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「ヴァンパイア十字界」19年ぶり新連載、城平京の新作は「犬には犬の歌」だった

2026年9月11日 ・ トレンド「ヴァンパイア十字界 犬には犬の歌」より

月刊少年ガンガンの公式アカウントが、9月11日の朝9時すぎに【急告】として1枚のポスターを投げてきた。そこに書かれていたタイトルが「ヴァンパイア十字界 犬には犬の歌」。原作は城平京、作画は木村有里。2007年に終わった『ヴァンパイア十字界』と同じ2人の名前が、19年ぶりに同じ雑誌の告知に並んでいる。

投稿は夕方までに1,400いいねを超えて、同じ日のYahoo!リアルタイム検索では「ヴァンパイア十字界」が急上昇ワードに入った。とっくに完結した漫画のタイトルが、平日の朝から急にタイムラインへ戻ってきた格好だ。

前作は2003年から2007年、全9巻で終わっていた

『ヴァンパイア十字界』は月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス)で2003年9月号から2007年3月号まで連載された作品で、単行本は全9巻。9巻には最終巻の表記があり、シリーズはそこで完結している。

話の軸は、千年以上前に滅んだ夜の国の最後の王ローズレッド・ストラウスが、女王アーデルハイトを取り戻すために世界各地へ封印された十字架を壊して回るというもの。一度示された真相が後の展開でひっくり返り、また別の真相が浮かび上がる多層構造が、この作品の特徴として語られてきた。城平京らしい作りだと思っておけば、だいたい合っている。

最終話が載った3月号が書店に並んだのが2007年2月10日、新連載が載る号が出るのが2026年10月9日。数えると19年8か月あいている。中学生のときに9巻を買った人が、いまは30代になっている計算だ。

原作と作画は前作と同じコンビのまま

今回の告知でいちばん効いているのが、スタッフが変わっていないところだ。原作の城平京も、作画の木村有里も前作と同じ。名前だけ引き継いで中身は別チーム、というパターンではない。19年空いたのは『ヴァンパイア十字界』というシリーズのほうで、城平京自身は2009年から2013年まで同じ月刊少年ガンガンで『絶園のテンペスト』の原作をやっている。久しぶりなのは作家ではなく、このタイトルと、この2人の組み合わせだ。

ポスターの右上には縦書きで「原作 城平京、待望の最新作!!」とあおりが入っている。10代後半から20代だと、城平京の名前は『虚構推理』のアニメで先に知ったという人が多いだろう。そこから原作者をたどると、19年前に同じ雑誌で終わっていた作品に行き当たる。

長く止まっていた作品や昔の作品が急に動くのは、最近わりと続いている。冨樫義博が発売済みの38巻まで加筆修正していた話も、『魔法騎士レイアース』の新作アニメとなかよしでの原作復刻も、どちらも今年の話だ。

「続編」とは書かれていない

ここは注意しておきたいところで、公式の告知に続編という言葉は出てこない。書かれているのは「ヴァンパイア十字界 犬には犬の歌」というタイトルと、最新作というあおりだけ。前作の続きを描くのか、世界観を借りた別の話になるのかは、いまの時点では明かされていない。

ヒントらしいヒントも、告知ビジュアルくらいしかない。ポスターは横帯で上下3段に割られていて、いちばん上が鋲の付いた首輪をした白い獣。犬というより狼に見える。その下の2段が銀髪に赤い瞳の人物で、上の段は金モールの付いた詰襟、下の段はフリルの襟を着ている。サブタイトルの「犬には犬の歌」が誰のことを指しているのかも、ここからは読めない。

前作を読んでいた人ほど、この情報量で10月まで待たされるのはしんどいはずだ。Wikipediaの記述を読み返して予習するくらいしかやることがない。

同じ号でもうひとつ「重大発表」が控えている

ポスターの左上には、もう1本の赤文字が入っている。「そして、次号重大発表!!」。新連載の告知も同じポスターで「次号、月刊少年ガンガン11月号」と書いているので、どちらの「次号」も11月号を指す。新連載が始まる号で、もう1本なにかが出る形だ。中身は一切書かれていないので、アニメ化なのか別作品の話なのか、現時点では誰にも分からない。

肝心の新連載は「表紙&巻頭カラーにて新連載開始!!」と、雑誌で取れる最大級の扱いになっている。掲載号は「次号、月刊少年ガンガン11月号(10月9日(金)発売)より新連載開始!!」と明記された。ちなみにガンガンは基本が毎月12日発売なので、11月号は3日ほど前倒しの金曜発売になる。

19年待った側からすると、あと1か月弱。10月9日に本屋へ寄ることがあったら、ガンガンの表紙が誰になっているか見てみてほしい。

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