ちいかわの推し色で着物を着付けてもらったら、帯と髪飾りだけでキャラが分かる仕上がりに
着物屋に「ちいかわの推しっぽくして」と頼んだらこうなった、という写真が8月31日の深夜に投稿されて、そのまま伸び続けている。投稿したのは桜井ひかるさん(@hikarunroll_)。9月1日の昼の時点でいいねは18万2,000を超え、リポストが1万4千台、ブックマークが1万7千台、表示は776万まで来ていた。
3人の帯と髪飾りが、それぞれ別のキャラになっている
1枚目は3人の後ろ姿だ。左の人は白い帯に水色のふわふわした兵児帯(へこおび)を重ねて、髪は白いファーのシュシュでサイドにお団子を2つ。真ん中はピンクの帯にピンクのリボン。右は生成りの帯にオレンジのオーガンジーを合わせて、髪には白い花とオレンジの花が挿してある。
ここまでで、着物にも帯にもキャラの絵柄は1つも入っていない。それでも2枚目で答え合わせができる。3人が正面を向いてぬいぐるみを持っていて、左がモモンガ、真ん中が古本屋、右がシーサーだと分かる仕掛けだ。髪や帯にも、同じキャラの小さいマスコットがそれぞれ付いている。真ん中は投稿者本人で、あとから「私は古本屋さん推しなので、古本屋さんっぽく仕上げてもらいました🎀」と書いていた。
返信で目立ったのは「まんますぎてすごいわ」で、795いいね。細かいところを見ている人も多くて、「シーサーの着物が紅型なのが良いですねー」に557いいね、「モモンガの尻尾が再現されてるのが芸術点たかい。」に241いいねが付いた。シーサーはもともと沖縄の守り神なので、そこに沖縄の染物である紅型(びんがた)風の柄を合わせている、という読み方になる。モモンガのほうは白くてふわふわの尻尾が特徴で、それを水色の兵児帯で作っている、という読みだ。色を合わせただけではなく、キャラの体の作りまで拾っているという指摘になる。
店が企画したのではなく、客のほうが持ち込んだオーダー
読み違えやすいところなので先に書いておくと、これは店側が用意していたコラボプランではない。投稿者が「ちいかわの推しっぽくして欲しい」と自分から注文して、着物屋がそれに応えたという順番になる。
推しのグッズを身につける推し活は、痛バやアクスタが定番で、色で寄せる推し色コーデも珍しくない。ただ、それを着物のレンタルでやると難易度が跳ね上がる。色数も柄も在庫の中から選ぶしかないし、キャラのプリント生地があるわけでもない。帯と兵児帯と髪飾りの組み合わせだけで3人ぶんを描き分けているのは、その制約の中でやりくりした結果ということになる。
3人がそれぞれ自分の推しのぬいぐるみを持って並んでいるのも効いている。推しぬいを連れて出かける遊び方と、着付けのほうを推しに寄せる遊び方が、1枚の写真で合流した格好だ。
どこの着物屋かという質問に、本人が引用ポストで答えていた
このポストは返信できるアカウントに制限がかかっていて、返信は31件しか付いていない。それでも「外からすみません」と断ったうえで「こちら何処の着物屋さんでしょうか」「差し支え無ければ教え下さると嬉しいです」と尋ねた返信には169いいねが付き、表示は19万まで伸びた。気持ちは分かる。キャラの絵柄を使わずにここまで寄せられる店なら、自分の推しでも頼めるはずだと考えるからだ。
投稿者はこの問いに、返信ではなく自分のポストを引用する形で答えている。「浅草にある さわだ屋 さんです!」と店名を出したうえで、「セイレーン風に着付けていただいてる方もいたし、花やしき×アイカツのときもその場でここまで似ている袴を着付けてくれました(カチューシャは私物)」と、以前も別のキャラで頼んでいたことを書き添えていた。
店のほうもキャラに寄せた着付けを自分から出している
名前の挙がった浅草さわだ屋(@sawadaya_)の公式アカウントは、この写真を引用して「ありがとうございました。。。😭♡♡♡」と反応している。こちらにも3万5千いいねが付いた。
同じアカウントを遡ると、8月26日にモモンガのイメージコーデを動画で上げていて、「紫基調にするか毎度迷います。水色のふわふわキラキラ兵児帯をサイドにプラスしました。フロントもお気に入りなのでご覧下さい!」と書いている。今回の1枚目で左の人が着けていた水色の兵児帯と同じ手だ。
紫にするか迷う、という一文が地味に効いていて、色の置き方をその都度考えている店だと分かる。今回のバズは、そういう店に客のほうから注文が飛んで噛み合った回だった。料金プランや予約の方法はさわだ屋のブログにまとめられている。
ちいかわのグッズはどれも入手のハードルが上がっていて、ぬいぐるみのエラー品を引き当てた報告がバズるくらいには過熱している。そこへ来て、レンタルの着物を推しの色で組んでもらうという遊び方が出てきた。買わなくても、その日だけ推しの色で歩けるというのは、なかなか良いところを突いていると思う。浅草に行く予定がある人は、予約のときに推しの名前を言ってみると話が早いかもしれない。