← 一覧へ 暮らし

西伊豆の激安市場で98円の刺身→正体は水族館の人気者「ハタタテダイ」 珍魚が並ぶ市場の面白さ

2026年7月26日 ・ トレンド「ハタタテダイ 刺身 はんばた市場 西伊豆 98円」より

スーパーの刺身コーナーとは、ちょっと違う世界の話です。「ラスト1個だ」と98円で買った刺身を開けてみたら、そこにいたのは水族館で見かけるような派手な魚だった。そんな投稿が話題になっています。

98円の刺身の正体は「ハタタテダイ」

投稿したのは三上陽平さん。静岡県西伊豆町の「はんばた市場」で、最後の1個だった刺身を98円で購入したところ、白い体に太い黒の帯、黄色いヒレという、いかにも南国の観賞魚らしい見た目の切り身が入っていたそうです。その正体は「ハタタテダイ」。表示回数は30万回を超え、「水族館で見るヤツ」「刺身で売ってるのが奇跡」と驚きの声が集まりました。

「ハタタテダイ」ってどんな魚?

ハタタテダイは、チョウチョウウオの仲間の海水魚です。漢字では「旗立鯛」と書き、その名のとおり背ビレの一部が旗のように長く伸びているのが特徴。白地に2本の黒い帯、黄色いヒレという派手な姿から、水族館や熱帯魚の水槽でおなじみの存在です。沖縄などの暖かい海では普通に見られ、幼魚のうちは他の魚についた寄生虫を食べる“お掃除役”をすることもあります。

見た目が観賞魚そのものなので、ふつうは食用にしません。ところが実際に食べた人の話では、時期によっては脂がのっていてクセがなく、意外とおいしいのだそうです。「見た目は熱帯魚、味は白身魚」というギャップも、この一件の面白さを引き立てています。

珍魚が並ぶ「はんばた市場」

そんな珍しい魚が刺身で並ぶ舞台となったのが、西伊豆町の「はんばた市場」です。ここは、その日に地元で水揚げされた魚などが驚くほど安く並ぶ直売所として知られています。

一般的な流通ルートに乗る魚は、種類や大きさがある程度そろっているものです。でも、漁師さんが獲ったものをそのまま並べるような市場では、ときどき「これも獲れちゃったの?」という珍しい魚が、破格の値段で紛れ込むことがあります。ハタタテダイのような観賞魚が98円の刺身になっていたのも、そんな市場ならでは。

産地の市場は、宝探しみたいで面白い

観光地の整ったお土産屋さんもいいけれど、こういう産地の直売所には、何が並んでいるかわからないワクワク感があります。今回のように、水族館の人気者が98円の刺身になっていることだってある。旅先で市場を見かけたら、値札だけでなく“正体”もよく見てみると、思わぬ発見があるかもしれません。