ディズニーの温度で色が変わる指輪、正体は「ムードリング」で550円
ディズニーランドで売っている「温度で色が変わるリング」は550円。正体は50年前にアメリカで流行った「ムードリング」だ。
発端は10月7日の夜に出た、星柄のリングを写した3枚の写真。翌日の夜には約5.7万いいね、表示は約390万までふくらんでいた。
値札は550円
2枚目の売り場の写真に値札が写っている。東京ディズニーリゾートのタグが付いていて、星柄のリングは¥550。
パーク内のグッズとしてはかなり手が出しやすい。売り場の棚には星柄のリングが何段も並んでいて、その上の段にはダイヤ柄や四角い柄のバンド、サボテン形の飾りが付いたリングも入っていた。ダイヤ柄や四角い柄の段の値札は¥440で、星柄よりさらに安い。
どの店で撮ったかは投稿に書かれていない。投稿者は返信を制限していて、補足の投稿も出していないので、売り場の場所はこの投稿からは分からない。
別のデザインもあるらしい
別のデザインを見たという人も引用で写真を出している。こちらは星柄ではなく、楕円の石が付いたクラシックな形で、写真では青緑に光っていた。
投稿によると、カリブの海賊の近くのショップで売っていたそうだ。パーク内で少なくとも2種類の形が出回っていることになる。
正体はムードリング
温度で色が変わる指輪には、ちゃんと名前がある。英語で「mood ring」、日本語でもそのまま「ムードリング」と呼ばれる。
ムード(気分)という名前が付いているが、色を決めているのは気分ではなく指の温度のほうだ。
色を変えているのは液晶
ムードリングの色が変わる部分には、温度で色が変わる液晶(感温性の液晶)が使われている。英語版WikipediaのMood ringの項目によると、反応する幅は32〜38℃くらいだ。
低い側が黒で、温まるほど緑から青、濃い青へと寄っていく。周りの気温が変わらなければ、指先の温度はほぼ血のめぐりで決まる。
手が冷えていれば暗い色、指が温まっていれば青っぽい色になる。気分で手先の温度が変わることはあっても、リング自体が読んでいるのは温度だけだ。
1975年のアメリカで大流行
始まりは1974年。アメリカの宝石商マーヴィン・ワーニック(Marvin Wernick)が、医療用の体温計の記事を読んで思いついた。
1975年1月に技術ができあがり、翌2月には売り出された。ワーニックは特許を取らなかったので、すぐに各メーカーが同じものを作り始める。「ムードリング」という呼び名もこのとき生まれた。
ブームは一気に来て、一気に去った。1975年12月には売上の合計が1,500万ドルに届いたのに、その月の半ばには需要が急に落ちたという。数年後にはほとんど見かけなくなった。
初めて見た人のほうが多いかも
10代や20代にとっては、生まれるずっと前のアメリカの流行ものになる。今回の投稿で初めて見た人が、ムードリングという名前を知らなくても不思議はない。
50年前のアメリカで1年足らずで燃え尽きた指輪が、星柄になってディズニーの売り場に並んでいる。パークで見かけたら、手のひらで温めてから色の変化を見てみてほしい。