つで見せてくるのは強い。

読んだ人も「幸運なことに」で一度止まる

リプライで一番伸びていたのは、回答を頭から順に実況したものでした。書き出しの「幸運なことに」には「噛まれるのがラッキーって思ってるのか、やっぱり飼育員は変わってる人が多いのかな(失礼)」、締めの「運が良かったです」には「いや本当無事で健康でいてください」。このリプライだけで3,000いいねを超えています。

引っかかる場所がだいたい同じで、書き出しで一回止まって、最後まで読むと普通に心配になる。順番の作りがうまい。

質問用紙は館内に置いてある

道の駅紀宝町ウミガメ公園は、公式Xのプロフィールにあるとおり、ウミガメの保護施設が併設された全国で唯一の道の駅です。野生で傷ついたウミガメの保護と野生復帰に取り組んでいて、入場は無料。公式サイトの施設案内によると、ウミガメ水族館は9時から18時の営業で、餌やり体験もできます。名前付きで紹介されているのは、1998年生まれで体重120kgのアオウミガメ「みえちゃん」(性格は食いしんぼう、わがまま)と、タイマイの「たいこちゃん」。たいこちゃんのほうは気分屋で、姿を見せてくれたらラッキーだそうです。

同じページには飼育員の伊藤柊也さんも紹介されていて、Xの質問コーナーは「おしえて!伊藤飼育員」として毎日更新中と書かれています。今回のように用紙ごと写真で出てくる回もあれば、館内の掲示だけで終わる回もある、という建て付けです。

ここの公式Xは8月末にもカゴに自分から乗ってくるウミガメの動画で11万いいねを取っていて、水族館の中の人としてはかなり打率が高い。飼育員とコツメカワウソの“和解”を実況していた桂浜水族館あたりと同じ空気があります。

質問用紙は館内に置いてあるので、聞きたいことがあれば書いてくれば答えてもらえます。噛まれた話を自分から書けるのは飼育員だけなので、そこは真似しないほうがいい。

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