草むらで見つかる“ピンクのバッタ”、その正体は? 突然変異で生まれる「幸せを呼ぶ」レア個体
草刈りや虫捕りの最中に、鮮やかなピンク色のバッタを見つけた。そんな報告が、毎年のように各地から上がってきます。緑や茶色が当たり前のバッタの中では、ショッキングピンクはあまりに目立つ存在。見つけた人が思わず二度見してしまうのも無理はありません。
なぜピンク色になるのか
この不思議な色について、ニュースでもたびたび取り上げられています。
ピンクのバッタが生まれるのは、体の色素にかかわる突然変異によるものと考えられています。本来なら緑や褐色になるはずの色素のバランスがくずれ、赤みの強い色が前面に出ることでピンク色になるとされます。人間でいえば、生まれつき髪や肌の色が大きく違って出るようなもの。はっきりした原因はまだ完全には解明されていませんが、遺伝的な“色違い”の一種というわけです。
どれくらい珍しい?「幸せを呼ぶ」とも
ピンクの個体が生まれる確率は低く、実物に出会えること自体がかなりのレアケースです。そのため、地方のニュースでは「幼稚園児が発見」「小学生が大興奮」といった見出しで、たびたびニュースになります。見つけるのが子どもばかりなのは、それだけ地面や草むらに顔を近づけて遊んでいる時間が長いからかもしれません。
その珍しさと愛らしい色から、ピンクのバッタは「幸せを呼ぶ」縁起物のように語られることもあります(なぜピンク色になるのかは神奈川新聞の記事でも解説されています)。とはいえ、この色は天敵にとっても目立つはず。うまく見つからずに大人まで育った個体だとしたら、それだけでちょっとした強運の持ち主です。
夏の草むらで探してみる?
派手なピンクは、生き物の世界ではしばしば「弱点」にもなります。それでもたまに現れて人を驚かせるピンクのバッタは、自然のいたずらのような存在です。もし夏の草むらで出会えたら、それはかなりの幸運。写真を撮って、そっと見送ってあげるのがよさそうです。