「ガボンミーム」の元ネタはSMG4、ガボンじゃない緑の魚Boopkins
口を縦にガバッと開けて、目をキラキラさせた緑の魚。Xで「ガボン」と呼ばれているこの画像の正体は、マリオのガボンではありません。
YouTubeのマリオ二次創作シリーズ『SMG4』のオリジナルキャラ「Fishy Boopkins(フィッシー・ブープキンス)」です。元は2022年の動画の1コマで、2026年2月ごろから日本で一気に広まりました。
「ガボンミーム」とは?
口を異様に大きく縦に開け、目を輝かせた緑の魚キャラの画像を使うリアクション画像です。驚いたとき、うれしいとき、衝撃を受けたときに貼ります。
今よく見かけるのは、加工前の素の画像より、電撃・炎・キラキラ・集中線を足した版のほうです。エフェクト次第で「うれしい衝撃」にも「ヤバい衝撃」にも寄せられます。
呼び名は「ガボンミーム」「ガボンの画像」あたりが多く、Googleの検索候補にも「ガボン ミーム」が出てきます。ただ、ニコニコ大百科の掲示板には「コイツガボンじゃねぇのかよ」という書き込みもあって、調べてみて初めて別キャラだと知る人が多いネタです。
元ネタはSMG4の「Boopkins」
元ネタは、SMG4公式チャンネルが2022年11月23日に公開した動画「Mario Reacts To AI Generated Images」です。長さは8分41秒で、再生数は約944万回です。
マリオたちが画像生成AIで作った絵を見てリアクションする回で、BoopkinsがAIに描かせた自分の擬人化イラストを見て大喜びする場面があります。ミームの画像は、この場面の1コマを加工したものとされています(ニコニコ大百科)。
問題の場面は7分過ぎ、7分05秒〜7分25秒あたりとみられます。ニコニコ大百科の掲示板では「7:21辺り」という書き込みもありますが、どの1コマかまでは確定していません。
ちなみにSMG4は、マリオたちを主役にしたYouTubeのコメディ動画シリーズです。2025年12月27日公開の「SMG4: THE END」で完結していて、元ネタの動画は今も公式チャンネルで見られます(SMG4 Wiki)。
ニコニコ大百科の掲示板には「SMG4が終わって2か月でミームが流行った」という趣旨の書き込みもあります。シリーズが終わってから顔だけが日本でバズる、という妙な流れです。
なぜ「ガボン」と呼ばれる?
Boopkinsは、マリオシリーズの敵キャラ「ガボン」(英語名 Spike)をもとにしたSMG4オリジナルのキャラです(SMG4 Wiki)。
ガボンは口からトゲ付きの鉄球を吐いて投げてくる緑の敵で、初登場は『スーパーマリオブラザーズ3』です(Wikipedia英語版)。緑色で口が大きいので、見た目で「ガボンだ」と呼ばれるのは自然な流れでした。
ただ、任天堂のゲームでガボンがこういう顔をする場面は無いとみられています(ニコニコ大百科)。「ガボンミーム」はあくまで通称で、画像に写っているのはSMG4のBoopkinsです。
もうひとつややこしいのが、Boopkinsは何度かデザインが変わっていることです。初登場は「SMG4 N’ Pals: Seaside Stupidity Part 1」。その後「SMG4: War Of The Fat Italians 2022」で1回目のデザイン変更があり、ミームの画像はこの変更後の姿です。
このデザインはさらに2回目の変更で描き直されていて、使われていた期間は約5か月だったとされます。SMG4を追っていた人でも「この顔の時期あったっけ」となりやすいのはこのためです。
日本で広まったのは2026年2月
日本で広まった早い時期の投稿として、ニコニコ大百科にも貼られているのが2026年2月10日の@sonota_ab(楽園)さんの投稿です。加工前の画像に「授業中に雪が降り始めた時の小2」と添えただけで、14.7万いいねを集めました。
あの顔を小2の子どもの気持ちに当てはめたのが強かった。窓の外に雪を見つけた瞬間の、授業どころじゃないテンションそのものです。
その後、2月20日ごろに電撃などを足した加工版が作られ、そこから加工版が主流になったとされています(ニコニコ大百科)。誰が最初に作ったかは、一次の投稿までは確認できていません。
2月末から3月にかけては「この画像の元ネタは何の作品?」という質問が一気に増えました。Yahoo!知恵袋にも同じ質問が立っていて、ニコニコ大百科の記事も2026年3月1日に作られています。
流行った理由については、ニコニコ大百科の掲示板に「喜びでも悲しみでもない純粋な衝撃の顔だから、エフェクトで感情を足せる」という趣旨の声がありました。素の顔が感情ニュートラルなので、どんな場面にもはめられるということです。
使い方・例文
- 推しの新衣装が発表された瞬間に、キラキラ加工版を貼る
- 「給料日に口座見たときの顔」
- 「バイト終わりに外出たら雪積もってた」
- グループLINEで誰かが朗報を投下したとき、何も書かずに画像だけ返す
うれしさを強めたいならキラキラ、動揺を強めたいなら電撃や炎の版が合います。素の画像は、そのまま貼っても何が起きたか分からない感じが出て、それはそれで使えます。
関連する言葉
キャラの1コマを切り出して反応に使う点では、紙を見るプーさんやピグレットミーム(しわしわピグレット)と同じ系統です。どれも作品を見ていない人のほうが多いまま、顔だけが広まりました。
すごい場面に貼る絶賛系ならアブソリュートシネマ、逆に気まずいときは困惑サルパペットが定番です。
ゲーム用の3Dモデルがそのままミームになった例としては、揺れる3D猫のMaxwell猫もあります。