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「僕ヤバ」最終回Karte.199の題名は作品名と同じ「僕の心のヤバイやつ」

『僕の心のヤバイやつ』が終わった。秋田書店のWebマンガサイト「チャンピオンクロス」で、9月15日の午前10時に最終話が公開されている。2018年の連載開始から約8年、話数でいうと199話目でのフィナーレになる。

その最終話のサブタイトルが、ちょっと反則だった。Karte.199 の題名は「僕の心のヤバイやつ」。作品名がそのまま置かれている。

「僕は奪われた」から198話、最後の題名だけ作品名になった

この作品、各話のサブタイトルがずっと同じ作りだった。主語があって、述語で終わる短い一文になっている。第1話は「僕は奪われた」で、そこから「僕は憤怒した」「僕はお膳立てした」「僕は渡した」と続いていく。

終盤の並びを見ると、その積み上げがよく分かる。

  • Karte.195 僕らは回り続ける
  • Karte.196 僕らはずっとそばにいる
  • Karte.197 私はやってやる
  • Karte.198 僕たちは旅立ちの日に
  • Karte.199 僕の心のヤバイやつ

197で主語が「私」に変わり、198は「僕たちは旅立ちの日に」。ここまでは全部、誰かが主語に立った文だ。ところが199だけ文の形をやめて、作品のタイトルに戻っている。「僕の心のヤバイやつ」という言葉自体が、中二病まっさかりの市川京太郎の心の中にいる物騒な何かを指していたわけで、198話かけてそれが最後にもう一度そのまま出てくる。話数一覧を上から下まで眺めてから199を見ると、効き方が変わる。

2018年から約8年、第13巻までで累計700万部

作者は桜井のりおさん。中二病の真っ最中にいる陰キャ少年の市川京太郎と、学園の人気者で天然な山田杏奈という、交わるはずのなかった2人の話だ。秋田書店の発表によると、現在出ている第13巻までで発行部数は累計700万部を突破している。

アニメは2023年4月に第1期、翌年に第2期が放送され、2026年2月には劇場版が公開された。さらに2027年にはTVアニメ第3期の放送が予定されている。原作が完結しても、映像のほうはまだ先がある。

最終巻の広告に自分の言葉が載るかもしれない「#僕ヤバ祝電」

最終話の公開と同じ9月15日10時ちょうどに、公式Xが完結記念の企画を出した。読者からのメッセージを「祝電」として募集するというもので、送り方は公式の投稿を引用リポストして、#僕ヤバ祝電 を付けて投稿するだけ。募集期間は10月4日の23時59分までになっている。

ただのハッシュタグ企画で終わらないのがここからで、集まった祝電の一部は、11月6日に発売される最終14巻に向けた広告やプロモーション映像に掲載される予定だと秋田書店が告知している。作品への「ありがとう」でも、刺さったシーンの話でも、市川や山田への手紙でもいい。自分の書いた1行が最終巻の広告に混ざる可能性があるという企画は、8年追ってきた側からするとけっこう大きい。

同じ日から、チャンピオンクロスで連載している作家陣によるお祝いイラストも公開されている。9月22日にはヤンチャンWebの作家陣ぶんも出るとのこと。完結の裏取りは電ファミニコゲーマーの記事と秋田書店の発表で確認できる。

「終わっちまったよぉ」と言っている読者が並んだ

公開から1時間ほどで、Xには読み終えた人の声が上がり始めた。「僕ヤバ最終回読んだ。エモい終わり方しやがるぜ…!面白かった!!」と書いている人もいれば、「僕ヤバが終わってしまった…いい最終回だった…」とだけ置いている人もいる。

面白かったのは、連載が始まったころの記憶を引っ張り出している人がいたこと。当時の予告がサイコホラーサスペンスを描くと思わせる作りで、チャンピオンの読者がそれに騙されてからもう8年以上経った、という趣旨のポストだ。ふたを開けたら甘酸っぱい青春ラブコメだったわけで、その落差を覚えている人にとっては、今日が本当の終点ということになる。

完結したマンガの話でいうと、7月には『かりあげクン』が46年で最終回を迎えているし、『光が死んだ夏』も10月20日の第51話で完結すると告知されたばかり。『新テニスの王子様』が全48巻で完結したのも今年だ。長く追ってきた作品が次々と店じまいしている年になった。

最終14巻の発売は11月6日で、特装版には「第十二中学校卒業アルバム」という画集が付く。最終話はチャンピオンクロスの作品ページから読めるので、Karte.1「僕は奪われた」からサブタイトルを順に眺めたうえで199まで行くと、あの題名の置き方がもう一段効くと思う。

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