ちいかわ×JR東海「ツツウラウラ旅」の乗車特典が9月からミニトートバッグ、引き換えは3か所だけ
JR東海が『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』と組んだキャンペーン「東海道新幹線ツツウラウラ旅」が、7月8日から10月31日まで続いている。目玉の乗車特典は途中で中身が入れ替わる二段構えで、8月31日までがダイカットステッカー4枚セット、9月1日からがオリジナルのミニトートバッグ。いま配られているのはトートのほうだ。
ただし、新幹線に乗れば自動で手渡されるわけではない。車内でスマホの速度を測るところから始まって、受け取れる場所は全国に3か所しかない。もらうまでの段取りのほうが、正直トートより情報として使える。
もらうまでの入口は、車内でスマホの速度を測ること
公式の引換方法はSTEP4まである。「コラボ期間中に東海道新幹線に乗車して、速度を測定」「アンケートに回答して『東海道新幹線車内限定ARフォトフレーム』を楽しむ」「『乗車証明』を取得」「特典引換場所で『乗車証明』を提示し、ノベルティをゲット」という並びだ。
引っかかりやすいのが最初のSTEP1だろう。キャンペーンサイトの注意書きには、東海道新幹線に乗ったうえで「位置情報による測定で一定速度を検知すると、アクセスが可能となります」とある。つまり自分のスマホのGPSで新幹線の速度を出させて、ちゃんと乗っていることを証明させる仕組みになっている。チケットの写真を撮って見せる方式ではない。
そのぶん、環境に左右される条件もいくつか並んでいる。
- 「一定速度に達しない場合など、一部アクセスできない区間(東京駅~新横浜駅間など)があります。」
- 「トンネル内を走行中など、通信が不安定な場所では、速度測定や利用ができない場合があります。」
- 「LINE、X(旧Twitter)、Instagramなどのアプリ内ブラウザでは位置情報の取得ができない場合があります。」
- 「ご自身でのアカウント登録(無料)が必要です。」(1人1アカウントまで)
東京駅を出てすぐは速度が乗らないので測れない、というのは言われてみればそのとおりで、品川や新横浜を過ぎたあたりで落ち着いて開くのが正解ということになる。SNSのアプリから飛ぶとGPSを渡せないことがあるという注意も地味に重要で、公式ポストのリンクをXの中でそのまま踏むと詰む可能性がある。Safariなど普通のブラウザで開き直したほうが早い。
アンケートのあとに出てくるARフォトフレームは全4種で、こちらは「乗車日の翌日23:59までご利用可能です」との案内。写真だけ撮って満足して降りると、肝心の乗車証明を取り忘れる流れになる。
乗車証明は1日1回だけ、ストックもスクショでの引き換えもできない
注意事項でいちばん厳しいのがここだ。「乗車証明は1日1回のみ取得可能です。新しく取得した場合は過去に取得した乗車証明は破棄されます。複数枚のストックはできません。」と書かれている。
往復で新幹線に乗って2枚ぶん貯める、家族のぶんをまとめて取る、といった動きは封じられている。引き換えのほうも「引換はお一人様1日1回までとなります。代理の引換はご遠慮ください。」で、友達のスマホを預かって列に並ぶのも想定されていない。
有効期限も短い。「乗車証明は取得日の翌日23:59まで有効です。ただし、最終日(10月31日)のみ当日限り有効となります。」なので、猶予は実質1日ちょっと。日帰りで名古屋や大阪に行って夜に帰ってくるなら、その日か翌日のうちに引換場所へ寄る必要がある。
そしてもうひとつ、当日いちばん事故りそうなのがこれ。
画面を保存して電池を節約しておく、みたいな準備がそのまま裏目に出る。店頭で通信できる状態のスマホを出して、その場でスタッフと一緒に操作する形になる。
引き換えられるのは東京・名古屋・大阪の3か所、時間も休みもバラバラ
引換場所は東海道新幹線の両端と真ん中に1か所ずつ、計3か所だけ。しかも受け付けている時間が店ごとに違う。
- 東京 ちいかわらんど TOKYO Station(引換可能時間 10:00〜19:00)
- 名古屋 リニア・鉄道館(引換可能時間 10:00〜17:30/休館日は毎週火曜日、祝日の場合は翌日)
- 大阪 まじかるちいかわストア 梅田HEP FIVE店(引換可能時間 11:00〜20:00/10月15日は休館日)
公式は「引換可能時間は、営業時間と異なりますのでご注意ください。」とわざわざ書いている。店が開いていても引き換えの受付は終わっている時間帯がある、ということだ。名古屋のリニア・鉄道館は17:30で締め切りなうえ火曜が休館。火曜に新幹線で名古屋入りした人はその日に引き換えられないので、乗車証明が切れる翌日23:59までのあいだに、水曜の営業時間内へ寄り直す計算になる。引換場所は入館受付なので、館内の展示まで見るなら別途チケットが要る。
東京駅で受け取ったかも蔵さんは、店の構造についての注意も書いていた。「⚠️引き換え場所がちいかわらんどのレジ列とは反対方向なので注意」という投稿で、同じポストには「9/3(木)18時時点では東京駅まだ在庫がありました。」とも書かれている。買い物の行列に並んでしまうと時間を無駄にする作りらしい。
なお在庫については、公式が書いているのは「特典はなくなり次第終了となります。」の一文だけ。10月31日まで必ず残っているとは限らない。
8月31日に取った乗車証明でも、9月1日に出せばトートバッグになる
ステッカーからトートに切り替わったタイミングの扱いも、公式が例つきで明記していた。「特典の内容・引換場所は引き換えを行う日を基準とします。(例)8月31日(月)に取得した乗車証明を9月1日(火)に引き換える場合は『オリジナルミニトートバッグ』をお渡しします。」となっている。
乗った日ではなく引き換えた日で決まるので、8月末に新幹線に乗って翌日に店へ行った人は、狙っていなくてもトートを受け取っていたことになる。逆に言えば、ステッカーが欲しかった人は8月31日中に引き換えを済ませる必要があった。乗車証明の有効期限が翌日23:59までなのと合わせると、切り替えの前後1日だけ、こういう入れ替わりが起きていたわけだ。
トート本体は高さ約180mm×幅約250mm、底辺のマチが約80mm。18cm×25cmでマチ8cmなので、弁当箱や文庫本を入れて持ち歩くくらいのサイズ感になる。
名古屋で受け取った人は「しっかりした作り」と書いている
実際に引き換えた人の投稿も出てきている。9月8日の朝に投稿していた旅行ブロガーのえだ旅さんは、名古屋への移動のついでに受け取ったそうで、「わが家は、今回の名古屋移動でゲット🫶」「想像よりもしっかりした作りなので受け取りに行ってよかった✨」と書いている。ノベルティのトートは薄い不織布のこともあるので、そこは気になるところだった。
ちなみに公式は「特典の転売・譲渡は固くお断りします。」とも明記している。1人1日1回・代理引換なしという設計も、そこを塞ぐためのものだろう。
沿線には5メートル級の巨大ちいかわバルーンも出ている
ツツウラウラ旅は特典だけの企画ではなく、沿線3都市それぞれにイベントがぶら下がっている。大阪はKITTE大阪に、公式の言い方でいう「全長5メートル級の“巨大ちいかわバルーン”」が登場。名古屋は引換場所でもあるリニア・鉄道館に「ちいかわたちのジオラマ」とフォトブースが置かれている。東京は6月10日に「ちいかわ1日駅長 in東京駅」が実施済みで、こちらはもう終わっている。
映画のほうは公開30日で興行収入100億円を突破していて、コラボの規模もそれに合わせて大きくなっている。交通系だと『映画ちいかわ』東京メトロ脱出ゲームが11月3日まで走っているし、グッズ側ではマルチタオルのガチャも出ている。本編の内容が気になる人は、絵文字だけで作られたネタバレ無しのストーリー紹介が分かりやすい。
新幹線に乗る予定がすでにある人は、車内でスマホを開いて速度測定とアンケートを済ませるだけで1個ぶんの権利が生まれる。ただし取れるのは1日1枚で、期限は翌日の23:59まで。降りたその足で引換場所に寄れる日程かどうかを、先に確認しておいたほうがいい。