鳥貴族が10月1日から410円均一に値上げ、同じ税込390円でも税抜は355円と362円に分かれていた
鳥貴族の均一価格が、10月1日から410円になります。「焼鳥屋 鳥貴族」を運営する株式会社エターナルホスピタリティジャパン(大阪市中央区)が9月10日付で出した価格改定に関するお知らせによるもので、いまの税込390円から20円の引き上げです。開始は2026年10月1日(木)の9時から、全店が対象になります。
食べ飲み放題の「トリキ晩餐会」も動きます。税込3,900円が4,100円になるので、こちらは200円上がる計算です。
同じ「税込390円」なのに、税抜は355円と362円の2つが載っている
お知らせのPDFを開くと、価格表におやっとなる箇所があります。改定前の欄で、店内のフード・ドリンクは「税込390円(税抜355円)」、テイクアウトは「税込390円(税抜362円)」。税込は同じ390円なのに、カッコの中の税抜が7円ずれています。
理由は消費税の税率です。店内で食べる分は標準税率の10%、持ち帰りは軽減税率の8%が適用されます。鳥貴族は税込の表示価格を390円ちょうどにそろえているので、税率が違う以上、逆算した税抜のほうが割れることになります。
改定後も同じ構造が続きます。フード・ドリンクは税込410円(税抜373円)、テイクアウトは税込410円(税抜380円)。店内と持ち帰りで税抜に7円の差が残ったままです。
値上げの理由に挙げているのは、国産の鶏肉と人件費とエネルギー
お知らせの本文には、値上げに至る説明が書かれています。まず食材の話で、鳥貴族は「当社では、お客様へ安全・安心な料理を提供し、日本の一次産業を応援する取り組みとして、2016年よりフードメニューで使用するすべての食材を国産化しております」としています。フードに使う食材を全部国産に切り替えたのが2016年、という説明です。
そのうえで、店舗オペレーションの改善や仕入れの見直し、フードロスの削減といったコスト削減に継続して取り組んできたと書いています。それでも国産の鶏肉や野菜をはじめとする原材料費、人件費、エネルギーコストなど店舗運営コストの上昇が続いているため、商品とサービスの水準を維持できるように価格を改定する、というのが公式の説明です。
均一価格の店は、値上げの見せ方の選択肢がほとんどありません。品目ごとに5円だけ上げるとか、一部のメニューだけ据え置くといった調整が原理的にできないので、動かすときは全部が同時に20円動きます。9月1日から16品を個別に改定した551蓬莱のように、商品ごとに上げ幅を変えるやり方とは対照的です。
前回の値上げは2025年5月、370円が390円になったときだった
均一価格が390円になったのは、そう昔の話ではありません。共同通信の配信記事によると、前回の値上げは2025年5月で、370円から390円でした。今回の410円は、そこから1年5か月ほどでの改定になります。
均一価格の外食は、この2年ほどでどこも同じような動き方をしています。くら寿司は9月4日から最低価格を110円に下げる一方でサーモンなど33品目を120円に上げ、ココイチは9月1日から22時〜翌5時に7%の深夜料金を導入しました。逆に据え置きが続いている例もあって、御座候は2023年1月の110円のままです。
「まだまだ全然安い」という声もあった
Xでの反応は、発表から数時間の時点ではそこまで大きくは動いていません。それでも書き込みは出ていて、「鳥貴族が410円に値上げか… まだまだ全然安いと思うんだけど。」と、値段の水準そのものを引き合いに出す声がありました。
均一価格という仕組みに触れる人もいます。「均一価格の店の値上げは、普通の値上げと意味が違う。」という書き込みは、さっきの「全品が一斉に20円動く」という話とだいたい同じところを見ています。ふだん頼む皿数が多い人ほど、1回の会計に効いてくる幅は大きくなります。
「値上がり前に行ってみたいんだけどな」と、9月のうちに行く相談をしている人もいました。
390円で飲めるのは9月30日までです。10月1日の朝9時からは410円になるので、駆け込みを考えている人はそこが期限になります。メニューや店舗の情報は鳥貴族の公式サイトから確認できます。