「ダンシングクリノッペ」が2026年12月発売、GREEのクリノッペが約40mmのガチャになる
9月8日の昼12時33分、GREEの育成ゲーム『踊り子クリノッペ』の公式アカウント(@Clinoppe)が新作グッズを告知した。クリノッペがカプセルトイになる。本文には「クリノッペがめじるしマスコットになって登場します!」とあり、大きさは約4cm、体がプラプラ動く仕様だと書かれている。発売は2026年12月の予定。
告知から3時間ほどたった15時35分の時点で、表示回数は75,500、いいねは1,072、リポストが536、ブックマークが150まで伸びていた。いいねのちょうど半分がリポストに回っている出方で、公式の告知1本としては転送されている側だ。
「本物のクリノッペと同じサイズ」という売り文句のからくり
告知画像の右上には吹き出しで「本物のクリノッペと同じサイズ!」と入っていて、そこから矢印が伸びた先に「約40mm」と寸法線が引いてある。公式のポストのほうも「大きさは約4cmとクリノッペ実物大!(?)」で、しっかり(?)が付いている。
クリノッペはGREEの公式ページで「インド山奥で見つかった手のひらサイズの謎の生き物」と紹介されている。手のひらに乗るのだから40mmで実物大、という理屈は一応通る。とはいえ実物を測った人間はどこにもいないわけで、(?)はそこに付いている。ガチャの告知でここまで自分の設定をいじる書き方は珍しいと思う。
クリノッペを知らない人のための、19年もののデジタルペット
『踊り子クリノッペ』は、グリーが出している育成シミュレーションゲームだ。Wikipediaの記載ではサービス開始が2007年7月で、ガチャが出る2026年12月は、そこから19年5か月あとになる。公式の紹介文は「プニプニのからだで顔がないけれど愛に敏感!」。インドの山奥で見つかった二頭身の生き物を引き取って、好物の水飴を食べさせたり、レベルに応じた衣装を着せたり、ダンスを覚えさせたりする。他人のクリノッペと勝負するコンテストも定期的に開かれる。
2013年5月から11月にかけては、テレビ朝日の『Break Out』内でアニメも放送された。全26話で、キャッチコピーは「キモケナゲな生き物飼い始めました。」。エンディングを歌っていたのが蛇足とGeroのユニット「蛇下呂」なので、時代がはっきり出ている。
そして今も動いている。GREEの公式ページには対応環境としてiOS 13.0以上、Android 8.0以上が載っていて、価格は無料(アプリ内課金あり)。名前だけ知っている人が思っているより、ゲームのほうはずっと現役だ。
全6種の名前に、ダンスは2つしか入っていない
公式が出しているのは発売月と大きさと仕様までで、値段も種類数もまだ書かれていない。ガチャ情報サイトのがちゃなびと、卸売サイトの予約ページには1回300円の全6種と記載があって、6種の名前も出ている。ダンスA、ダンスB、ムシワキ、飛行、シュラフ、ミイラ。がちゃなび側の登録日は8月30日なので、公式の告知より9日早い。
商品画像と名前を見比べると、面白いことになっている。まず全身がベージュの包帯でぐるぐる巻きになった1体がいて、これはミイラで間違いない。赤いフードをすっぽりかぶって足元がすぼまった1体は、シュラフ(寝袋)に入っている姿だろう。体の色が水色に変わって目のまわりが紫、口を開けた1体も混ざっている。残りは黄色いいつものクリノッペで、手足の開き方が違う2体に揺れの線が付いていた。
商品名は「ダンシングクリノッペ」なのに、名前にダンスが入っているのは6種のうち2種だけ。あとは寝ていたりミイラだったりする。「ムシワキ」にいたっては字面から中身が読めない。ゲームを触ったことがある人なら分かるのかもしれない。
「めじるしマスコット」は、このメーカーの定番ライン
めじるし系のグッズは、同じような鞄や傘を取り違えないための目印として売られている小物だ。カニカンとリングが付いていて、バッグの持ち手やファスナーの引き手に引っかけて使う。
今回のダンシングクリノッペを作るのは、株式会社スタンド・ストーンズ(stasto)。公式サイトで「めじるし」を検索すると、商品ページが12本出てくる。鬼滅の刃 日輪刀めじるしマスコット、絶対に死なないハムスター セリフつきめじるしマスコット、トーフ親子 めじるしマスコット、お弁当フレンズ めじるしマスコットといった調子で、IPものからオリジナルまでとにかく数が多い。価格は300円と400円の2本立てで、たとえば2026年8月中旬発売の鬼滅の刃 キャラばんちょうこうめじるしマスコット壱が400円、同じ月の絶対に死なないハムスターが300円だ。
ややこしいのは、今回の商品名に「めじるし」が入っていないところ。商品名は「ダンシングクリノッペ」で、公式ポストの説明が「めじるしマスコットになって登場します」になっている。どちらの言い方も間違いではなく、ラインの名前が「めじるしマスコット」で、その中の1本に付いた個別の名前が「ダンシングクリノッペ」という関係だ。ちなみに9月8日の時点では、メーカー公式サイトで「クリノッペ」を検索しても商品ページはまだ出てこない。
小さいマスコットのガチャという意味では、9月下旬に出るベイマックスのぷくちゃーむや、同じ12月発売のちょコンとキツネ お願いストラップと同じ棚に並ぶことになる。どちらも1回400円だ。映画ちいかわのたべものいっぱいマスコットにいたっては500円なので、300円という値付けは今のカプセルトイの中ではむしろ安いほうになる。
反応は「欲しい」と、地方に回ってくるかどうか
15時35分の時点で表示されているリプライは5件。数は多くないが中身はほぼ一色で、いちばん最初に付いたのが「欲しい😊」の一言だった。その1時間ほどあとに、こんな長めの1件が来ている。
えー!!!
可愛い可愛い可愛い!!
踊るの!?
可愛い!!
欲しい!
地方にも
来てくれるかな…
最後の1行は、カプセルトイではよく出てくる心配ごとだ。ガチャは設置された台の数がそのまま出会える確率になるので、300円の弾がどこまで回ってくるかは店舗次第になる。数が読めない人は、発売が近づいてからネット通販の予約を探すことになりそうだ。
そのあとに続いたのが「あら!欲しい」と「懐かしい😌」。19年動いているタイトルなので、欲しいと懐かしいが並ぶのはいかにもという感じがする。直近の1件は「ムシワキもミイラもいる(´∇`)」で、さっき字面から中身が読めないと書いた名前も、遊んでいる人にはちゃんと通じているらしい。
発売の12月まで、まだ3か月ある。公式も「商品のデザイン・仕様は変更する可能性がございます」と添えているので、種類や見た目が今の画像から動く余地は残っている。年末にガチャの棚を眺めるとき、黄色い頭のプラプラしたやつがぶら下がっていたら、それがインドの山奥から19年かけてカプセルに入った生き物だ。