信楽焼の工房に本物のタヌキが迷い込み…24時間稼働の粘土機で“ぐるぐる”、社長が見つけた時の姿がシュールすぎる
滋賀県の信楽(しがらき)といえば、まんまるお腹のタヌキの置物が軒先に並ぶ、焼き物の里として知られています。そんな“タヌキの本場”で起きた、本物のタヌキにまつわる出来事が、じわじわと話題を呼びました。とある漆器屋(@toarushikkiya)さんが現地で聞いたという、こんなお話です。
舞台は、信楽焼の工房。そこには、作品の材料となる粘土を、24時間休みなくぐるぐると混ぜ続ける機械があるのだそうです。ある朝、社長が出社して目にしたのは半身を粘土に浸かりながら、撹拌(かくはん)棒にしがみつき、機械と一緒にぐるぐると回り続けるタヌキの姿でした。
タヌキ視点の「もうおしまいです」
夜のあいだに工房へ迷い込み、運悪く粘土の機械に落ちてしまったのでしょう。止まらない撹拌棒にしがみつき、なすすべもなく延々と回され続ける。想像すると、これはもうタヌキにとって「もうおしまいです……」と天を仰ぐしかない、絶望的な状況です。発見した社長も、さぞ目を疑ったことでしょう。出社一番にこの光景は、なかなかの衝撃です。
幸いなことに、タヌキは無事に救出されたとのこと。全身にまとった粘土を落としてもらい、ぼうぜんとしながらも、山のほうへと帰っていったそうです。命に別状がなくて、本当に何よりでした。
図らずも“信楽焼タヌキ”に
この一件の妙味は、なんといっても舞台が信楽だということ。焼き物のタヌキで全国に名をはせる土地で、本物のタヌキが全身粘土まみれになり、はからずも“信楽焼タヌキ”さながらの姿になってしまった。狙ってもできない、出来すぎたオチです。
投稿のリプライ欄には、「救出されたタヌキは私です」としれっと名乗り出る茶目っ気たっぷりの人も現れ、ほっこりとした空気に包まれました。絶体絶命のピンチも、終わってみればどこか憎めない笑い話。タヌキの里・信楽らしい、シュールで心あたたまる一席でした。