← 一覧へ エンタメ

「踊る大捜査線」すみれさんが庇った少女は向井地美音、同じ名前で巡査部長になっていた

新作映画の公開が今週の金曜に迫って、検索欄に「踊る大捜査線 すみれさん」と打つ人が増えている。すみれさんというのは湾岸署の恩田すみれのことで、演じているのは深津絵里。刑事課盗犯係の巡査部長で、強行犯係にいた青島俊作とは隣の係になる。

そのすみれさんで真っ先に思い出されるのが、シリーズで一度だけ撃たれたあの場面だと思う。で、あのとき彼女が庇った女の子は誰だったのか、という話。

すみれさんが撃たれたのは、女の子を守ろうとしたから

場面は2003年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』。犯人に狙われた幼い女の子を身を挺して守ろうとしたすみれさんが、背後から左胸を撃たれる。幸い命に別状はなかったが、あの湾岸署チームの中でいちばん撃たれてほしくない人が撃たれる流れなので、シリーズを追っていた人ほどこの場面を覚えている。

数字で見てもこの作品は別格で、公式サイトによると興行収入は173.5億円。シリーズ映画8作の累計は動員3863万人、興収524.1億円なので、そのうち3分の1をこの1本で稼いでいる計算になる。すみれさんが撃たれる場面を劇場で見た人が、それだけいるということでもある。

庇われた少女を演じていたのは、5歳の向井地美音

そして、そのとき守られていた女の子の役名が里香子。演じていたのが向井地美音だ。

生まれは1998年1月29日で、公開が2003年7月19日だから、撮影時はまだ5歳前後。1歳のころから子役として活動していた人で、その後AKB48に入り、グループの総監督まで務めて2026年4月30日に卒業している。アイドルとしての活動で名前を知った人のほうが多いはずだが、経歴をさかのぼると出発点のほうにこの映画が置かれている。

湾岸署の面々に紛れて撃たれる場面に立ち会っていたのが、後の総監督。これだけでもう十分ややこしくて面白いのだが、話はここで終わらない。

スピンオフに「柴田里香子巡査部長」がいる

9月4日からPrime Videoで独占配信が始まった『踊る大捜査線 捜査資料管理室〜青島俊作、空白の13年〜』。警視庁勝どき署の地下資料室の一角に置かれた捜査資料管理室が舞台で、BSフジの番組ページは密室妄想サスペンスドラマと紹介している。

このキャスト表に、勝どき署刑事課の柴田里香子(29)という名前がある。演じるのは向井地美音。Prime Video公式は登場人物を並べた投稿のほうで「柴田里香子巡査部長(向井地美音)」と階級まで書いていて、そこに並ぶ面々は「彼らは皆『踊る大捜査線』登場キャラ」だと添えている。

そして面白いのは、BSフジがこの柴田里香子に付けている紹介文のほうだ。幼少期に台場で起きた事件に巻き込まれ、そのとき体を張って自分の命を守ってくれた女性刑事に憧れて自身も刑事になった、と書いてある。台場で女の子を身を挺して守った女性刑事といえば、思い当たるのはあの場面しかない。公式は恩田すみれの名前こそ出していないが、里香子という役名も、演じる俳優も、守られた過去も揃っている。

ついでに言うと、柴田里香子は今回が初登場ではない。『警視庁捜査資料管理室』はBSフジで2018年10月期に始まったシリーズで、シーズン2(2019年4月期)、スペシャルドラマ(2020年)と続いており、向井地美音は最初から同じ役で出ている。そこへ今作で『踊る大捜査線』の看板が正面から乗った格好だ。

映画の公式アカウントも配信を押していて、こちらは赤ペン瀧川が演じる明石幸男の妄想が話の軸になると書いている。

本編は今週金曜から、14年ぶりの新作

スピンオフの先にあるのが、9月18日公開の『踊る大捜査線 N.E.W. メトロポリスを駆け抜けろ!』だ。『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』から14年ぶりで、主演は織田裕二、プロデュースは亀山千広、脚本は君塚良一、監督は本広克行。公式サイトが並べているのは警視庁刑事部捜査第一課に着任した青島俊作(織田裕二)、台東警察署刑事課強行犯捜査係の芝田ひばり(趣里)、麻布中央警察署の美浦秋(白洲迅)、捜査第一課長の北丘雲斗(佐々木蔵之介)といった面々だ。

長く空いたシリーズが戻ってくるという意味では、13年ぶりに復活する『救命病棟24時』と同じ空気がある。当時見ていた側も同じだけ歳を取っているので、久しぶりに見る顔がどうなっているかを含めて楽しむ作りになりつつある。

肝心のすみれさんの名前は、今のところ公式サイトのキャラクター欄には出ていない。新作でどう関わるのかは金曜まで分からないままだ。分かっているのは、スピンオフのほうには里香子がもう立っていて、幼少期に自分の命を守ってくれた女性刑事に憧れて刑事になったと公式に書かれている、ということのほうだ。

広告