「ティウンティウン」とは?元ネタはロックマンのやられ音、作った本人は「6回鳴る」
「ティウンティウン」は、ロックマンがやられた瞬間に鳴るあの効果音を文字にしたものです。ゲームの外では「力尽きた」「もう終わった」の意味で使われます。
しかも作った本人いわく、本当は2回じゃなくて6回鳴っているそうです。
「ティウンティウン」とは?
ファミコン『ロックマン』(1987年12月17日発売)で、ロックマンやボスのライフが無くなった時に鳴る効果音の擬音です。体がはじけて、光の玉が四方に飛び散って消える。あの演出と音がセットになっています。
元ネタは初代ですが、音と演出はロックマン1〜7や『ロックマン&フォルテ』で作品ごとに少しずつ違います(ニコニコ大百科)。
ネットでは、ゲームでミスした場面や、現実で何かがダメになった時に使います。ニコニコ動画のゲーム実況では、プレイヤーが落ちた瞬間に「ティウンティウン」とコメントが流れるのが定番になりました。サジェストに出てくる「ティウンティウンティウン」は3つ重ねる書き方で、半角の「ティウンティウン」もよく見かけます。
元ネタ・由来
作ったのは初代ロックマンのサウンド担当
音を作ったのは、作曲家の松前真奈美さんです。1987年にカプコンへ入社し、初代『ロックマン』の楽曲をすべて担当しました(Wikipedia)。ファミコンの音源は、同時に鳴らせるのが3音とノイズだけという厳しい制約の中での仕事でした(本人インタビュー)。
2019年10月31日、その松前さん本人がXでこう投稿しています。
ティウンティウンを作ったのは自分だと名乗り、ここ数日なぜかこの音についてのメッセージが急に届くのが不思議だ、と書いたうえで、こう続けています。
でも実際は2回のエコーじゃなく、6回のエコーなんです。だから正確には「ティウンティウンティウンティウンティウンティウン」です。
この投稿には1万8千件を超えるいいねが付きました。30年以上「ティウンティウン」と2回で呼ばれてきた音に、作者から公式の訂正が入った形です。とはいえ6回書くのはさすがに長いので、今も2回か3回で書く人がほとんどです。
ネットで広まったのは2007年
この擬音が広く使われるようになった流れは、だいたい次のとおりです(同人用語の基礎知識)。
- 2006年3月、PSPのリメイク『ロックマンロックマン』で、改めてあの音が知られる
- 2007年1月、Flashゲーム「人生オワタ\(^o^)/の大冒険」がやられ音として流用し、「力尽きた時の音」として一気に広まる
- 同じ2007年はロックマン20周年で、『ロックマン2』を題材にした替え歌「思い出は億千万」や、ニコニコ発の「エアーマンが倒せない」が流行っていた
流行った理由として挙げられているのは3つの組み合わせです。トゲに触れただけで即死する場面が多いこと。シャボン玉がはじけるような、妙に爽やかな消え方。そこに物悲しい音が乗ること。何度も死ぬゲームなので、プレイヤーはこの音を嫌というほど聞かされています。
2008年9月6日に作られたニコニコ大百科の項目には、派生語も載っています。改造ロックマン、特にオワタ式の動画で爆発が延々と続く様子を指す「汚い花火大会」。改造マリオの「tktkタイム」をもじった「twtwタイム」もそのひとつです。
カプコンも普通に使っている
公式もこの擬音をそのまま使っています。2019年2月には、イーカプコンがゆるいイラストのTシャツ「ゆるT」で「ティウンティウン」デザインを出しました。
2023年8月にはカプコンストアの「助六の日常×ロックマン」コラボの告知文に「時にはステージのトラップにやられてティウンティウン…。」と書かれています(カプコンストア)。ファンの擬音が、権利元の言葉にもなっているわけです。
ロックマンは今も現役のシリーズで、2026年にはフォートナイトにロックマンが参戦し、新作『ロックマン: デュアル オーバーライド』も発表されています。初めてロックマンに触れる世代が、あの音を聞いて「これがティウンティウンか」となる機会はまだ続きそうです。
使い方・例文
ゲームのミスにも、現実の「終わった」にも使えます。音の擬音なので、悲壮感が少し薄まるのが便利なところです。
- 「トゲに触れてティウンティウン」
- 「残機ゼロでティウンティウンティウン」
- 「レポートの保存してなくてPCごとティウンティウン」
- 「推しのチケット全落ちしてティウンティウンした」
関連する言葉
ティウンティウンから派生した言葉として、爆発が延々と続く様子を指す「汚い花火大会」と、改造マリオの「tktkタイム」をもじった「twtwタイム」があります。どちらもニコニコの改造ゲーム動画のコメントから出てきた言い方です。
この音を一気に広めたFlashのタイトルにあるオワタも、「もう終わった」を妙に明るく言う点でティウンティウンと相性のいい言葉です。同じロックマン界隈の言葉では、ロックマンX4のRTAでゼロのセイバーを連打するテクニックの呼び名として失礼剣が使われています。元はロマサガ3の剣技名です。