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「しわしわピグレット」がプライズに、元ネタは2011年の映画

あの「しわしわピグレット」が、クレーンゲームの景品になる。バンプレストの公式説明は「訝しげな表情」だった。

人差し指を立てて顔じゅうにしわを寄せた、あのピグレットだ。一緒に並ぶプーさんも、眉を上げて口をへの字にした微妙な顔をしている。

発端はガチャ情報アカウントの投稿だった。プライズの写真と映画の静止画を並べて「うそだろ?」とひとこと。これが8万いいねを超えている。

公式が「訝しげ」と書いた

商品ページの説明文は、こう書かれている。

原作デビュー100周年を記念し、映画『くまのプーさん』より、訝しげな表情をしたプーさんとピグレットが登場! プーさんの大好きなはちみつのつぼもラインナップ!

かわいい、でも、ほっこり、でもなく「訝しげ」。メーカー自身がこの顔をどう見ているかが、そのまま出ている。

ラインナップは3種。座りポーズのプーさん、人差し指を立てたしわしわ顔のピグレット、そして「HUNNY」と書かれたはちみつのつぼだ。

つぼだけ表情が無いのは当然として、3分の2が怪訝な顔をしている景品はなかなか無い。

しわしわピグレットの元ネタ

ピグレットの顔の出どころは、2011年のディズニー映画『くまのプーさん』だ。日本公開は2011年9月3日だった。

森の中で赤いものを見つけたピグレットが、それがただの赤い風船だと分かってホッとし、人差し指を立てる。ところが次の瞬間、風船が木に引っかかっていると気づいて不安顔に変わる。

ミームになったのは、その「安心」から「不安」へ切り替わる途中の1コマだ。本編を普通に観ていれば一瞬で流れていく中割りのような絵で、狙った変顔ではない。

日本のSNSでこの画像が「困った」「どうしよう」のリアクションとして貼られ出したのは、2024年7月中旬ごろから。意味や使い方は、ミーム辞典のピグレットミーム(しわしわピグレット)にまとめてある。

つまり今回のプライズは、2年前にネットで広まった「一瞬の顔」を、公式が5cmの立体に固めたことになる。

プーさんは「紙を見るプーさん」の顔?

プーさんのほうも、見覚えのある人が多かった。反応ではこういう声が出ている。

  • 「紙を見るプーさんの顔としわしわピグレットプライズ化は草」

「紙を見るプーさん」も、同じ2011年の映画から生まれたミームだ。クリストファー・ロビンが留守の家の前に置いていった紙を、プーが読もうとするシーンで出てくる。

ニコニコ大百科によると、紙を近づけると寝ぼけたような顔、遠ざけると冷静に見ているような顔になる。近づけた顔のほうは、2013年ごろから英語圏で、何を読まされているのか把握できていないときの画像として使われるようになったという。

プライズの顔がそのシーンと完全に同じかどうかは、公式は何も言っていない。ただ「映画『くまのプーさん』より、訝しげな表情」という説明とは、少なくとも方向が合っている。

同じ日にラビットの家のプーさんも

同じ10月20日には、もう1つ別のプライズも出る。はちみつを食べすぎて、ラビットの家の入り口から出られなくなったプーさんのフィギュアだ(バンプレスト公式)。

こちらも原作デビュー100周年記念で、映画『くまのプーさん』からの立体化になる。公式の説明には「ラビットに付けられてしまった額縁はもちろん、らくがきや、木のツノも再現しています」とある。

しわしわピグレットと同じ日に、プーさんのちょっと格好悪い場面まで並ぶことになる。公式はこちらを「かわいいプーさん」と書いているが、選んだ場面はどちらも決めポーズではなく、映画の中のちょっと間の抜けた瞬間のほうだ。

変な顔のプーさんグッズは前にもあった

公式が変な顔を商品にしたのは、今回が初めてではない。2021年にはタカラトミーアーツが「ファニーフェイス」シリーズを出している。

手紙を読んで顔をしかめるプーさんなどの表情を再現したもので、ぬいぐるみが2,200円、ボールチェーンマスコットが各1,650円。ねとらぼの記事では、2021年7月の時点で品薄になっていたと書かれている。

変な顔のプーさんに買い手がつくことは、このときにもう見えていた。

反応は「欲しい」と「説明文」に集まった

欲しいという声と一緒に、公式の言葉選びに反応した人もいる。

  • 「ちょっ、欲しい……!説明文に訝しげと書かれてて笑っちゃった😂」

プライズは店に入荷するかどうか、何回で取れるかの運も絡む。10月20日からゲームセンターで見かけたら、しわしわの顔を確かめてみてほしい。

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