村上宗隆「アイアムジャパニーズ」の元ネタは2013年の川崎宗則
村上宗隆の「アイアムジャパニーズ!」は、川崎宗則が2013年に言った一言の借用だった。本人がXでそう明かしている。
現地9月24日、ホワイトソックスは敵地カウフマン・スタジアムでロイヤルズに9-1で勝ち、5年ぶりのポストシーズン進出を決めた(スポーツ報知)。
村上がビールまみれで叫んだ
ロッカールームのシャンパンファイトで、村上に地元局CHSNのブルック・フレッチャー記者がマイクを向けた。
「10点満点で何点?」と聞かれると、村上は「100!」と返した。続けてチームメートと祝う気持ちを聞かれ、ビールを浴びながら「I AM JAPANESE!」と叫んだとMLB.comは伝えている。
質問の答えにはなっていない。でも、それで伝わってしまうのがこの一言の強さだ。
上はSPOTV NOWが公開したシャンパンファイトの映像。祝勝会の空気はこれで分かる。
本人がXで借用を明かした
翌日の日本時間9月25日昼、村上は自分のXでネタばらしをした。
投稿によると、アイアムジャパニーズは「ホワイトソックス内外(他のチーム知らないけど多分)」のどの球団でも有名で、「毎日のようにみんなが笑って使ってます🤣」とのこと。
インタビューでは「咄嗟に出てしまい使わせてもらいました🙇」と書き、最後に川崎宗則の名前を添えている。村上が考えたフレーズではなく、先輩の名言を拝借した形だ。
元ネタは川崎の2013年
話は13年前にさかのぼる。2013年5月26日、ブルージェイズの川崎宗則はオリオールズ戦の9回にサヨナラ二塁打を放ち、チームは7-6で勝った。
試合後、Sportsnetのアラシュ・マダニ記者のヒーローインタビューで、川崎はこう切り出した(MLB.com)。
“My name is Munenori Kawasaki, I come from Japan, I am Japaneeeeese.”
記事冒頭の写真は、この日に撮られたもの。川崎はポケットから英語のフレーズ帳を取り出し、読みながら「チームメートがチャンスをくれたから、何かしたかった」と続けた。
最後はチームメートにパイを顔に当てられ、ゲータレードまで浴びて終わった。MLB公式が残している映像がこれ。
年間表彰まで取った名場面
このインタビューはアメリカでも大ウケした。MLBの年間表彰GIBBY Awardで、Cut 4(MLB.comのネタ系コーナー)の「Topic of the Year」に選ばれている。
川崎本人は2024年、YouTube番組『ダグアウト!!!』でこの場面を振り返った。もともとインタビューを受けるのはデローサの予定で、急に自分に回ってきたそうだ(マイナビニュース)。
本人いわく「あっ! 英語が出てこない!」となり、「結果、出てきたのが『アイムジャパニーズ!』」。狙って作ったギャグではなく、英語が詰まった末の叫びだったわけだ。
13年越しでホワイトソックスへ
ホワイトソックスはここ数年どん底だった。2023年が61勝101敗、2024年がメジャー史上最悪の121敗、2025年も60勝102敗。
スポーツ報知によると、前の2年続けて100敗以上していた球団がポストシーズンに進むのはメジャー史上初めて。その立役者の一人が、チームトップタイの33本塁打を打っている26歳の村上だ。
ロッカーで毎日飛び交っていたフレーズが、いちばん大事な日に口から出た。THE ANSWERによると、アメリカのファンからは史上最高のインタビューだという趣旨の声も上がっている。
反応
村上の投稿には約1.1万のいいねが付いた。2013年の場面を知らないと村上オリジナルのギャグに見えるので、本人が出どころを書いてくれたのはありがたい。
同じ日本人メジャーリーガーのちょっと笑える話なら、千賀滉大のメジャー初セーブの記念球がスタンドに消えた話もある。
13年前のブルージェイズの一言が、いまはホワイトソックスの合言葉になっている。ポストシーズンでまた聞けるか、村上の次のインタビューに注目しておきたい。投稿の続きは村上宗隆のX(@munetaka55ys)で追える。