キユーピーが11月から家庭用224品目を値上げ、マヨネーズ450gは517円→565円に
冷蔵庫のドアポケットに、たぶん今も入っているあのボトル。値段が11月から動きます。
キユーピーが9月1日、家庭用商品 価格改定のお知らせを出しました。対象は調味料・調理食品・素材食品・介護食などで、計224品目。2026年11月1日(日)の同社出荷分から、約3〜25%の改定になります。
224品目の半分は調味料、2割強は介護食
224という数字だけ見ても中身が見えないので、リリースの内訳を開いておきます。
いちばん多いのが調味料で113品目。マヨネーズ類、ドレッシング類、タルタルソースなどが入ります。次いで素材食品が32品目で、サラダクラブのミックスビーンズなどが対象。調理食品はパスタソース類を中心に30品目です。
そして残る49品目が介護食で、「やさしい献立」などが該当します。224品目のうち2割強が介護食という構成です。マヨネーズの話題の陰になりがちですが、毎日「やさしい献立」を使っている家庭の食費も、同じ日から動くことになります。
もうひとつ、数え方の注記もリリースに書かれています。「品目数について、容量や包装形態が異なる場合は別品目としてカウントしています。」とあり、つまり同じマヨネーズでも450gと小容量のチューブは別々に1品目ずつ数えられています。224品目が、棚に並ぶ224種類の別商品を指しているわけではありません。
マヨネーズ450gは48円上がる
具体的な数字が出ているのはリリースの「主な商品と参考小売価格」の表です。キユーピーマヨネーズ450gは、参考小売価格が517円(税抜)から565円(税抜)に変わります。差は48円で、率にすると約9%。全体の改定率が約3〜25%なので、マヨネーズは真ん中よりやや下の位置になります。
ここで一点、注意書きが要ります。これはあくまで参考小売価格で、店頭でいくらになるかを決めるのは小売店です。11月1日にレジの数字がそのままこの額になる、という話ではありません。読売の報道によると税込では559円から611円になる計算だとされていますが、キユーピーのリリース自体は税抜表記のみです。
値上げの理由として公式が書いていること
リリースで理由に当たる部分は、こう書かれています。
「中東情勢の影響等を背景に、さまざまな原材料価格、包装資材費、エネルギー費等の上昇が続く厳しい環境の中、当社ではこれまで継続して合理化と経費節減を推進してまいりました。」
そして「しかしながら企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは極めて困難であり、価格改定を実施せざるを得ないと判断しました。」と続きます。
中東情勢がどういう経路でマヨネーズの原価に効くのか、そこまではリリースに書かれていません。書かれているのは「原材料価格、包装資材費、エネルギー費」という3つの費目までで、内訳や個別の相場には触れられていない。ここは公式が言っている範囲をそのまま置いておきます。
業務用は601品目、改定率は最大38%
同じ9月1日、キユーピーは業務用商品の価格改定も別リリースで出しています。こちらは調味料、調理食品、ケアフード、サラダ、タマゴ加工品などで計601品目、改定率は約2〜38%。実施日は家庭用と同じ11月1日出荷分からです。
品目数は家庭用の約2.7倍、改定率の上限も38%と家庭用の25%より高く設定されています。業務用は飲食店・惣菜・給食で使われる側なので、スーパーの棚だけでなく、外で食べるものの原価にも同じ日から効いてくる形になります。
11月1日出荷分なので、棚に出るのはもう少し先
11月1日は「同社が出荷する日」なので、店頭の値札が一斉に書き換わるタイミングとは一致しません。既存の在庫がはけてから、というのが普通の流れです。
11月1日出荷分からという条件は、明治のきのこの山・たけのこの里など14品の改定とも同じ日付でした。外食のほうでも、ココイチの深夜料金7%が9月1日から始まったばかりです。
とりあえず、マヨネーズを箱買いするかどうか考える時間は2か月あります。冷蔵庫に入りきるかは別問題ですが。