ミュージカル『SPY×FAMILY 2』マックス役に本物の犬、キャスト表の「杏(犬)」に驚く声
ミュージカル『SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇』の公式Xが、9月3日の12時02分に映像出演のキャストを出した。デズモンド家の3人と1匹。人のほうは順当な発表だったが、最後の1行で手が止まった人が多かったらしい。
「映像出演解禁」の並びで、マックスの欄だけカッコ書きになっている
告知の書き出しは「ミュージカル『SPY×FAMILY 2 爆弾犬篇&豪華客船篇』🐶🚢 映像出演解禁‼️」。そこからキャストが並ぶのだが、下のほうに「ダミアン・デズモンド: 濱﨑 司」と来て、その次が「マックス: 杏(犬)」だ。
役名の後ろに書いてあるのは役者名の欄なので、つまり杏という名前の犬が、マックスという名前の犬を演じる。人が着ぐるみを着るとか、パペットを使うとか、そういう処理ではない。カッコの中の「犬」は所属や肩書きの位置に書かれていて、そこだけ情報の種類が違う。この1行で持っていかれる作りになっている。
投稿はいいね48,767、リプライ127(9月4日時点)。舞台の映像出演の解禁告知としては大きめの数字だ。
公式サイトのキャスト欄でも、人と同じ並びに載っている
Xの投稿だけの遊びかというと、そうでもない。公演の公式サイトのCASTを開くと、<映像出演>のセクションにドノバン・デズモンド=篠井英介さん、オルカ・グレッチャー(整形前)=田口恵那さん、グラム=楢木碧人さん、ダミアン・デズモンド=濱﨑司さんと並び、その列にマックス=杏(犬)がそのまま入っている。<声の出演>のほうにはユーリ・ブライア=瀧澤翼さんが別枠で載っていて、映像と声で欄が分かれているのがわかる。
ドノバン役の篠井英介さんにはコメントのモーダルも用意されていて、キャストページから読める。杏のコメント欄は、当然ながら無い。
マックスはデズモンド家で飼われている犬で、ジャーマンシェパードとされる。原作ではダミアンの飼い犬として描かれていて、なつくあまり本人に飛びついて池に落としたこともあるらしい。もちろんセリフのある役ではない。舞台側からすると、映像パートで一瞬映ればいいポジションではある。そこに実物を連れてきたのが今回の話だ。
サブタイトルは「爆弾犬篇」なのに、本物の犬が来たのはデズモンド家のほう
ややこしいのは、今回の公演の第1幕のサブタイトルが「爆弾犬篇」だという点だ。公式サイトのINTRODUCTIONによると、第一幕はフォージャー家の犬ボンドが登場するエピソードにあたる。つまり犬が主役級で絡む篇はちゃんとあるのに、本物の犬が投入されたのはそっちではなく、デズモンド家の映像パートだった。順番がひとつズレている感じがおもしろい。
原作は遠藤達哉さんが2019年3月から「少年ジャンプ+」で連載している作品で、累計発行部数は4,200万部を突破。アニメ映画は興行収入62億円を超えている。舞台版は2023年の初演、2025年の再演と続いて、その上演中に続編の始動が発表された流れになる。脚本・作詞・演出はG2さん、作曲・編曲・音楽監督はかみむら周平さん、製作は東宝だ。
反応は「誰が本人をお呼びしろと言った」、引用のほうが伸びた
この告知に対して、「誰 が 本 人 を お 呼 び し ろ と 言 っ た」とだけ書いて引用した投稿が、同じ日の15時19分に出ている。全角スペースで1文字ずつ区切る、あの書き方だ。
こちらはいいね171,727、リプライ25。公式の告知が4.8万いいねなので、ツッコミのほうが3倍以上伸びたことになる。作品を知らない人にもオチだけで伝わる形にまとめたのが効いたのだと思う。
言われてみれば「本人」という言い方も雑で、マックス本人ではなく杏である。それでも役名と生き物の種類が一致している時点で、本人が来たようなものだという理屈は通ってしまう。
開幕は9月9日、まずは川越から
続編の初日は2026年9月9日で、ウェスタ川越 ヤオコー大ホールのプレビュー公演から始まる。11日までの3日間をやったあと、9月22日から10月29日まで東京建物 Brillia HALL。そこで終わりではなく、11月に博多座、12月に兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール、御園座、やまぎん県民ホールと、年末まで回る日程が公式サイトに出ている。映像出演の解禁は、その開幕のちょうど1週間前というタイミングだった。会場ごとの正確な日程とチケットの取り扱いは、公式サイトのTICKETS & SCHEDULEで確認するのが早い。
映像パートなので杏が舞台の上に立つわけではないが、キャスト表に載っている以上はカーテンコールでの扱いも気になるところだ。2.5次元の舞台では、テニミュ4thシーズンの「全国大会 青学vs立海 後編」が2027年1月に開幕する。こちらは人だけで戦う。