「ヤキニクロード」ガチャガチャ、金髪の女性の正体は女装したひろし
しんちゃんのガチャガチャに入っている金髪の女性は、女装したひろしだ。隣の白シャツの男は、そのひろしを拾った「トラックの男」である。
どちらも2003年の映画『嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』の登場人物で、この2体だけを5回連続で引いた人の投稿が、9月27日朝の時点で16万いいねを超えている。
5回まわして、しんちゃんゼロ
投稿したのは@Ap_Ko1さん。本文は「ガチャガチャ辞める理由出来て神。」「二度とやんねーよ」の2行で、写真が2枚ついている。
1枚目は台紙で、ラインナップはぶりぶりざえもん、シロ、しんちゃん、ひろし、トラックの男の全5種。1回300円(税込)なので、5回で1,500円だ。
2枚目が引いた結果で、並びは左から男、金髪、男、金髪、男。トラックの男が3体、女装ひろしが2体で、しんちゃんもシロもぶりぶりざえもんも1体も出ていない。
売り場の札は「キッズ」なのに、機械の上に並んだのは中年男性の体育座りが5体。本人の「二度とやんねーよ」はこの絵面込みで読むと味わいが変わる。
金髪の女性は、女装したひろし
台紙のラインナップ欄を見ると、ピンクのワンピースに赤いカチューシャの金髪の人物には「ひろし」と書いてある。ここで「え、ひろし?」となった人は多いと思う。
映画の中で、野原一家はスウィートボーイズという組織に濡れ衣を着せられ、追われる身になる。一家は本部のある熱海を目指すことになり、ひろしが移動手段に選んだのがヒッチハイクだった。
そのヒッチハイクに、ひろしは女装で挑んで成功させている。ガチャのひろしはこのときの姿で、口のまわりのヒゲの点々まで再現されている。
ちなみに、みさえも別の場面で色仕掛けのヒッチハイクを試している。こちらは運転手が怯えて事故を起こし、逃げるように去っていった。夫婦で結果が真逆なのがこの映画らしい。
「トラックの男」はひろしを拾った運転手
白シャツにジーンズの男は、女装したひろしを拾ったトラックの外国人運転手だ。作中で名前は出てこないので、公式の商品名もそのまま「トラックの男」になっている。
この運転手は助手席のひろしに一目惚れし、運転中もずっと熱い視線を送る。身の危険を感じたひろしが女装を解いて男だと明かしても、最初から知っていたと返して引かない。妻子がいると言われても変わらない。
監督の水島努は、劇場パンフレットで性別を気にしない人物として説明していたそうだ(Wikipediaの記載による)。
ただの濃いギャグキャラで終わらないのがこの人のずるいところで、事情を知ると一家を熱海まで乗せていこうとする。途中で追っ手のペイント弾を受けてトラックが横転しても、敵と戦って一家を先に逃がした。
騒動のあと、熱海の平和通り商店街で一家とすれ違う場面がある。でもお互いに声はかけない。この別れ方で覚えている人が多いキャラクターだ。
公式の推しもトラックの男
この商品はバンダイのガシャポン「まちぼうけ」シリーズの7弾目。ヒザを抱えて座り込む姿でそろえるシリーズで、公式の商品ページの説明はこうなっている。
大人気『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード』より、まちぼうけが登場! トラックの男をはじめ、映画で印象的な姿のキャラクターをラインナップ!
主人公のしんちゃんより先に、トラックの男の名前が出ている。公式もこの人を看板だと思っているわけで、今回の投稿者はその看板を3体引いたことになる。
初回の発売は2026年1月で、インサイドの記事によるとガシャポンオンラインでは2025年10月に予約を受け付けていた。7月第3週に初回と同じ内容で再販されていて、電撃ホビーウェブも「再登場」として伝えている。いま店頭で見かけるのはこの再販分だ。
ひとつ前の「まちぼうけ6」は『ヘンダーランドの大冒険』で、マカオとジョマなどが入っていた。こちらも300円の全5種で、商品ページによると初回は2025年5月、2025年10月第4週に再販されている。6弾も7弾も、映画の濃い脇役がちゃんと入っている。
同じものが続けて出ることはある
台紙の注意書きには、自動販売機の性質上、同じ商品が続けて出たり、記載の商品が出てこなかったりすることがあると書いてある。つまりメーカーも、偏るときは偏ると最初から断っている。
5回で2種類というのは運が悪い部類だが、仕組みの上では起こりうる。しんちゃんやシロが欲しい人は、同じ台で粘る前に一度ほかの店の台も見てみるといいかもしれない。
映画『栄光のヤキニクロード』のおさらい
Wikipediaによると、公開は2003年4月19日で劇場版の11作目。監督がそれまでの原恵一から水島努に代わった最初の作品で、上映時間88分はシリーズで最も短い。
話の軸は、みさえが家計をやりくりして用意した超高級焼肉だ。一家は逃亡中も冷蔵庫の焼肉を心の支えにして熱海を目指し、最後は全員でその焼肉を囲んで終わる。
公開から20年以上たっても、女装ひろしとトラックの男がガチャの主役を張っている。映画を観ていない世代がこの2体を引いたら、まず「誰?」から始まるのも無理はない。
ほかのまちぼうけではベルセルクの黄金時代篇と千年帝国の鷹篇も出ている。ひろしのグッズならfigmaの野原ひろし、野原夫婦の話ならワンカット会話劇の回もどうぞ。店頭でこの台紙を見かけたら、金髪の女性がひろしであることだけは思い出してから回してみて。